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三毛猫の三題話

「お嬢様の憂鬱」

作者: 三毛猫

「所詮わたしは籠の中の鳥……お父様の手のひらからは逃れられないの……」

 窓辺に佇み、ふう、とため息を吐いていたら、

「お嬢様の場合、単なる引きこもりでしょうが」

 と、みどりさんに怒られた。ひとの恥ずかしいセリフを立ち聞きしないで欲しい。

「お風呂も、トイレも、冷蔵庫もテレビも電子レンジもお部屋にあるんですもの。これらは全て、お父様が用意してくださったものですのよ? つまり、お父様が外に出る必要なんて無いとおっしゃっていることと同じだとは思いません?」

「思いません」

「あまぞんさんだって、ピザ屋さんだって、お部屋まで届けてくれますのよ?」

「ベランダに表札とかつけないで下さい」

「ねぇ、みどりさん、ピザ食べません?」チーン「ほら電子レンジでいつでも熱々!」

「食べません。そんな体に良くないものばかり食べてないで、ちゃんと食堂までおりてきてください」

「にんじんを出さないなら、考えてみてもいいですよ?」

「クリスマスイヴを過ぎたいい大人が、なに子供みたいなこと言ってるんですか」

「子供で結構ですの! 歳のことは言わないで下さい!」

「見た目は大人、頭脳は子供というやつですか」

「……なんだかすごく馬鹿にされているような気がしますけれど?」

「失礼、見た目も子供でした」

「今どこをみて言いました……?」

 ダメな引きこもりお嬢様。メイドのみどりさんとの掛け合いがお気に入り。オチは弱いですけれど。

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