317六道の番人。
「なぁ、秋人。あの壁、何とかならんか?」
「イワノフさん、調査結果かんばしくなかったんだ。」
「私とお母様で魔力を注ぎ込んでみたのですが、全く歯が立ちませんでした。」
「晴明に連絡取ったら、作った鷹人さんでもどうしようも出来ないらしい。」
「どうしましょ、復興は粗方道筋がついたんですが。」
「ねぇ、お姉ちゃんに頼むしか無いんじゃない?」
「姉さんは、向こうの世界に行ってるだろう。」
「違うわよ、いるじゃない。とんでもない、化け物が。」
「あっ、小っこい姉さんかぁ?」
「そうよ、瑠亜が頼んだらやってくれるわよ。」
「いつの間に、そんなに仲良くなったんだ?」
「だって、向こうに行ったお姉ちゃんだって瑠亜の事大好きだったもん!」
「瑠亜、私も貴女の事本当の妹みたいに好きよ。でも、あのマコに出来るかしら?」
「フレアスお姉ちゃんは、マコお姉ちゃんと従姉妹なんでしょ?マコお姉ちゃんに出来なかったら、誰にも無理なんじゃない?」
「そうね、秋人君頼んでみてくれない?」
「わかりました、聞いてみましょう。後、レイナックさんから伝言です。ミーナ、結婚式には帰るとの事です。」
「もう、あの人ったら!」
「お母様、良かったね。」
「フレアスちゃんも、ちゃんと正式に身を固めないとね。わかってるの、イワノフ!」
「イエス、アイマム!」
「晴明、闇の世が騒がしい様だの。」
「あっ、鷹人おじいちゃん。マイトがね、区画整理し出したみたい。」
「そうか、わしは片付けが苦手だからな。あ奴がやるのであれば、任せておくか。」
「じいちゃん、どこ行くの?もう、米軍は大人しくなった?」
「ちょっと韓国軍が煩いから、中国に牽制させておるわ。米軍は、グアムまで撤退したぞ。ちょっと、これからラトリアに行ってくるわ。美世ちゃんが、心配だからの。」
「あっ、そうそう。じいちゃんが作った、あの壁。退かして欲しいって、イワノフさんから言われたんだけど。」
「あれか、その場の勢いで作ったからな。周りの土地毎引っ剥がえさないと無理じゃ。」
まこにやらしても、同じ事になりそうだな。
「どうしよう、何とかならないかなぁ。」
せっかくの、儲け話なのに。
「異世界の皇帝に、やらせれば良かろう。あいつなら、出来ない事など無いだろう?」
確かに、あの人には制約付けてないんだよなぁ。
「うん、聞いてみるよ。じいちゃん、好物のキャビア。いっぱいあるから、持って行ってよ。」
「おう、すまんな。わしも、これをやろう。」
大きな宝石がついた、冠だ。
「何これ、じいちゃん。」
「闇の王の、王冠じゃ。これで、正式に晴明は王様だ。後で、篁を寄越すで色々聞くが良い。」
執事の、小野さんかぁ。
あの人、不気味で怖いんだよなぁ。
しょうがない、父ちゃんの用事が済んだら六波羅へ顔出すか。
「父ちゃん、じいちゃんにキャビア渡しといたで。」
「お義父様は、元気だったか?この所無理してたからな、少し休めばいいのに。」
「父ちゃんも、人のこと言えないで。母ちゃん構わないと、又拗ねるよ。」
「子供のクセに、余計な心配するな。お前も、そろそろ幼稚園に上げないとな。」
「行っても、ムダでっせ。まぁ、かわい子ちゃんがおったら行ってもええけど。」
「全く、誰に似たんだか。」
「父ちゃんやろ、昔のやんちゃ話はドン伯父さんから色々聞いたで。」
「兄貴め、異世界にそろそろ行く頃か。無事だと、いいんだが。」
「大丈夫、向こうにあのアホ夫婦もおるし。」
「そうだな、まこはともかく希人がおるからな。」
「あの人、不思議だよね。やっている事は悪徳なのに、クソ真面目でぶれないよね。」
「あぁ、あいつなら世の理を変えられるさ。」
それは、どうかな?
僕の眼の黒い内は、色々さしてもらうよ。
「トルコ片付いたら日本に帰るね、父ちゃんは?」
「この後、イランへ行くよ。中国と、誼を結びたいんだと。」
「気をつけてね、魔人は役に経ってる。」
「あぁ、助かってるよ。使い方さえ間違わなければ、とてもいい人達だよ。」
「父ちゃん、ほんま優しいな。母ちゃんへの土産、ちゃんと渡しておくから。」
「あぁ、お前も気をつけてな。夏世に愛していると、伝えてくれ。」
外国人かよ、気障だなぁ。
あっ、日本人じゃなかったよ。
さて、帰る準備の前に出来るだけの事するかな。




