表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/85

332オイク、帰京。

 「どうかな、オヤジ?ドレイク君は、大丈夫そうか?」


「あぁ、至って健康だよ。」


 「希人君、ありがとう。娘と孫を助けてくれて。」


 「いえいえ、実質はルアンと真がやった事ですから。」


 「それでも、貴方がいなければ駄目だったのよ。」


 「教皇様夫妻の、仁徳の為せる事ですよ。」


 「わしは、ただの元辺境伯なのだが。」


 「妾は、ただのおばあちゃんよ。」


 「そこは、ムリがあるでしょ。」


 もう一人の、ムリがやって来た。


 「オフクロ、オイクさんはどう?」


 「多少、疲れがあるね。産後なんだから、ゆっくりしなきゃ駄目よ。」


 「はい、カリン様にも言いつけられているんですが。」


 「こっちは、カリン様に押し付けてドミヤさんの所に押しかけたら。」


 「そうしな、あの子又変な事企んでいるわよ。」


 「でも、せっかく大学も順調だし。」


 「だったら、いいじゃない。リズちゃんみたいな優秀な子が、育っているんだ。安心して、子育てしな。」


 「お義母様…。」


 「スカルでも、学校を作る予定だ。落ち着いたら、色々協力頼むよ。」


 「ドレイクは、置いて行ってもいいぞ。」


 「お義父様!」


 「ワハハ、こっちにも孫はたくさんおるから安心しろ。たまには、里帰りしろよオイク。」


 「はい、しょっちゅう帰って来ますね。」


 教皇様家族と別れて、護衛と共に再び厨房へやって来た。


 小さい子の食事も終わった様で、閑散としている。


 俺が厨房に物品を納めている間に、玉子丼の用意が整っていた。


 「ここは、あまり日本と変わらないのね。」


 「いえいえ、希人が物資を寄付してくれているおかげですよ。子供達に、栄養価の高い食事もさせてあげられる。」


 「ふーん、あんたは女子供には優しいね。」


 「どっかのチンピラみたいに、言わないでくれ。」


 「チンピラじゃなくて、親玉だったか。あの半グレ集団は、どうしている?」


 「ちゃんと、シークレットサービスとして世間の役に立っているよ。まっ、裏の稼業も滞りなくやっているけど。」


 「希人さんって闇ギルド潰したのに、向こうでは闇ギルドの親玉だったんですか?」


 「闇ギルドと言うか、暴力組織だな。」


 「そういう類いの輩に、慣れていらっしゃるんですか?」


 「俺自身が、そういう人間だ。世の中、きれい事だけでは務まらん。」


 「そうですか、我等兄弟はあまり関わりたくないですね。」


 「騎士なんだから、関わる必要は無かろう。オレは、弱いからそうしているだけだ。」


 「見聞きしている分には、清廉潔白なお方だと思っていました。司法関係者で、治療関係者でもある。」


 「オレは、金儲けもしたいし権力も欲しい。汚れに塗れた、人間なんだ。」


 「安心しました、私達を従者として仕えさせてください。両親からも、薦められております。」


 「そうか、好きな様にしろ。とりあえずは、うちの両親のお守りを頼む。」


 「希人、いいのか?将来ある、若者なんだろ。」


 「だからだよ、変なクセが付いていない。この三兄弟なら、役に立つ。」


 「ありがとうございます、よろしくお願い致します!」


 【よろしく、お願い致します!】


 「まぁ、そう硬くならずに。こちらも、よろしくお願いしますね。」


 これで、衛生兵だった戦闘メイドさんをこっちに置ける。


 カリン様の手伝いをしながら、ホーリヤを安定させてほしい。


 後でシュタイックに、兄弟の身柄を預かる事を報告しないとな。


 それじゃ、オイクさんとドレイク君はおふくろに預けて。


 オレと親父は、ナジロのドンさんの所に行くか。


 飛行艇をマジコテから出して、ホーリヤの聖堂から物資を載せる。


 「オイクさん、おふくろ達頼むな。親父は、しばらくナジロにいるから少しこっちでゆっくりしろよ。」


 「そうさせて、もらうかね。しばらく、カリンさんと遊ばしてもらうよ。ドレイクちゃん、オババですよ~。」


 ロリ婆に、キョトンとするドレイク。


 「希人さん、操縦は俺に任せてください。」


 ジョージが、コクピットから声を掛ける。


 ホーリヤ空軍の、エースパイロットなんだと。


 キャメロン家のDNA、どうなってんねん。


 メイドさんがいないので、リズがお茶を用意してくれた。


 母親に似ないで、可憐な令嬢って感じだな。


 下の子も含めて、みんな二人の子供らしい。


 世の中、不合理だな。


 オレと秋人も、真逆の容姿だからな。


 ナジロの王城が、近づいて来た。


 「ジョージ、所長とドンさん収容したらラトリアに行ってくれ。面白い物が、届いているらしい。」

 

 「わかりました、面白い物って何ですか?」


 「夢の、クラフトマシンだ。何でも、作り放題。ナジロ城くらいなら、半日で作れる。」

 

 魔人達でも、あの規模なら数日間は掛かるだろ。


 「オヤジ、ビリーさん狡いんだよ。魔人の派遣代、足下見て上げてきたんだ。だから、野口に作ってもらった。」


 「ビリー君だって、優秀な商人だからな。お前ごときでは、太刀打ち出来んだろう。」


 「ドンさんに、頼もう。おたくの弟さん、どうにかしたってって!」


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ