331地久節。
聖地に赴く前に、アニスの聖堂に寄る。
元法王から、地下宝物庫の鍵をふんだくる為に。
「あれ、ルアンは?又、なん?あの娘、単独行動ばっかりやん。」
「ルアン、両親に拉致されてたわよ。」
「あれま、じゃあ置いて行こうかな。ミーママがいるんなら、大抵の事出来るし。カーミママ、舞香達は何処?」
「ダスティ君と、お買い物。今日、お姉ちゃんの誕生日だから。」
「だから、希人がこれ預けてきたのか。」
「大きな、宝石ね。」
「なんか、法力を込めてたら大きくなったの。」
「カーミママは、何あげるの?」
「私は、竹ぼうき型の杖よ。お姉ちゃん、形にこだわるから。舞香ちゃんが、とんがり帽子買って来るって言ってたし。」
「わっ、思い浮かぶ。ミーママに、似合いそう。」
「それじゃ、この宝石加工しようかなぁ。カーミママって、錬金術も出来るの?」
「えぇ、どちらかと言えばそっちが本職よ。」
「ふぇー、軍司令官が錬金術師ってどんだけすごいの!」
「誉めても、何も出ないわよ。」
「このブレスレットに、これをカットして埋め込んでほしいの。カーミママなら、出来るでしょ?」
「付与は、どうするの?あら、もうしてあるわね。これ、大丈夫なの?」
「大丈夫、悪魂喰いだから。何かされない限りは、発動しないよ。」
「これだと、相当被害が大きそうね。」
「被害じゃないよ、報い!悪意を向ける奴には、いい気味だよ。」
「そうね、お姉ちゃんはあまり攻撃魔法は得意じゃないからね。」
「ミーママは、何してるの?」
「寝てるんじゃない、あの人午前中に活動しているの見た事無いから。」
「皇族って、そんな感じなの?」
「お姉ちゃんも、昔は働き者だったのよ。それこそ、皇后になってからって言うかマコが仮死状態になってからね。」
「そうなんだ、実の娘だもんね。」
「あまり、深く考えなくてもいいわよ。お姉ちゃんは、結構修羅場潜っているから強かよ。はい、出来た!」
「早っ、すごくない!それに、キレイ。」
「任せなさい、こう見えて私は母さんに次ぐ大魔導師なんだから。」
「カーミママ、ありがとう。」
ミーママが、おきてきた。
凄く、ダルそう。
「まこ、聖地の地下庫の鍵もらって来た?」
「うん、これ。」
「触媒は、これでいいかなぁ?ふんすッ、よしっと。」
「ミーママ、何これ?」
「合い鍵よ、持ち去ったら法王困るでしょ。」
ふぇー、姉妹ですごい事する。
ダスティが、子供を連れて帰って来た。
もう一人、大きな子供も一緒だった。
「ルアン、ゆっくりしてればいいのに。」
「置いて行く気、満載だったでしょ。泣いてるパパに、蹴りいれてきたんだから。」
「かわいそう、親孝行してやりなよ。」
「アキトを見捨ててくるパパなんて、親でも何でもないわ。」
「お義母様、これうちの母からです。後、これは私から。」
「あらら、懐かしい。これ、リオンと私がアイドルユニット組んでいた時の音源じゃない。まだ、残ってたのね。それから、これは?」
「向こうの技術で、その音源がその耳に嵌める装置に組み込まれているんです。私が、希人から仕組み聞いて錬金術で作りました。」
「ありがとう、ルアン。リオンにも、御礼言っておいてね。」
「ミーママって、アイドルだったの?」
「そうよ、お姉ちゃん荒稼ぎしてたんだから。」
「ミーママ、舞香からも。」
「あらら、かわいいお帽子ね。似合う?」
「うん、とっても!」
「お姉ちゃん、私はこれ。」
「あらら、だいぶ魔力付与強いわね。そんなにしなくても、妾は落ちないわよ。ほら!」
「お姉ちゃん、ドレス姿で飛ばないで。はしたない。」
「ミーママ、希人とぼくから。」
「この宝石、すごく珍しいわね。」
「んっ、向こうのアメジストって言う石。ミーママの、誕生石なんだ。」
「みんな、ありがとうね。ダスティ君は?」
「ありますよ、ちゃんと。」
「あらら、舞香ちゃん乗って!すごく軽い、乳母車ね。」
「ミスリル製なんで、かなり頑丈ですよ。」
「舞香ちゃん、どう?」
「これなら、眠くなっても大丈夫。」
「ダスティ、お前!」
「カミロさん、落ち着いて。ウギャ、ビリビリ!」
雷魔法で黒こげのダスティ、あげる物考えなくちゃ。
まぁ、ミルスが一番喜んでいたが。
それから、ルアンが用意した料理とケーキを皆で食べて盛大に祝った。
「誰も、家事能力無いの?ダスティ、それはオーブンで焼き目つけるのよ。」
「何で、俺扱き使われてんだ。メイドさんは、どこだよ。」
「今日は、アニス観光でお休みにしたでしょ。」
「トホホ、俺って不憫だなぁ。」




