第4話 突然の魔物(2)
「危なくないのアレ」
「まあその内悪さするかもね」
みちるの心配の言葉にしれっと答えるレイチェル。
彼にはこの魔物の事は結構どうでもいい存在らしい。
それともこの魔物はそこまで危険なものではない?
しかしみちるは初めて見る魔物の姿に警戒心しか抱けなかった。
だからこそこのレイチェルの態度に違和感すら覚えるのだった。
「マジか…」
みちるは若干ドン引きしていた。
ついさっきまで存在を否定していた天使や魔物が本当は当たり前に存在していたなんて。
そして魔物に対する昔話を思い出していた。
確か魔物を退治する事はいい事で、魔物退治で一国の王になった話とかあった気がした。
もしその昔話が事実だったとしたら!
そこで彼女はとっておきのアイディアを思いついた。
「あのさ…」
恐る恐るレイチェルに質問するみちる。
この質問が馬鹿げていたら笑われるかとすら思った。
それでも聞いてみない事には話は進まない。
だからこそ出来るだけ軽い冗談っぽく彼に話しかける事にした。
「ん?」
「あの魔物倒したら善行した事にならない?」
これはみちるの中でも結構な賭けたっだ。
どうか笑い飛ばされませんようにと心で祈るみちる。
これで自分の考え通りならば地味に毎日いい事をしなくて済むはず…。
みちるは期待しながらレイチェルの言葉を待った。
「ならない事はないけど」
「ヨッシャ!」
思わずガッツポーズを取るみちる。
彼女の考えはどうやら正解のようだった。
いちいち誰かを助けるなんて事をしなくても魔物さえ倒せば魔物にならなくて済む!
倒す方法さえ見つかればこっちの方がきっと断然楽なはず!
みちるは体質が変わったというレイチェルの話から
もしかしたら魔法みたいなのが使えるようになっているかもと思っていた。
それでダメ元で魔物に向かって手をかざして魔法が出る様子をイメージしてみた。
「みちるビーム!」
みちるは魔物に向けてそれっぽい言葉を叫んでみた。
するとみちるの手から謎の怪光線が発射されて魔物に見事に命中。
ビシュム!
魔物は断末魔の叫びを上げる間もなく一瞬で消滅した。
余りにも簡単にあっさりと魔物は消えてしまった。
「出来ちゃった」




