313いつの間にか、将補?
エアフォースワンの中で、ブランデーをあおる大統領。
「あの方と連絡は、取れたか?先ほどの者は、アキト・ホリヤと言うのか。」
日本の防衛省の、陸将補らしい。
あの若さで幹部なのだから、有力な後押しがあるのだろう。
それを笠に着て、言いたい放題。
全く、日本政府はガキの躾がなっていない。
何が、断交だ。
困るのは、そっちだろうが!
資源も食糧も乏しい国が、我等の庇護を離れてやっていけるはずが無い。
もっと扱き使って、搾り取るだけ搾らねば。
どうせ、あの方が出て来れば…。
「大統領、あの方です。」
『何じゃ、吾は忙しい。用件は、手短に話せ。』
「はっ、手違いで日本が背きました。何やら、華僑共が裏で動いている様子です。是非、ご尽力を賜りたく。」
『はあ、華僑なんぞ動いておらんぞ。お前等は、いつでも虚偽の報告ばかりだな。黙って、従っておればいいものを。欲をかきすぎて、前後がみえなんだか。しばらく、大人しくしておれ。様子を見て、そちらに罷る。』
「はっ、お待ちしております。」
あの方がゼレンスキーを見放すとは、思えん。
少し、様子をみるか。
「安全保障会議を招集しろ。このまま、ケネディ空港に行け。」
さて、踏み絵の時間だな。
向こうに、どれ位回ったのか?
途上国や新興勢力は、兵器で脅せばいい。
問題は、英連邦か。
あの女王、余計な遺言を遺しおって。
「ねぇ、秋人。何で、あのおっさんチュバンってしなかったん?」
「マコ姉ぇ、又恐ろしい事を。一応、大国の国家元首だし。あの場は、マスコミが生中継してましたからね。」
「ふーん、まぁみんなまとめてドッカーンとしたらいいか。」
「マコト、ホットケーキ焼いたぞ。秋人も、食え。だいぶ、疲れただろう。」
「ありがとうございます、やっぱり優しいっすね。」
「ハハハ、俺はブラコンで有名だったからなぁ。お前、何時瑠亜の所に行くんだ。西町先生が、日本に戻ってからか?」
「いいえ、おじさんは義父さんと兄さんにお願いする事になったので。今晩には、移動しますよ。マコ姉ぇ、転移お願いしますね。」
「そうか、気をつけてな。フレアスに、よろしく言っておいてくれ。それから、西町先生な明日からアフリカと中南米を回るって。晴明の召喚魔じゃなくて、本物が行くそうだ。ゼレンスキーも、同道するらしい。」
「よかった、ややこしい事に巻き込まれなくて。兄さんも、行くんですか?」
「あぁ、野口殿がフェリーで迎えに来るらしいからなぁ。ビリーさんとは、向こうで合流か?会ったら、マイカとモエの事頼むって伝えてくれ。」
「わかりました、マコ姉ぇバター鼻についてるよ。」
「ありがとう、マレトおかわり!」
「おい、何コソコソしてんだ?」
「これは、冥王様。何も、コソコソなんてしてませんよ。」
「お前、呼び方に気をつけろって言っただろう。死にたいのか?」
いやー、死んでますって。
私め、ヴァーリーは死神ですから。
「南の魔人は、大人しくなりました?」
「いや、何か拘束されて喜んでたぞ。サッキュバスって、みんなあんな風に変態なのか?」
「どうですかね、親分又変な事したんじゃないんですか?」
「変な事って、何だよ!」
「親分だって、男じゃないですか?もう、わかっているクセに。」
「そうだな、魔人の割には見目もいいしな。それに、肉付きも良かったなぁ。」
「親分も、お盛んな年頃なんすね。そうは言っても、取り込まれない様にしてくださいよ。」
「あぁ、身の回りの世話をさせるついでだ。心配かけて、すまんな。ほれ、今回も褒美だ。」
「ありがとう、ございます。少し、上界の様子見に行って参ります。」
「おぅ、帰りにオカモト買って来てよ。」
「親分、まだ要らないでしょ?」
「念のためだよ、余計目にな。」
全く、猿かよ!
しかし、あのサッキュバス相手に何ともないんだな。
俺は、ムリだけどな。
「吾朗さん、皆さんを転移させますんで部屋に集めてください。」
「マレト君、秋人はもう行ったのかい?」
「ええ、瑠亜さんが心配でいても立ってもいられなかったみたいですね。」
「そうか、所でどこに行くのかな?」
「黒海にいるフェリーに、移動します。先、野口殿からNATOの艦隊と潜水艦片付けたと報告がありましたから。」
「おいおい、大事なのかなそれって。偉いことに、ならなきゃいいが。」
「大丈夫でしょ、こちらは客船なんだから。ゼレンスキーさんは、一緒に行っても大丈夫なんですか?」
「あぁ、レイナック殿が全てやってくれるそうだ。」
「なら、安心だ。」
「新婚旅行はずめって、行ってたけどな。」
「まかせください、月でもどこでも連れて行きますよ。」




