311イスカンダルへ。
「トシ君、どうしたの?」
「おたくの息子に、無茶言われたせいですよ!子供の相手もしてやれないから、叶にぶち切れされるし。」
「ごめんね、男の子の方は名前決まったの?」
「えぇ、英世にしました。」
「凄いわね、野口英世ってまんま偉人じゃない。」
「まぁ、家のご先祖様ですから。」
「あらま、トシ君あの医聖の子孫だったの?道理で、優秀な訳ね。これからも、よろしくね。」
「ところで、理事長先生とドンさんは?」
「郁恵ちゃんの、所よ。花梨ちゃんに会えなくなるから、成分補充に行ってるわ。」
「然様で、でっ真理子先生の腕に抱かれてるのは?」
「あっ、モエちゃんね。」
「ども、モエです。」
「おぅ、それで背中の子は?」
「ども、マイカです。」
「何、やってんすか?危ないから、連れて来ちゃダメって言ったでしょ!」
「だって~、二人のお母さんが来るって言うから。」
「知らないですよ、責任持ちませんよ。」
「またまた、野口君あのフェリーすごい事になっているんでしょ?宇宙、行けるのよね。波動砲、ぶっ放せるのよね!」
ヤマトじゃねぇよ、宇宙行けるかもだけど。
波動砲って、何だよ!
確かに、光化学レーザーは搭載しているけど。
あれで、どっかのイージス艦何隻か沈めたんだっけ。
「はぁ、そろそろ相生に行きますよ。皆さん、呼んでください。」
野口が運転するリムジンバスに、皆が乗り込む。
「シユッパツ、チンコー!」
「モエ、誰に教わったの?そんな、汚い言葉。」
「ママ!マイカママも、つかっていいよ。」
「それにしても、美世。鷹人君、どこ行ったの?」
「伊藤さんと一緒に、全国の米軍基地だった所を廻ってるって。トシ君、色々回収しているのでしょ?」
「いや、俺は知らないっすよ。ドンさん、何かやってましたよね。」
「あぁ、精密機器を向こうで要るからね。使えそうな物を送ってもらおうと、思って。野口君の作った物は、先進すぎて向こうじゃ使えないから。」
「そうなんだ、義兄さん色々大変ね。でも、服飾デザイナーでしょ?」
「いや、工業デザイナーでもあるんだよ。それに、細かい事はビリー商会に頼んだよ。晴明の、召喚魔がいるからね。」
「えっ、費用掛かったでしょ?」
「希人に請求したから、大丈夫なんじゃないか?ただ働きの上に、持ち出しなんてたまったもんじゃない。」
「済まんな、ドン君。息子の我が儘に、付き合わせて。」
「いいんすよ、その代わり向こうのファッション業界は俺の独壇場ですから。」
「さっ、着きましたよ。護衛メイドさん達も、荷物忘れない様にしてください。」
何人か、異世界にメイドさんを連れて行く事になった。
ドンさんには、イワノフ付きだった執事が同行する。
郁恵さんが、メイドを付けるのを嫌がったからね。
実務的にも、執事のセバスを希人が希望したのもある。
セバスさん、多元処理が出来る優れ者だった。
今回の米軍基地の回収用件も、セバスさんに処理を任した。。
中古でも使える物は、使う。
希人と、気が合う訳だ。
「ねぇ、野口君。この船って、フェリーよね?」
「はい、元々博多と釜山を結ぶ高速フェリーになる予定でした。」
「何で、水中にいるの?潜水艦なの、これって!」
「やだな、夏世さん。おたくの非常識な息子に比べたら、可愛いもんですよ。ちょっと空飛んだり、水中深く潜ったりするだけですよ。」
「そうだな、ウチの息子よりは常識的か。んな訳、あるかぁ!降ろせ、いや浮かべ。私は、閉所恐怖症なんだ!」
「しょうがないですね、法力使うから補充して下さいよ。全艦上昇、主翼スタンバイ。目標高度、千フィート。尾翼傾け、波動エンジン着火!」
「わぁ、お空だぁ。飛んでる、カヨママ見て!」
「野口君!やりすぎ、何なのアンタ!」
「ハハハ、楽しいでしょ?ほら、もうすぐ着きますよラトリア。俺はこのまま、西村先生達を迎えに行きます。ラトリアには、転移で降りて下さいね。」
「お姉ちゃん、結構大人数だけど大丈夫?」
「貴女が手伝うんなら、大丈夫よ。」
「だって、セバスさん皆をブリッジに集めて。」
「皆、集まりました。荷物は、マジカルボックスに入っております。」
「お姉ちゃん、お願い。」
「マジカルマジカル、テイッ!」
又、魔法少女ミンキーミヨちゃんだ。
恥ずかしい、おばあちゃんなのに。
マイカ、憧れのまなざしを向けちゃダメ!




