336愛、おぼえていますか?
「アンパンマン号、発進!」
アンパンマンカーの屋根の上から、号令をかけるマコト。
「危ないから、降りてきなさい。マイカもモエも、中に入りなさい。野口おじさんが、焼きたてのメロンパン用意しているわよ。」
「夏世ママ、メロンパンだけ?」
「チョコクロワッサンも、あったかしら。」
【ワーイ!】
「ジャムおじさん、ボクのチョコクロは?」
「誰が、ジャムおじさんだ!粉もん大魔王と、呼びなさい。マイカ、モエ、ホイップあんドーナッツだぞ。」
「ありがとう、おじちゃん。モエ、お手々洗いにいきましょ。マコトも、行くわよ。」
「吾郎さん、運転代わりましょうか?」
「大丈夫だよ、この辺は何度か来ているからね。マレト君、奥が騒がしいね。」
バタークロワッサンを取り出す、マレト。
「野口が、パンを焼いているんですよ。あいつ、何だかんだで子供好きなんで。」
「ほぅ、いい匂いだ。それじゃ、私もいただくかな。」
「キリマンジャロ、ここに挿しておきます。」
【お手々、洗った~。】
「美世ママ、ミロある?」
「あるわよ、三人共ミロでいいの?」
【アイ!】
「お利口さんね、パンは西町シェフが配っているわよ。」
「先生も、作ったの?」
「そうだよ、パン作りは私の趣味でね。今、野口君がピザも焼いているよ。何、食べる?」
「モエは、チョココロネ。」
「ボクは、あんバターパン。」
「あたしは、チーズクロワッサンで。」
【いただきまーす!】
「おいちい、ミロ飲む。」
「モエ、お口にチョコついてるわよ。はい、これでよしっと。」
「ボクも、バターついた。」
「マコトは、自分で拭きなさい。」
「えー、差別だよ。」
「マコト、マイカはお前のお姉ちゃんじゃないぞ。姪っ子だからな、お前が世話しなくちゃだぞ。」
「パパ、じゃあ今日からマイカママね。」
「何で、そうなる?」
「あたし、あきらめているから大丈夫よ。」
「すまんな、マイカ。俺には、いっぱい甘えていいからな。」
「ずるい、ボクも。」
「モエも!」
「はいはい、みんな甘えなさい。」
「子だくさんだな、マレト。」
「お前の所も、双子ちゃんだろ。」
「わかっているんなら、早く終わらせろ。ほれ、おチビちゃん達ピザだぞ。」
「ねぇ、マレト君。会談って、旧市街地でするんじゃなかったの?」
「ちょっとね、テロ組織から連絡があって。」
「何、何?出番か!」
「夏世さん、先走らないで。」
「西側が、テロを装って何か仕掛けるらしいです。」
「それで、郊外にゲルを運んでいるのね。」
「まぁ、そこに到着するまでの方が厄介ですけど。」
「私達の、ショッピングは?」
「心配、無いですよ。野口が、一緒ですから。軍資金も、たっぷり持たせますから。」
「おい、俺一人じゃ心許ないぞ。」
「何、言ってやがる。アーテファクト、じゃらじゃらとさせやがって。」
「ボクも、おっちゃんにもらったモビルスーツに乗って行く。」
「やめなさい、マコト。モビルスーツじゃなくて、ゴーレムな。全く、変な物与えるな野口。」
「あれは、まだいいだろう。お前がマイカに渡した、バルキリーよりマシだろ!」
「えっ、パパ!バルキリーって、可変型戦闘機でしょ?ボクにも、ちょうだいよー。」
「ダメッ、ダメ。危ないから、モビルスーツだけにしなさい。それに、バルキリーはマイカの歌にしか反応しないから。」
「現実に、戻ろうかマレト。」
「敵さん、恐らくは砂漠を渡ってやってくる。それで、マコトとマイカにゴーレムやバルキリーで索敵と殲滅をしてもらおうと思っている。バルキリーは、100機用意した。モビルスーツは、どのくらいあるんだ。」
「フェリーに積んであるだけだと、200台だな。」
「マコト、マイカ、パパについて来てくれ。」
「うん、わかった!」
「マコト、おやつは300円までよ。」
「マイカのケチ!」
「マイカ先生の言うこと、聞きなさい。」
「あたし、ついに保母さんになっちゃった。」
「モエ、パパとお出かけだぞ。夏世ママに、おむつ替えてもらいなさい。」
「夏世ママ、おっぱいも!」
「はいはい、おいでーモエ。」
「モエも、連れて行くのか。大丈夫か、敵さん。」
「そっちの、心配かよ。俺が、そばにいるから大丈夫だよ。実戦は、マイカとマコトにしてもらうから。」
「だいぶ、過剰戦力だな。」
「パパー、準備でちたー!」
「よし、マイカ、マコト、行くぞ!」
「マコト、ガ○ダム行きまーす!」
「覚えていますか、目と目があった事を。覚えていますか…♬」
マイカが歌い出すと、バルキリーが空を覆い尽くした。
「ふぇー、マイカママ凄い!」
皆、拍手喝采シュプレヒコールが鳴りやまない。
魔人達まで、ひれ伏す。
「おっちゃん、ボクのモビルスーツ達は?」
「フェリーから、砂漠に向かっているよ。向こうで、合流しな。」
「Gununu、マイカばっかり!」
「じゃあ、後は頼むな。あっ、魔人さんはそのままね。」




