表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼女がいない理由を、オレたちはまだ知らない  作者: 双鶴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/10

7話

1. 金曜午後6時、ファミレスにて


「今週のテーマは、“恋愛と友情は両立するのか”だ」


佐久間が言った。

経済学部らしく、今日もホワイトボードアプリを開いている。

画面には、「恋愛と友情=並列不可?」と書かれていた。


「先週の陸の告白、正直ちょっとびっくりしたよ」


西野が言った。

文学部らしく、今日もミネストローネ。


「でも、なんか納得した。

あの“余裕感”、やっぱりリアルだった」


「俺、ちょっとだけ距離感じたかも」


翔太が言った。

ポテトをつまみながら、目は伏せたまま。


陸は、静かに水を飲んでいた。

その沈黙が、少しだけ重かった。


---


2. 恋愛と友情の“ズレ”


「恋愛ってさ、時間も感情も持ってかれるじゃん」


西野が言った。


「だから、友情が“後回し”になること、あると思う」


「でも、それって“裏切り”じゃないよね?」


佐久間が言った。


「裏切りじゃないけど、“ズレ”は生まれる。

同じ温度で話せなくなる瞬間がある」


翔太が言った。


「……俺、そうなってた?」


陸が言った。


「ちょっとだけ。でも、言ってくれてよかった」


西野が言った。


翔太は、スマホのメモに書いた。


“友情=同じ温度で語れること/恋愛=温度差の発生装置”


---


3. 友情の再定義


「でもさ、こうやって話せてる時点で、

俺たち、ちゃんと“友情”してると思う」


佐久間が言った。


「恋愛してても、友情が続くって、

たぶん“言えるかどうか”なんだよね」


西野が言った。


「言えないことが増えると、友情って薄くなる」


翔太が言った。


「……俺、これからも言うよ。

彼女のことも、恋愛のことも。

この会で、ちゃんと話す」


陸が言った。


3人は、静かに頷いた。

その頷きが、“友情の再契約”だった。


---


4. 俺たちは、まだ一緒にいられる


「次回のテーマは、“恋愛が始まる瞬間”でいこう」


佐久間が言った。


「それ、俺、まだ知らないかも」


西野が言った。


「でも、知りたいとは思ってる」


翔太が言った。


陸は、静かに笑った。

その笑顔は、“仲間に戻れた”笑顔だった。


——俺たちは、まだ一緒にいられる。

——恋愛未満のままでも、友情は続いていく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ