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V_ヴォイド_空洞
V_ヴォイド_空洞
始まりは文字であった、故に他のものは空虚である。始まりは文字とするように、全てに始まりは無くてはならない。
文字は空間を記す、世界を記す。それは空洞ですらない、点であった。何物とも言えぬ点であった。しかし、それは、位置として機能した。なにものと言えずともそこに在る、最初の理となった
次に記されたもの、それは線であった。そして数字が芽吹きゆく。距離が生まれ、計算が生まれ、数字こそが世界となるのだと。それは次なる理となった。そして、理により世界は生まれゆく。
空洞と言えど、確かに世界は生まれゆく。文字から始まり、世界は生まれゆく。