315運び屋。
「大奥様、向こう側に一行が到着した様です。」
「真里お姉ちゃん、無理しないでね。防人兄さんも、まこの事よろしくね。」
「義兄さん、土産待ってるからね。舞香を甘やかしたら、ダメよ。」
セバスを始め、護衛メイド達も用意出来た。
「じゃあ、すぐ戻ってくるけど行ってきます。」
「ちょっとは、ゆっくりして来なさい。お母さんに逢うの、久しぶりでしょ?」
「大丈夫、帰ってきたらカヨママがいるから。ほら、モエ行くわよ。」
「アイ!」
「姉さん、聞いた!もう、あたしあの子無しで生きて行けないわ。ワ~ン、ウッ、ウェーン!」
「さっ、皆さんこの転移陣の上に乗ってください。忘れ物は、無いですね。」
「田老師、ここにいるだけでいいのか?」
「はい、向こうで聖母様と皇后様が魔力を込めていますから。」
「まこも、来ているのか?お菓子袋、用意しておけば良かった。」
「ドン君、まこももう子供じゃないんだから。」
「真里お姉ちゃん、先生、ドン君、まこ達の事よろしくね。」
「美世ちゃん、任せておきなさい。希人もおるし、心配はいらんだろう?」
「マイカちゃん、モエちゃん大丈夫?」
「アイ、モエは転移慣れてるの!マイカママ、どうちたの?」
「うん、大丈夫よ。」
「マイカちゃんは、カミロさんに会えるからちょっと緊張してるのよね。」
「大丈夫、モエがずっといっちょ!」
「ありがとう、モエ。」
転移陣が淡く光り出し、そのまま皆いなくなった。
「大奥様、夏世様しばらくこちらでお茶しましょうか。」
「ありがとう。サーナちゃん老師にあれ渡して。」
「はい、夏世様。」
「これは、魔人の使用許可証。科学、物理学に精通した者達の。晴明様の、意向ですか?非常に、ありがたいです。これで、ラトリアは万全の体制が敷けます。」
「良かったわ、晴明が見分けがつくのに時間がかかって。遅くなって、ごめんなさい。」
「いえいえ、魔人ならば多少の遅れなど有り余ってしかるべし。大奥様も何かありましたら、気軽に御用命ください。」
「ありがとう、老師。とりあえず、私の防御結界かけなおすから細かい所は魔人ちゃんにやらしてね。」
「はっ、重ね重ねのご厚意ありがとうございます。」
「来た来た、もうすぐね。」
「希人の両親達と、後何人か来るんだよね。」
「うん、一応みんな一般人だからね。」
転移陣に、人影が揺らいだ。
「あっ、マコレ!」
「ママ~!」
「あらら、モエも。」
「ミーママ!」
「マコレ、元気にしてた?病気は、してない?ちゃんと、ご飯食べてる?」
「カミロ、そんなに一気に。マコレが、キョトンとしてるわよ。」
「向こうの人は、ボクと近衛騎士団で対応しますね。カミロさんとミーママは、あちらでゆっくりしてきて。」
「まこちゃん、ありがとう。じゃあ、お願いね。」
「久しぶりだな、まこ。」
「わっ、ドンさん!おかしい、今日は何も持ってない。」
「おいおい、いつまでもそんな子供みたいな事はしないよ。ほれ、まこ!」
「わっ、何これ!」
ドンから投げられた小さい塊が、どんどん膨らむ。
そして、勢い良く破裂した。
「もう、ヤダー!死ね、ドン死ね!」
「はっはっは、相変わらずチョロいなぁ。」
「まこ、世話になるな。よろしく、頼むぞ。」
「よろしくね、舞香は来てないの?」
「おじちゃん、おばちゃん、舞香は留守番してるよ。後で、ゆっくり会わせてあげるね。」
テキパキと移動の準備をする、メイドさん達。
どんだけ、鍛えられたんだろう?
そして、セバスがこちらにやって来た。
「お久しぶりでございます、お嬢様。」
「セバス、イワノフの元を離れても大丈夫なの?」
「はい、ドン様がいくら優秀なデザイナーとは言え警護は必要でしょうから。」
「ふーん、やられちゃえばいいのに。」
「お嬢様、ドン様も奥様と産まれたばかりの子を残してこちらに来られたのです。その心意気を汲んでやって、ください。」
「セバス、冗談だよ。ボクだって、ありがたいと思っているよ。でさぁ、フレアスお姉ちゃんはまだ出来てないの?」
「こればっかりは、神の思し召しかと。お嬢様の加護で、手順を踏めば滞りなく。」
「そっだね、セバスって戦艦飛ばせるよね?来るときは、転移で来たんだけど。距離もあるし、人数も多いから操艦して。」
「わかりました、船は地下でございますか?」
「今、出すね。ヨッコラショツト!」
「おぉ、さすがお嬢様!これは、天主様がお造りになった物ですな。」
「そっ、希人がマジコテごと預けたの。これが終わったら、マジコテ返さなきゃなのよ。セバス、多元意識操れるんでしょ?マジコテ、作ってよ。」
「お嬢様、それは無理です。私は、魔力がありませんから。ランドセル位なら、作りますが。」
「あっ、それ却下。補導されて、酷い目にあったから。じゃ、後よろしくね。」




