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U_アンドゥ_逆転
U_アンドゥ_逆転
始まりに文字があった、そして、世界は生まれゆく。そう記したように、記されゆくという。しかし、世界からも文字が生まれゆく。流れは逆転するものとするように。
逆転、文字から世界が生まれるよう、世界からも文字が生まれ、どちらが先とでもするように。否そうではなく、またこれも是とすべきなのだろう。記されぬものを知るよしもない。
記し生じた世界に、文字が生じる。生じた文字でまた、世界を記すこと。それらの何処を否定出来ようものか。そして世界を記したのだ、世界を示したのだ。
転ずる事など何もない。文字はただそこに在り、世界もまたそこに在る。世界よ在れとするのならば、同じく文字よ在れと反すのみ。多重たる世界よここに在れ。