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いきなりクライマックス!?

作者: かえで

えっと、楽しく書くの重視だったので、読みづらいかもしれないですw


気が付くと、目の前にはダークな装備一式を身に着けた少女が。

なんでだろう、初対面なのに俺はこの少女を知っている。

この少女...魔王だ。

俺はなんでこんなところにいるんだろう。

なぜか俺は黒紫の、魔王城を思わせる色使いの異常なまでに広い部屋に立たされていた。

よく見ると俺は片手に綺麗な剣。

少し十字架を思わせる形からして聖剣とみていいだろう。

そして、何もせずただただ俺をまじまじと見ている魔王少女も真っ黒なドデカイ剣を手に持っていた。


これはあくまで仮説だが、あの少女が魔王で俺はそれを倒す勇者といったところだろう。

しかし、俺はこの魔王城(?)に来るまでのストーリーが記憶にない。

むしろ一番新しい記憶と言えば自分の部屋でFPSのゲームをして、疲れてそのまま寝たっていう記憶。

なんでFPSのゲームしてたのにRPG的展開なんだよ。

ってか、おいおい、まさかの夢でしたっていう落ちのパターンか?

いや、夢にしてはいろいろ生々しい気がする。

できれば関わりたくなかったが少女に話しかけてみることにする。


「なぁ魔王」


「なに?勇者」


「.....これ、夢?」


「違うんじゃない?」


相手の口調から一つ分かった。

あの魔王も多分、いきなり魔王になっちゃったパターンだ。

ちなみに俺はいきなり勇者になっちゃったパターンで...


どうしたらいいか全くわからん。


「どうする?」


「さぁ...でもね。」


「ん?」


「一つだけわかることがあるんだ」


先ほどとは違う黒い笑顔で言う魔王。

おぉ、魔王っぽい。


「なんでだろうね。勇者、私はあなたを知らないのに」


「...嫌な予感」


「すっごくあなたを殺したい!!」


そう言って黒い大剣を勢いよく持ち上げて肩にかける。

おいおい、あんなちっせぇ体のどこにそんな力があんだよ。

ってか、え?

戦わないとダメなの?

でもさ、なんでだろう俺も先ほどから感じているものがある。


「奇遇だな...なんでだろうな。俺もすっげぇお前をぶっ飛ばしたい」


そういって知らないうちに持っていた聖剣を勢いよく持ち上げる。

あれ...軽い。


「よっしゃ、やるか!魔王!!」


「来なさい!勇者!!」


そういってお互い一気に間合いを詰めて、剣と剣をぶつけ合う。

その勢いで火花が周りに飛び散った。

殺しあおうとしているのにお互い笑顔だった。


「おいおい、そんなもんかよ」


「あなたも男のくせに力なさすぎるんじゃないの?」


そういって魔王が剣を地面にさした。

その瞬間、魔王を黒い雷が纏った。

うわぁー、かっけぇ。

俺もできるんじゃね...


俺は剣を逆に天に振り上げた。


「.......」


「.......」


何もおきねぇ...。

どうしよう超恥ずかしい。

俺はもうダメ元でそのまま剣を振り下ろしてみた。

その瞬間、振り下ろされた剣から斬撃が出た。

斬撃は地面を引き裂きながら魔王に向かって飛んで行った。

しかし、魔王はものともせず、黒剣で弾き消し飛ばした。

魔王なんか戦い慣れしてね!?


「その程度なの?次は私のをどうぞ...!!」


黒剣を横に振って黒い雷を纏った斬撃が飛んでくる。

とっさに俺は剣を持っているのと逆の左手を前に出してしまった。

あ...オワタ。


しかし、俺の左手に触れた斬撃は跡形もなく消えた。

うわ、勇者最高。


「な...!?」


「はっ、この程度か」


うわ、これは決まっちゃったね。

あぁ、どうしよう。

今のはかっこよすぎるな。


「さすがは勇者ってところね...じゃあこれならどうかしら!!」


手に黒い雷玉を作りだす魔王。

...なんでもありか!?

俺は身構えた。

そして結構な大きさになった雷玉を投げる魔王。


しかし、俺がいる方向とは全く違う方向に飛んでいく雷玉。

そして、全く違う方向の壁に当たって雷玉は爆発した。

俺への影響は爆風ぐらいだった。


「.....」


「.....」


二人ともグダグダなバトルだった。

そもそも何か当たり前のように殺意と言うか戦闘意欲はわいてくるが、戦う理由といえば何も見つからない。

っと言っても今更な感じだが。


「なぁ...なんで俺達戦ってんの...」


「わかんないわよ」


「ちょっと外でてみねぇ?」


「構わないけど」


そう言って二人で巨大な門に歩み寄る。

さあ外はどうなっているのだろう。

そして門に手をかけ力を込めてみる。

が、開く気配はない。

魔王も勢いよく蹴っていたが、びくともしない。

ってか魔王やりかた荒いな、おい。

しょうがなく諦めかけた。

そのとき...


「ソノ扉ハ開ケラレンゾ」


その声の気配は俺達の後ろにあった。

魔王と俺は一斉に振り向いた。

そこに立っていたのは魔王以上に凶悪な雰囲気のダークな装備を一式身に着けた、髑髏の顔をした者だった。

雰囲気と見た目で判断させてもらうと、この世界の支配人という感じだった。


「あっそ、じゃあ一つ教えろ。この扉の向こうには何がある?」


「元ノ世界ニ繋ガッテイル」


「じゃあこの扉を開ければ帰られるのね」


「ソウダ。シカシ、ソノ扉ハアケラレヌ」


まぁ実際開かなかったからな。

ってかやっぱここ現実じゃないのか...

夢とかそんな在り来たりな落ちは勘弁だ。


「どうやったら、開けられる?」


「オマエラノドチラカガ死ネバ開ク。...モシクハコノ鍵ヲ使エバ開ク。シカシ、コノ鍵ハ使ウ気ハナイ。ダカラ、帰リタイナラ戦エ」


そう言って死神は鍵を少し見せた後しまった。

あ、ちなみに死神ってのは髑髏野郎のこと。

呼び名がないとめんどくさいからな。


「だ、そうだ。魔王どうする?」


「そんなの決まってるじゃない」


「そうだな」


「「死ね!!」」


俺と魔王はどうじに死神に剣を振り下ろした。


「ヤハリナ。オマエラナラ、ソウ来ルト思ッタヨ」


死神は瞬間移動のようにフッと消えた。

そして先ほどより離れたところに現れた。


「魔王、手加減すんなよ?」


「わかってるわよ」


「最初からクライマックスだ!!」「最初からクライマックスよ!!」


「来イ!」


死神はいかつい鎌をどこからともなく取り出して構えた。

もう完全に死神だな、おい。

そして俺より先に魔王が突っ込んだ。

そして死神めがけて黒剣を叩き付けた。

死神は再び姿を消してかわした。

そしてまた違う場所に姿を現す。


「ソノ程度ノ攻撃当タラナ「おい、油断しすぎだぜ」


瞬間移動した先に俺は勇者の力で異様なまでに早くなったスピードで移動して回り込んだ。

そして聖剣を振り下ろした。

死神は鎌でそれを受け止めた。


「ヤリオル」


死神のとんでもない力に押され、俺はそのまま後ろに吹き飛ばされた。

壁に体を叩き付けられる。


「いってぇええええええ」


「ばかっ」


魔王は俺の方に来て立ち上がらせた。

ちょっとドキっとしてしまった。


「優しいんだな」


「う、うるさい!次、行くよ!」


魔王は剣を地面に突き刺して、黒い雷を発生させる。

そして、今回は自分ではなく剣に雷を纏わせとた。


「はいはい。っと」


俺も聖剣を勢いよく横に振った。

すると聖剣の周りに白い雷が纏った。

やっとなんか俺も勇者っぽくなってきたんじゃね。


「えいっ!」


魔王は再び死神に斬りかかる、がまたもや瞬間移動でかわされる。

しかし、魔王はその瞬間移動後に現れた死神に剣をぶん投げた。


「ナ!?」


死神はギリギリのところで反応して剣を鎌で受けとめて、弾き返した。

それを魔王は受け止めてた。

やべぇ、魔王やべぇ。

俺も負けてられないな。


「おらぁ!!」


剣で斬撃を飛ばした。

もちろん死神は瞬間移動でかわす。

で、瞬間移動先に回り込むのも当たり前。

そこで剣を振り下ろすが、再び瞬間移動でかわされる。

が、ここまでが作戦通り。

死神が瞬間移動した先は、先ほどかわした斬撃が飛んできている位置だった。


「ガハッ!!」


初めて死神に攻撃が当たった。

思わず喜んでしまった。

魔王もこちらを見て微笑んでいた。

この調子なら行ける!


「...ヤルナ。ソレデハコチラモ攻撃サセテイタダキマショウ」


あ...。

大事なこと忘れてた。

死神はまだ一度も『攻撃していない』ということを。


「魔王、勝てるかな、これ」


「何弱気になってんのよ。余裕でしょ」


「へっ...超余裕だな」


「イクゾ。」


瞬間移動で魔王の後ろに回った死神に斬撃を飛ばす。

しかし、再び瞬間移動で俺の後ろに回った。

そこに魔王の雷玉が飛んでくる。

っと、次の瞬間。


「ぐへっ」


思いっきり雷玉は俺に命中した。

そして、その勢いで吹っ飛んだおかげで死神が振り下ろしていた鎌を避けることができた。

が、ダメージではどちらが大きかった方は定かではない。


「おい魔王ぉおおおおおお!このやろう!!」


「ご...ごめんね」


「可愛いから許す!」


俺はそう言ってすっと立ち上がった。

なんというか魔王に惚れかけていた。

っていうかもう若干惚れていた。

けど、今はそんな場合じゃなかった。


「ば、バカ!何言ってんのよ!!」


魔王は完全に取り乱していた。

こいつ意外と乙女だな。


「油断シタナ」


魔王に黒い斬撃を飛ばす死神。

しかし、瞬時に反応した魔王が黒剣で受け止める。

そして斬撃をかき消した。

が、その時にはもう背後に死神が鎌を振り下ろそうとしていた。

さすがに反応が間に合わなかった。


「させるかぁあああああああああああああああああ!!!」


俺は全速力で間合いをつめて死神を蹴り飛ばした。

しかし、これは完全に罠だった。

死神は瞬間移動で消えて、俺の背後に回って鎌を振り上げた。


「ぐはっ」


さすがに避けきれなかった。

背中を思いっきり斬りつけられた。

尋常じゃないくらい痛かった。


「勇者!!!」


「いってえええええええええええ。ちょ、これ、マジいてええええ」


「バカガ。女ニ気ヲ取ラレスギダ。」


魔王が歩み寄ってくる。

もちろんそこを死神は逃さない。

俺は片手で魔王を投げ飛ばした。


「ちょっと、なにすんのy....」


グサッ


魔王に振り下ろしていた鎌がそのまま俺に突き刺さった。

痛みを通り越してもう何も感じなかった。

ただ血が流れる。


「終ワリダナ。」


「勇者アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


魔王が膝から崩れ落ちる。

死ぬ...のか俺。

でも、俺が死ねば扉が開いて魔王は元の世界に戻れるんだな。

これでよかったんd...


「...す」


「魔王?」


「...ろす。........殺す!!!」


魔王は勢いよく立ち上がって黒剣を片手で持ち上げて死神に投げつけた。

死神はそれを瞬間移動でかわす。

しかし、瞬間移動した先に魔王が回り込む。

ここまでは同じパターン。

ここで魔王は黒剣を持っていない。

そのせいで死神は油断したのか。

魔王の攻撃を死神はかわせなかった。

なんと魔王は素手で死神を殴って吹き飛ばした。

あんな大剣を片手で持ち上げるほどの腕力のパンチだ、尋常じゃないダメージはあるはずだ。


「ナ・・・ナンダト」


「ハハ...きゃはははははははははははははは」


「や...やめろ、ま...魔王...」


吹き飛んだ死神が壁にぶつかる前に魔王は先回りして顔面をつかんで地面に叩き付けた。

完全に理性吹き飛んでやがる。

魔王はその死神を蹴り上げて空中に追いやる。

そしてまたもや追撃して地面に蹴り落とした。


「図ニ乗ルナァアアアアア!!」


死神は再び追撃をしようとしていた魔王を黒い衝撃波で吹き飛ばした。

壁に叩きつけられた魔王だが、全くひるまず立ち上がった。

そしてそのまま死神に突っ込んで行っているが本気を出した死神には歯が立たなかった。

また吹っ飛んできた魔王を俺は優しく抱きしめた。


「魔王、俺は大丈夫だから落ち着け」


「うぐぅああああああ!!」


魔王は完全に理性を失っていて、聞く耳をもっていなかった。


「ヴぁぁあああああああああ!!」


「魔王...!」


「!!」


無理矢理キスしてやった。

魔王は戻ったみたいだが唖然としていた。

そして、俺は魔王の頭をポンポンと撫でてやると痛む体を無理矢理起こした。

そして再び聖剣を握る。


「.....え、今のって」


「なにしてんだ、行くぞ魔王」


「勇者...あなた今」


「おう、俺のファーストキスをくれてやったんだ。効いただろ?」


「.......もう、ホントばか!」


魔王も黒剣を拾って構えた。

少し顔を赤らめた魔王だが、すぐに顔つきが戻った。

死神は完全に本気モードだった。


「モウ手加減ハシナイ」


死神は鎌を回転させて投げてきた。

それを俺は空中で回転してかわした。

魔王はそれをしゃがんでかわした。

そして、俺と魔王は死神に同時に斬撃を飛ばす。

が、案の定瞬間移動でかわされた。


「チャラくせぇ!!」


俺は聖剣を地面に突き刺した。

その瞬間俺と魔王の位置を除くほとんどの場所に光の柱があらわれた。

そして聖剣を勢いよく引き抜いた途端光の柱が爆発した。


「グハァアアア!」


死神はその爆発に巻き込まれた。

が、まだやられてくれそうにはなかった。


「次は私よ!」


魔王が黒剣を天に向けて振り上げた。

その瞬間俺と魔王を避けながら部屋全体に黒い雷が走った。


「ウグァ...!」


そして死神が膝をついた瞬間。

俺と魔王は全力で特攻して剣で死神を斬りつけた。


「フッ.....イヤハヤ。マイッタマイッタ」


死神は鍵をその場に落として消えた。

...勝った。勝った!!


「魔王勝った!!」


「ええ!」


俺と魔王はお互いを支えながら門に鍵を向けた。

ガチャッっと門が開いた。

っということは魔王ともお別れか。

体が少しずつ崩れてきているところを見ると、門の外にでる必要はないようだ。


「さよなら...だな。」


「...うん」


魔王と俺はお互い背中を合わせる形で座っていた。

暖かい。


「結局なんだったんだろうな。この世界」


「わかんない。夢だったのかも」


「やっぱり?」


もう二人とも笑うしかなかった。

体が薄くなってきている。

もうそんなに時間はなかった。


「じゃあ、これでさよならだ。魔王」


「...だ。嫌だよ」


「魔王...」


「せっかく勇者のこと好きになれたのに」


「ばーか。泣くなっての」


「だってぇ...」


「なぁ、名前教えてくれないかな?」


「え?」


「元の世界に戻ったら俺が探すよ。」


「そんなの見つかるわけないじゃん...」


「見つかる。いや、見つける」


「ホントに?」


「あぁ、約束する」


「...瑠奈。天月瑠奈≪あまつきるな≫。」


「瑠奈。俺は如月睦月≪きさらぎむつき≫だ。」


「睦月...。私まってるから」


「おう、すぐに行ってやるよ」


「信じるよ、睦月のことなら」


俺達はお互いの顔を見合わせて笑顔になった。

そして、ゆっくり目の前が真っ白になった。










そして、私はいつも通りの朝を迎えた。


「やっぱり夢かぁ...」


私はそう呟いてからベッドから起き上がった。

カーテンを開けると気持ちいいぐらいの日光が部屋に入ってきた。

すると下のリビングルームからお母さんの声がした。


「瑠奈ー。遅刻するよー」


「はーい」


私は時計をみた。

完全遅刻ギリギリになりそうな時間だった。

急いで制服に着替えた。

そして急いで階段を下りる。


「はい、瑠奈これお弁当」


お母さんが弁当を渡してくれた。

その時、コンコンとドアをノックする音。

まさか...と期待して扉を開けるけどいたのは宅配便の人だった。

まぁしょうがないか、夢だったんだし。

そして家を飛び出した。


「行ってきまーす」


扉をでて少し進んだ瞬間だった。


「よっ!」


聞き覚えのある声だった。


「バカ!遅いよ!」


「ええ!?むしろ早すぎるぐらいだったと思うけどな...」


「ホント、バカなんだから!」


目の前にいたのは睦月だった。

ホントに会いに来てくれた。


「ホント...もう大好き」


「ははっ。俺もだよ」


あれが夢だったなら私は今初めてファーストキスを奪われた。

もし、あれが夢じゃなかったとしても私のファーストキスを奪ったのは睦月だから一緒なんだけどね。






私達の物語は初めからクライマックスだった。




どうでしたでしょうか。

まぁ内容は在り来たりと言えば在り来たりですがww

でも楽しく書けたのでよかったかなぁとは思います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] あらすじで興味を引かれ読んでみたら面白かったです。 ラストも爽やかで良かったです。 [気になる点] 夢の中は男目線で現実が女目線なのが気になりました。 もしかしたら意図があるのかなって気…
2013/03/07 16:28 退会済み
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