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281瑠亜師匠。

 「秋人、瑠亜可愛いかった?ねぇ、今度ライブ見に来てね。」


 「えっ、ライブ!いつ、どこで?」


 「わかんない、かなえちゃんに聞いて。」


 「お帰りなさいませ。」


 「ただいま、田じぃ。姉さん達、本当に向こうに行ったの?」


 「はい、舞香お嬢様も一緒に。」


 「又、放浪癖が出たか。瑠亜、寂しくなるね。」


 「大丈夫よ、秋人ももうすぐパパだから。」


 「マジ!やった~、嬉しすぎる!」


 「お前ら、いつまでもキャピキャピだな。」


 「うるさい、オッサン!お前ん所も、おめでただろうが!」


 「口が悪いよ、瑠亜。赤ちゃんの教育に、障るよ。すんません、野口さん。」


 「ふんっ!」


 「向こうの皇帝一家が、来ておりますよ。それから、鷹人様と美世様も。」


 「へぇ、米人の両親かぁ。どんな人、何だろう?」


 「あまり、期待せぬ方が。」


 舞香様の事件は、知らないみたいだしの。


 「どうせ、バカ夫婦でしょ!」


 鋭い!さすが、瑠亜様。


 「ミーナさん、レイナックさんに連絡しました?」


 「泣きながら、こっちに向かっているそうです。野口さん、相手してやってね。」


 「まぁ、気持ちは分からないでも無いからな。」


 「うわっ、イワノフ死んだわ。」


 「瑠亜、従兄弟なんだから少しフォローしてあげなよ。」


 「そうね、フレアスお姉ちゃんの為だしね。」


 「ただいま、戻りました。」


 「ただいま、瑠亜だっちゃ!」


 「野口君、色々迷惑かけて済まなかったわね。ミーナちゃんも、フレアスちゃんの事大変ね。」


 「いえ、お役に立てて何よりです。」


 「レイナックがこちらに来るそうなので、よろしくお願いします。」


 「無視、虫!瑠亜だよ、秋人ももれなくついてくるわよ!」


 「フフフ、すっかりまこの影響受けてるわね。瑠亜ちゃん、無事で良かったわ。秋人君、ありがとうね。」


 「いえ、姉さんを守れなくて申し訳ありません。」


 「それは、あのバカ夫婦がした事だからいいのよ。それを言うなら、家のヘタレ亭主が何にもできなかった方が悪いのよ。」


 「わしか、ワシは頑張ったぞ。」


 「はいはい、皆さん落ち着きましょう。」


 【落ち着いているつうの!】


 誰か、代わってくれ。


 「えっと、そちらが米人の家族さん?」


 「家の息子が大変お世話になりまして、それなのに…。」


 「あぁ、秋人よ。腹、減ったであろう?ラトリア名物、海鮮フルコースといこうではないか。」


 「いいですね、田じぃ大丈夫?」


 「お任せくだされ、選りすぐりの物をご用意致します。」


 「皆さんもご一緒してくださると、嬉しいな。瑠亜、何してるの?」


 「スーハー、スーハー!まこが、いるのよ。まこが!」


 「その人は、米人の母親だぞ。泡吹いてるから、離してあげなさい。」


 「ゴメンなさい、ついまこだと思って。」


 「お姉ちゃん、マコはあっちでも甘やかされてたよ。」


 「わっ、舞香と瓜二つね。名前は?」


 「マイカです、本当はマコレだけど。」


 「うーん、舞香の方がしっくり来るわ。しっかりしてるから、もしかしてマコの子供じゃないわね。」


 「はい、マコの従姉妹です。この子が、娘のモエです。」


 「ア~、ウ~。」


 「米人の、妹ね。わっ、希人だ。でも、あまり曲がってないわね性格。」


 「俺も、マレトって言います。こっちのは、そんなに非道いのかな?」


 「まぁ、フリーターだしね。たまに医者や弁護士もするけど、ヤクザの親分だし。ワガママで、家の旦那扱き使うんだから。秋人は、優秀な警察官で軍人さんなのよ。おまけに、超イケメンでしょ。」


 「フリーターって言うのは、良くわからないな。でも、裏組織のボスなのに医者や弁護士って言うのは超悪そうだ。秋人君は、見映えもいいし何より優しそうだ。」


 「でしょ、あんたマレトの割にはいい事言うじゃない。」


 「行くよ、瑠亜。皆さんも、行きましょう。」


 「もう、秋人はいつも私にべったりなんだから。」


 うー、酔いそう。


 あたしのマイトって、この人の明るさ学ばなかったのかしら?


 瑠亜お姉ちゃん、あたし舞香は貴女を師事するわ。 


 「マコは?」


 「泡吹いたまま、置いてきちゃった。」


 「マコ、起きなさい!何かこっちに来てから、すぐ堕ちるわね。」


 「マレトおじちゃん、お願い!」


 「又、殴られるのか?普通に、起こすぞ。マコ、たんたのラーメンだぞ。」


 ムクッ!


 「どこ、どこ?バクダン、入れてくれた?」


 「ほら、起きた。」


 「たんたのラーメン、知ってるんですか?」


 「あぁ、俺の実家のホーリヤにあるよ。昼しかやってないから、なかなか食えないけど。」


 「これ、たんたのラーメンです。バクダンも、入ってますよ。」


 「秋人君、何で?」


 「帰ったら、姉さんに食べさせようと思ってマジカルボックスにいれときました。俺の実家の近くにも、あるんですよ。たんた。」


 「やった~、食べていいの秋人君?」


 「はい、姉さんいないですから。マコさんは、姉さんみたいな方なので。」


 「秋人君、いい子だねぇ。」


 「てへぺろ!」


 「撫で撫でしてあげる、秋人君。」


 「マコ、私の秋人なんだからね!」


 「瑠亜も、撫で撫でしてあげる。」


 「てへぺろ!」


 すごい、ツンデレ!


 さすが、瑠亜師匠!


 マイカは、ずっとお慕い申し上げます。

マコレ、違うと思うよ。

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