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W_ウィルド_空白
W_ウィルド_空白
文字は記し、世界は生まれゆく。点が在り、線が在り、そして面を記す。それが生じると共に色も生じゆく。そして新たな理が生じ、文字を含む四つの理により、世界は生まれゆく。
色が生じ、なにものか解らずとも、その色を解することは出来た。故に理は自らの色を持つ。点は赤となり、線は黒となり、面は白となる。四色の理は確たるものへ、確たるものへと動きゆく。
空洞たる世界は、白により、自らの色である白で塗られゆく。空洞たる世界は、空白たる世界へと変わりゆく。変わりゆくように、今もまた、変わりゆく。
白が色を与えるならば、黒は形を与えるだろう。未だなにものでも無いそれに、赤は位置を与える。理により、世界は生まれゆく。