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330ダスティの受難。

 「ダスティ、これどうやって操縦するん?」


 「お師匠様、勘弁してください。アンパンマンカーじゃないんだから、気軽に触っちゃダメですよ。」


 「はぁ、ダスティ死ぬ?」


 「操縦させたって、死ぬでしょ?ルアンが怪我したら、アキト泣きますよ。」


 「しょうがないな、ドクターペッパー5箱で手を打ってあげる。」


 「何でだよ、不憫だなぁ俺。」


 

 「ママ、舞香も連れてって!」


 「うん、いいよ。」


 「おい、真。舞香の面倒、誰がみるんだ?」


 「パパ、カーミママも一緒に行ってあげるって。」


 「はぁ、カミロさんいいんですか?」


 「大丈夫だよ、姉さんには内緒ね。」


 「何が、内緒だっちゃ?」

 

 「ミルスさん、いつの間に?」


 「ずっと、おったちゃよ。妾も、行くっちゃ!」


 小っちゃくて、気がつかなかったよ。


 ややこしいな、ダスティ顔面蒼白だなぁ。


 「なぁ、希人。増えるのは、一人じゃないのか?上皇后様とか魔導軍司令官とか、聞いてないよう!」


 「わかった、帰ってきたら魔剣作ってやるから。ミスリルいっぱいの、奴な。」


 「本当か、防具も欲しいなぁ。出来れば、そっちもミスリルな。」


 「しょうがねえな、皆を頼むよ。」


 「決まり、荷物はミーママとカーミママのマジカルコンテナにしまってね。」


 「まこ、マジコテ持ってないの?」


 「パパ、けちん坊だからくれないの。」


 「違うだろ、お前マジコテをゴミ箱にするから渡さないんだよ。」


 「てへっ!」


 「みんな、揃った?じゃあ、ダスティ行こ。」


 「ちょっと、待ちなさいよ。このルアンを置いて行くとは、どういう了見だ!」


 「あっ、忘れてた。遅いじゃん、ルアン。」


 「ちょっとアキトが、離してくれなくて。もう、断腸の想いで来てあげたのよ。」


 どや顔のルアンをジト目で見つめる、一同。


 「さっ、乗ってくださいよ。」


 「何、ルアンっていらない子なの?」


 「ルアンお姉ちゃん、あたちは一緒がいい。お姉ちゃん、やさしくてかわいいもん!」


 「舞香~、ずっと一緒ね。」


 「おっとう、おっかぁ、無事でけえてぐんがらな!」


 「まこ、向こうで変な事するなよ。」


 「まこ、みんなを困らせないでね。」


 「何でよ!ボク、頑張っているのに。」


 「はいはい、ママは大人しくしてなさい。黙っていれば、深窓の令嬢みたいなんだから。」


 「舞香、酷いでもないか。うん、大人しくしとくよ。」


 「じいじ、真理ママ、パパを助けてあげてね。」


 「舞香も、楽しんで来なさい。」


 「舞香、無事でね。」


 【行ってきまーす!】


 【行ってらゃしゃーい!】


 「行っちゃいましたね、オヤジ達はもう少し帝都の観光楽しんでよ。」


 「そうだな、子供達もいなくて静かだしな。」


 「今、魔人達に俺の設計した病院を建ててもらっているから。それが終わったら、離宮に学校も建てるからね。忙しくなるよ。」


 「希人、あんたちゃんと休んでるのかい?まこ達が、いないんだ。今のうちに、少しゆっくりしたらどうだい。」


 「おふくろ、オレが頑丈なの知っているだろう。でも、それなりにゆっくりするよ。そうだ、明日ホーリヤの総合病院に行こう。オイク先生の赤ちゃんも、気になるし。向こうは、果物やら山菜が旨いんだ。朝、離宮に迎えに行くよ。」


 「ホーリヤって、ビリドさんの実家かい?」


 「そっ、エッダ教の大本山だよ。」


 「よくわからないけど、父さんも行く?」


 「あぁ、旨いワインがあるんだよ。日本に居るとき、良く飲んでたじゃないか。」


 「あっ、アレね!希人、お土産奮発してよ。」


 「わかった、わかった。二人共、医者のクセに酒好きだなぁ。」


 「母さんはともかく、わしは現役の頃は飲めなかったからなぁ。」


 「じゃあ、オレ司法省に行ってくるよ。」


 

 「キャメロンさん、草案のチェック終わりました?」


 「希人、やはりこのままでは民草はついてこれないな。主旨は、概ねこれでいいのだが。」


 「もうちょっと、削りますかね。民がついてこれなくても、官僚が理解していれば当初は大丈夫ですよ。今までやってこなかった教育が、民草に浸透すれば。焦らずに、やっていきましょう。形だけは、優先させましょうね。」


 「そうだな、形だけはな。悪いが、多少削るぞ。言葉もう、替える所が出てくる。完成したら、希人もチェックしてくれ。」


 「わかりました、お願いします。コルザさん、執務室ですか?」


 「閣下は、アニスに行ったぞ。夫婦で、旅行だそうだ。官僚が文句を言ったら、隠居の身で手伝ってるんだ。って、奥様連れて行ったらしい。」


 「頭、痛い。絶対、ルアンを追いかけて行ったに違いない。」


 「だろうな、ビリドさんが急遽皇宮に上がられたよ。」


 「で、アキトは?」


 「ポーション中毒で、かわいそうな事になっているよ。」


 「そうっすか、実はオレも明日両親を連れてホーリヤに行こうと思ってまして。」


 「観光か、護衛をつけるよ。」


 「それもあるんですけど、ホーリヤ病院の見学を兼ねてドレイクの予後診察しようと思ってまして。アキトには、言わないでくださいね。」


 「どうせ、わかるだろう。あいつ、死ぬぞ。護衛は、うちの息子達に言っておくよ。病院で待っている様に、伝えておく。アァ、病院の案内は娘にさせよう。もう、見習いも終わったしな。」


 「何から何まで、済まないな。これ、奥さんと飲んでよ。」


 「向こうの、酒か?」


 「シュガーポテトを発酵させて、造るんだ。黒霧島って言って、なかなか手に入りづらいらしい。」


 「そうか、ありがたく。息子達に会ったら、厳しくしてやってくれ。」


 「オレより、年上だろう?」


 「うん?まぁ、お前と俺は親友じゃねえか!」


 「わかったよ、じゃあな。」


 

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