表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/85

320駆け落ち。

 先ずは、晴明神社に寄ってと。


 さて、六道詣りと行きますか。


 「あれ、小町ちゃん。お迎えに、来てくれたの。元気ィ、おじいちゃんいる?」


 闇の宰相、小野篁。


 その孫の、小町ちゃん。


 相変わらず、カワユイねェ。

 

 「あのさ、死んでるんだから元気な訳無いじゃん。なぁ、手ぶらなん?」


 「ほら、本場フランスのマカロンだよ。小町ちゃんみたいに、カラフルでかわいいでしょ。」


 「今どきは、広尾のマカロン屋さんの方がオシャレよ。ったく、この十二単って重いのよ。」


 ブツブツ言いながら嬉しそうな、小町ちゃんの後をついて行く。


 「おぅ、来たな新王よ。これからは、わしを頼りにしてくだされ。ほれ、小町も新王様に挨拶せよ。」


 「よろしく~。」


 「こちらこそ…。」


 「相変わらず、小町は照れ屋じゃのう。」


 クソッ、地獄の番人もただの孫デレの爺ィかよ。


 「あの~、先王に言われて来たんですけど。何、したらいいんですか?」


 「うむ、闇の仕来りを学んでもらおうと思っておる。とりあえず、わしが先生として教えを授けよう。」


 「いや、そう言うのいらないんで。他に用が無いんなら、帰りますね。こう見えて、結構忙しいんですよ。」


 「小町、引き留めなさい!」


 「小町ちゃん、一緒に行く。ここにいるより、ずっと楽しいよ。」


 小っちゃな首をコクッと、下に振る。


 「待て、待つのだ。まだ、話は終わっておらん!」


 「年寄りの話は、長いねん。小町ちゃん、掴まって!」


 亜光速で、上界へと戻って来た。


 「ふわぁー、びっくりした!」


 「大丈夫、小町ちゃん。お腹、すいてない?」


 「うん、大丈夫。これから、どうしはんの?」


 「とりあえず、篁のじいちゃんが心配するから携帯送っておくよ。もう一つは、小町ちゃんが持っておいて。オレの叔父さんが開発した、闇の携帯電話だから。とりあえず、新幹線で明石に行こうか?」


 「明石って、あの源氏物語の?」


 「うん、ちょっとその先かな?」


 「都を離れはるの、妾は羽後に行って以来どすえ。」


 「あぁ、秋田に居たんだっけ?明石には、オレを奉っている神社があるんだ。そこ、誰も使ってないから。気兼ねしないで、お出でよ。それから、買い物もしなきゃね。とりあえず、そこのGUで今着る洋服買おう。」


 「どうどすえ、似合いますやろか?」


 「さすが、三大美人。何着ても、似合うなぁ。細い物は、向こうで買おうか?」


 「これは、なんですの?」


 「ポシェット、小物入れたり財布を入れるのにね。まぁ、魔導具だから見た目以上にしまえるけど。」


 「これは、多くありませんの?妾でも、こんなには使いはしまへん。」


 「百万くらい、すぐ無くなるから。手続きが住んだら、カードも用意するからね。」


 「そこまでされる、謂われはありまへん。妾が、勝手についてきましただけですえ。」


 「いいんだよ、オレは小町ちゃんを大事にしたいだけだから。迷惑じゃなければ、甘えてくれよ。」

 

 小町が屈んで、晴明のオデコに接吻する。


 「フォン!」


 勢い良く鼻血を噴射しながら、晴明が仰向けに倒れた。


 「晴殿、大丈夫ですか?しっかり、しなはれ!ダーリンが倒れられたら、妾は…。」


 およよと、泣きふす小町ちゃん。


 「大丈夫だって、小町ちゃんの魅力にやられただけやで!早よ、夫婦にならなアカンな。」


 「はい、どこへでもついて行きますぞえ。」


 ツンデレ、最高!


 平安随一の嫁、ゲットだぜ!


 「小町ちゃん、駅弁買おうか?何が、食べたい?」


 「晴殿は、何にしまはるの?」

 

 「オレは、姿焼き弁当かなぁ。成長期だから、肉だなニク!」


 「ほな妾は、ちりめん山椒弁当にします。」


 「おしとやかやな、小町ちゃん。惚れてまうやろ~!」


 「お茶も、買うておきますね。」


 「GNUNUっ、なかなか手強い。」



 「小町ちゃん、着いたで。とりあえず、モールで必要な物買い揃えようか。」


 新婚生活の、始まりや。


 グフフッ、グエッ!


 「あんた、何してるん?その娘、誰なん?」


 「郁恵先生、もう大丈夫なんですか?その赤ん坊が、花梨ちゃんでっか?これは、オレの嫁の小町ちゃん。この人が、オレの伯父さんの奥さんの郁恵さんと娘の花梨ちゃん。」


 「初めまして、小野小町です。かわいい、娘さんですね。お母様に、そっくり。」


 「なぁ、晴明。嫁って、どう言う事。小野小町って、あの小町ちゃん?」


 「せや、あの小町ちゃん。めっちゃ、綺麗やろ。冥界から、駆け落ちして来てん。」


 「全く、夏世ちゃん知ってるん?小町ちゃん、大丈夫なん?こんな、チャラ男で。」


 「はい、晴殿は我が主家。今や、闇の王であらせられます。お祖父様も、話し合えばお解り頂けるかと。」


 「そう、んで何してる訳?」


 「モールで、小町の必要な物揃えようかと思って。」


 「私が一緒に見てあげるから、花梨と先にタワマンで待ってて。マジカルボックス、置いて行きなさいよ。後、カードもね。」


 「マジカルボックスは、小町のポシェットがそうだよ。カードは、はい。」


 「ブラックかよ、クソがきのくせに儲かってんな。」


 「おかげ様で。小町ちゃん、郁恵さんに面倒頼んでも大丈夫か?」


 「はい、晴殿の伯母様であれば。後で、親御さんにも挨拶させていただきます。」


 きれいな、標準語使って。


 TPOを弁えた、嫁だぜ。


 オレは、メイドさんに抱かれた花梨と一緒にモールを後にした。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ