308マジカルスティック。
「ただいま、カミロさん!」
「舞香、いい子にしてたか?」
「パパ、お鍋買って来たよ。」
「おぅ、うれしいな。パパの為に、買って来てくれたのかな?」
「うん、パパのご飯美味しいもん!舞香、パパと結婚するの!」
「そうか、じゃあ今度ご褒美に何でも買ってあげるからね。痛った、真止めなさい!娘の、甘えただろう。」
「んと、じゃあGを飼ってもいい?」
「Gって、あの黒いカサカサしている魔物かな?」
「うん、かわいいでしよ。お散歩、したい!」
「舞香!いけません、あれだけはダメ!ママ、そんな事したら家出するから。」
「ママ、Gは大人しいんだよ。後、人の役に立つ賢い魔物なの。」
「ダメったら、ダメ!Gだけは、やめて。」
「舞香、ママを泣かしたらかわいそうだろ。他のに、しような。」
「いーや、Gがいいの!」
「舞香ちゃん、Gは飼えないのよ。あれは、政府の持ち物だからね。個人では、持てないの。」
「パパ、権力を振りかざして!」
「舞香…。どこで、そんな事覚えたんだ。それにしても、急に上手く喋れる様になったな。」
「あっ、それはそのマジカルスティックのせいだろう。感応魔術を付与しているから、言語がスムーズになったんだろう。」
「カミロさんが、作ったんですか?」
「いや、姉さんだ。」
「ど偉いッスね。ミルスさん、やっぱり大魔導師なんだ。」
「母さんの教えが、よかったからだよ。姉さんは、魔導軍の創設者だからね。」
「頼もしいですね、カミロさんも魔導軍司令官だったんでしょ?これからも、舞香の事をよろしくお願いします。」
「パパ、ママが。」
「真、どこに行くんだ?そんな、唐草模様の風呂敷背負って。」
「んっ、G飼うんなら出て行く。」
「行く充てなんか、無いだろう。」
「ママ、Gは飼わないからここにいて。」
「本当、舞香!」
「うん、大丈夫!」
部屋に、Gさんの等身大ぬいぐるみあるもん。
「なんか、悪寒が。」
「あっ、そういえば姉さんが来たのよ。あなた達に、逢いたいって。」
「へぇ、上皇后様が。今は、皇宮にいらっしゃるんですか?」
「たぶん、その内招待状が来ると思うわ。」
「わかりました、とりあえず舞香と真とお風呂入ってきます。」
「こちらの世界の服、ドミヤ商会から届いているから置いておくね。」
「ありがとうございます。真、舞香行くよ。」
お風呂から上がると、カミロさんが舞香を迎えに来てくれた。
俺も髪を乾かして、お茶の用意をする。
真の髪の毛が長くなったので、カットしてあげる事にした。
「真、おいで。そこに、座って。何か、ご要望でもあるかな?」
「んとね、火野レイちゃんみたいにして。」
「誰、それ?」
「知らないの、セーラーマーズだよ。」
知るか!セーラーだから、セーラームーンの親戚みたいなもんか。
「ごめん真、どんな人?」
「ほら、これ。」
ポッケから、1枚のプロマイドを渡された。
うーん、セーラームーンだな。
「真の髪の毛は同じ銀色だけど、これは難しいかなぁ。」
「じゃあ、こっちで。」
もう一枚、プロマイドを渡された。
セーラームーン、だな。
「これなら、何とかなるかな。」
ツインテールの真ん中分け、金髪だけど何とかなるか。
「真、どうだ。」
「おぉう、いいじゃん。でかしたぞ、希人!」
「ははぁ、ありがたきお言葉!」
「あぁ、ママばっかりずるい!」
「舞香も、髪切ろうか?どんなのが、いい?」
「ママと一緒!」
「そうか、舞香も可愛くしような。」
ローブを着てるから、そのままでいいかな。
「希人、器用だな。」
「ええ、魔術?使えないので、色々とね。カミロさんも、します?」
「そうか、悪いな。私は、多少軽くする感じで頼むよ。」
「待っててくださいね。」
「希人、お前魔術使えるじゃないか。切った髪が、すっかり吸い取られているぞ。」
「これは、こちらで言う魔導具ですよ。俺が作ったんですけど、魔力はいらないんです。ほら、舞香向こうでママとお菓子食べな。」
「パパ、お菓子無いよ。」
「真!又、全部食べたのか。夕飯、食べれなくなるぞ。ほら、舞香新しいお菓子。ママに、やったらダメだよ。」
「何でよ、ボクにもちょうだい~。」
「希人、お前不思議な奴だな。マジコテも、普通に使ってるし。じゃあ、お願いな。」
皆の髪の毛を切り終えて、夕飯の準備をしている。
玄関から、呼び出しが聞こえて来た。
カミロさんは、舞香のお昼寝の見守り。
真は、ソファーでピコピコと何かゲームをやっている。
俺が玄関に行くと、招待状では無く本人が来た。
「んちゃっ、カミロいる?」
何なん、このロリ幼女。
俺の脳内、絶賛スランプになっている。
「上皇后様、お久しぶりでございます。カミロさん、舞香とお昼寝していますよ。とりあえず、中へどうぞ。お茶でも、用意しますね。」
「希人君、お邪魔するね。もう上皇后じゃないから、気軽にみっちゃんって呼んでね。」
「あっ、ミーママ。何しに、来たん?」
お前はちょっと気を遣え、真。
「舞香ちゃんに、逢いに。今、お昼寝してるの?」
「ミルスさん、お口に合うかわかりませんが。」
「おぉう、近江八幡のバームクーヘンじゃん。」
「真、お前はダメだぞ。先、たらふくお菓子食べただろ。」
「ケチ!貧乏くさいのよ、平民は。ねぇ、ミーママ。」
「いけませんよ、まこ。人は平民でも貴族でも、同じですよ。うーん、美味しい。マリ姉ぇにも、食べさせたいわ。」
「後で、お持たせにしておきますね。真、お前食べたな。」
「んぐっ、にゃんのきょときゃにゃー。」
「は~、カミロさんの様子を見てきてくれ。起きてたら、ミルスさんが来てると伝えてきて。」
「了解しました!」




