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343オリエンテーション。

 施設に着くと、赤子を抱いた郁恵が待っていた。


 「花梨ちゃん、元気にしてましたか~?」


 「お帰り、みんな無事でよかったわ。」


 「郁恵さん、これ旦那さんからだって。」


 「マレト君、ドンは役にたってるの?」


 「直接は見てないですけど、あれだけ多才ですからね。」


 「そう、無事ならそれでいいわ。ありがとうね。」


 「おぉ、やっと来たか?ようこそ、我が家へ。」


 「おっちゃん家、デカいなぁ。」


 「そうだろ、遊ぶ所もいっぱいあるぞ。」


 「ウソ、どこどこ?」


 「慌てるな、しばらくこっちに居るんだろ?」


 「聞いてよ、おっちゃん。フレアスお姉ちゃんが、僕を拉致監禁してシベリアに連れて行くって言うんだよ。ひどいと、思わない。」


 「フレアス、お前そんな事して大丈夫か?こいつ、とんでもなく厄介だぞ。」


 「酷いよ、僕はただみんなと一緒に居たいだけなのに。」


 「頑張れよ、イワノフさんもご苦労だな。」


 「まぁ、フレアスの事だから大丈夫ですよ。」


 「ねぇ、無視!僕の、基本的人権は?」


 「マコト、向こう行ったらちゃんとフレアスの言う事聞くんだぞ。」


 「パパ~、遠足に行くのとは訳か違うんだよ。」


 「分かってるよ、俺もお前を甘やかし過ぎた。これからも、そうなるだろう。貴重な、体験だ。他所で、人となりを身につけておいで。」


 「マイカ、パパに手を出さないでね。」


 「おいおい、マイカは息子のお嫁さんだぞ。」


 「マイカは、僕と同じ顔だもの。しかも、僕の上位機種みたいなもんじゃん。」


 「マコ、マイトが復活したみたいよ。」


 「えっ、何でわかるの?」


 「お姉ちゃんね、あなたの上位機種なのよ。」


 「マジかぁ、良かった。今、どこに居るの?」


 「恐らく、向こうの世界だと思うけど。場所までは、わからないわ。」


 「生きているなら、いいや。モエ、お兄ちゃん帰って来たって。」


 「モエ、会いにいちゅ!」


 「今は無理みたいだから、いい子にして待ってようね。」


 「アイ!」


 早速、フレアスの教育が功を出し始めたな。


 「皆さん、お茶入りましたよ!」


 「先生、行きましょうか。」


 「すいません、伊藤さん。旦那さんに無理ばっかり、お願いして。」


 「総理、あの人すごく生き生きしてますよ。だいぶ、駐日の人達に煮え湯を飲まされていたみたい。」


 「まぁ、伊藤さんがいなければ自衛隊がこちらについてくれたか。本当に、感謝しています。」


 「あれ、美世さんと夏世さんは?」


 「英世と希を拉致して、中に入って行ったわよ。」


 「叶、子供産んでもあまり大きくなってないね。」


 「瑠亜、それは背の事か。それとも…!」


 「だって、叶。産まれたら、巨乳よって自慢してたじゃない。」


 「Gununu、双子だからいっぱい吸われるのよ。」


 「確かに、凄いわね。あの叶が、双子の母親だなんて。良くその小っちゃい身体で、産めたわね。」


 「まぁ、そこは名医がいたから。」


 「なる程ね。」


 「瑠亜も、丈夫な赤ちゃん産みなよ。」


 「うん、がんばる!」


 「晴明、小町ちゃんにちゃんと説明したの。右往左往、してるわよ。」


 「あぁ、平安生まれだからこんな奇抜な所慣れないんでしょ。」


 「小町、大丈夫か?」


 「ここは、何ですか?かぐや姫の、秘密基地ですか?」


 「小町、言葉遣いが普通になっているぞ。後で案内してやるから、落ち着きな。」


 「晴様、堪忍え。」


 「うわっ、色っぽい。本当に、中学生?」


 「長く、生きてるからな。」


 「せっかく、小町ちゃんがいるんだ。みんな、自己紹介しましょうか。」

  

 「優等生か、秋人。」


 「トシ君、あいつはホンモノの優等生だよ。」


 「叶が、一番苦手なタイプやな。」


 「それでは、西町のおじさんからお願いします。後は、席順で。」


 「私が、この国の総理をやらしてもらっている西町です。明石が地盤なので、昔から堀谷家とは親しくしております。皆さんのおかげで、何とかここまでやってこれました。これからも、よろしくお願いします。」


 「ちまちゅ。」


 「次は、私かな。えっと、西町先生の秘書をしております進藤吾郎です。そこのラリーネは、私の愛妻であります。そして、瑠亜は一粒種の愛娘です。秋人と言う、立派な跡取りもできました。どうぞ、若い二人を助けてやってください。」


 「お義父さん、跡取りだなんて。次は、ゼレンスキーさんですね。」


 「こんにちは、私はキエフ共和国改めキーウ連邦の大統領のゼレンスキーです。元々お笑い芸人だったので、吉本新喜劇に憧れております。この度は、苦境を救って頂き感謝の念に堪えません。これからも、色々よろしくお願いしまーす。」


 「じゃあ、次はラリーネさん。」


 「先ほど言った通り、吾郎の妻で瑠亜の母でございます。10代の頃に宝塚音楽学校に入る為に、ロシアからやって来ました。今は、ただの専業主婦です。待望の息子が出来て、少し舞い上がってしまっております。秋人、ありがとうね。」


 「お義母さん…。次は、瑠亜だね。」


 「そこの秋人の妻の、瑠亜だっちゃ。一応、大学行きながらエクソシストやらしてもらってます。フレアスお姉ちゃんの指導で、どうにか一人前かな。向こうに行った希人と真は、小さい頃からの幼なじみです。おかげで、こんなに素晴らしい夫に巡り会えました。愛してるわ、秋人。」


 「瑠亜…。次は、えっと叶さんのお母さんかな。」


 「叶の母で、ございます。いつの間にか、叶が女の子になって双子を産んだのにはびっくりしました。トシ君がいるから、心配は無用だったけど。英世と希の事も、よろしくお願いします。」


 「私も、びっくりしました。叶さんが、男の娘だった事に。じゃあ、叶さん。」


 「知らんかったんかいな、秋人。お前の姉も、そうやったやろ。まっ、今は郁恵先生の元でキャラクターデザインの仕事しています。オタク歴は、長いんで何でも聞いて。」


 「因みに、叶さんは兄ちゃんのお師匠様です。次は、野口さん。」


 「ども、叶の旦那です。希人や真、叶は同じ学校に通っていました。その縁で、今は扱き使われております。この施設も、自分の家を改装して作りました。後で、ご案内しますね。」


 「じゃあ、兄さんお願いします。」


 「兄さんと呼ばれていますが、俺は向こうの世界の者なので秋人とは他人です。ただ、俺にもアキトって言う弟がいるので、他人とは思えなくて。俺は、マイトやモエそしてマイカやマコトが伸び伸び子供らしく育てる環境を作りたいと思ってこちらにやって来ました。なので、皆さんから多くの事を学ぼうと思っています。迷惑かも知れませんが、俺達を受け入れてくれて感謝してます。」


 「次は、マコ姉ぇ。」


 「スピー、クカァ、フニュフニュ。」


 「ごめんなさい、マコとモエお寝んねしちゃった。メイドさん、お願い。」


 マイカに伴われて、二人がメイドさんに運ばれて行った。


 「大体、皆さん知っていますね。小町ちゃん、最後にお願いします。」


 「えっ、あちきどすか?」




 

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