347魔物襲来?
「じゃあ、シュッパツチンコー!」
「マイカ!」
「ちがうよ。」
「お前か、馬鹿まこ!」
聖騎士団の交代も終わり、今日の宿泊地である河港のマドボンへ向かった。
「ダスティ、聖地にダンジョンとか無いん?」
「何だ、潜りたいのか?お前は、規格外だから指名依頼でも無いと駄目だぞ。」
「ボク、S級だよ。」
「お前のSは、スクリームのSなんだよ。」
「ボクは、ホラー映画か!」
バスがガクッと揺れて、急に停まった。
運転していたメイドさんから、膨大な魔力が近づいていると報告があった。
「あっ、パパだ!」
「えっ、希人?」
まこが、舞香を抱いてバスの上に出る。
「危のうございます、聖母様お下がりください!」
バスの周りで、聖騎士団が迎撃態勢に入る。
「ちょっと、待って!あれ、ボクの旦那よ。」
「斥候、確認!」
「陛下でーす、皇家のボムコプターも確認しました。」
「騎士団、整列!陛下に、忠!」
「ありゃあ、完全に間違われているわね。あんたもだけど。」
「ルアン、そんなに似てる?」
「あんたは、背格好が違うけど。希人は、普通に見分けがつかないわ。あんな太々しい奴なんて、そうそういないもの。」
「女神様、聖母様、どうされますか?」
「このまま、進んで。希人は、こちらで回収するから。」
「はっ、女神様の仰せのままに。全隊、進軍!」
ボムコプターをバスに着陸させて、希人が降りてきた。
「パパ~、あいたかったでちゅ。」
「おぅ、舞香。パパも、逢いたかったでちゅよ。お利口さんに、してましたか?はい、お土産のクマサンのぬいぐるみだよ。」
「ありがとう、パパだいちゅき!」
「希人、どうしたの?」
「うん、お前と舞香の顔が見たくてな。」
「それだけ?」
「それだけじゃ、ダメかな?とりあえず、中に入ろうか。」
「希人君、どうしたの?」
「ミルスさん、皆さんも変わりないですか?」
「このバスがあるから、快適よ。」
「運転は、メイドさんがしてんのか?ありがとうな、ダスティは?お前、何してんだ。」
「大型の魔物かと思って、迎撃態勢取っていたんだよ。撃ち落とせば、よかったよ。」
「またまた、逢いたかったクセに。相変わらず、ツンデレだなぁ。」
「気持ち悪いわ、俺はそっちの趣味はねえよ!」
「まっ、こんだけハーレム状態じゃな。」
「修行僧にでもなった、気分だよ。」
「ほら、土産だ。」
「ナジロの、ウイスキーか。早速、飲むか?」
「あぁ、用意してくれ。オレは、皆に話がある。」
「希人、アキトは?」
「連れて来れる訳無いだろ、ビリドさんに殺されるわ。はい、皆さんお土産です。メイドさんも、一緒に。ダスティ、飲む前に少し運転代わってやれ。」
マジカルコンテナから、大量のタコ焼きが出てきた。
「わぁ、ホカホカね。」
「カミロさん、慌てると火傷しますよ。」
「アチッ、水~!」
「真、言ってるそばからかよ。」
「ミルスさん、カミロさん、マイトが復活しましたよ。」
「えっ、いつ?どうやって?」
「復活と言うか、オレが闇の世に干渉したみたいで。偶々、マイトを引き上げてしまいました。」
「大丈夫なの、闇の王に知れたら。」
「大丈夫ですよ、マイトの奴闇の世を統一させたみたいです。それに、闇の世は今オレの甥っ子が王をしていますから。直接会って、了解は取り付けてあります。」
「そうなの、良かった。今は、何処に?」
「こちらに来たオレの両親に、預けてあります。向こうでも、可愛がってくれてたんで。」
「お世話に、なるわね。」
「お姉ちゃん、ちゃんと聞いてる。なんぼ、タコ焼き食べんの?」
「希人君、ありがとうだっちゃ。ホーリヤにも、報告したっちゃか?」
相変わらずだな、ミルスさん。
「オレの母が、ホーリヤにいますから。後、これ作ったんで。皆さんの分、ありますから。メイドさんも、魔力使えるでしょ?」
「これって、聖杖?」
「えぇ、攻撃力倍増の付与と気配探知の付与もしたので役立ててください。」
【天主様、御慈悲に感謝致します!】
「希人君、法王とか教皇なの?」
「何かね、そんな感じです。」
「ルアン、嘘だからね。希人は、マフィアのボスだから。」
「そうよね、あの顔で教皇とか悪徳教団かっての。」
「おーい、聞こえてるぞ。まぁ、仲良さそうで安心したよ。」
「希人、このままついて来てくれるの?」
「ムリだな、アキトが死んじまう。今晩だけ、舞香と三人でゆっくりしようか。」
「やったぁ、パパと一緒なの。」
「ちょっと、晩餐会どうすんのよ。」
「頑張って、ルアン。女神様の、祝福の名の下に。」
「もう、帰ったらアキトの面倒みてよ!」




