307かよママ。
牧場から帰って来る途中で、ラリーネさん達を降ろす事にしたが。
お姉ちゃんが、無理やりタワマンに連れて帰るって言い出した。
しょうがないから、西松屋に寄って色んな買い物をした。
どうせ必要になるのだからと、店ごと買い占める気かって言う勢いだった。
「夏世、そっちも持って。」
「買いすぎよ、お姉ちゃん。真里姉の事言えないわよ。」
「そうね、支払い持ってくれてありがとうね。さすが、父子で稼いでる所はちがうわ。」
「叶ちゃんのお土産、あれでいいの?」
「大丈夫よ、変なぬいぐるみよりフィギュアの方が好きなんだから。真里ちゃん達には、私の加護を施すわ。異世界は、何があるかわからないから。」
「安上がりね、お姉ちゃん。」
「あらら、私の加護なんてそうそう受けられないのよ。」
タワマンに着くと、私とサーナちゃんは荷物運びに追われる。
産んだばかりの郁恵さんは分かるが、こいつらは?
マイカちゃんが手伝うと言ってたきたけど、ほんまに爪の垢を煎じて飲むか己ら!
あっ、そうだ。
晴明の召喚魔、呼ぼう。
何て?派遣会社にしたから、契約書を送れと。
んで、何でこんなに高いねん?
ビリーが、半分ほど中間搾取してるって!
もう、ええわ!
やったろやないかい!
とりあえずイワノフさん帰って来る予定無いし、フレアスちゃんも行ったままなので下の階で郁恵さんは子育てする。
ラリーネさんも、吾朗さんが忙しいのでここにいるらしい。
どうせ、向かいの部屋は瑠亜のだしね。
元々希人と真が使ってた所は、異世界のマレト君とマコちゃんに渡す事になっている。
もう、みんなタワマンに大集合だ。
あぁ、疲れた。
「サーナちゃん、お腹空かない?」
「大奥様に、どうなさるか聞いてまいりますね。」
小っこいのに、大奥様って…。
「夏世、焼肉の大番に行こうかと思ったけど。あんたには、マクド買うて来てあげるわ。」
「何でよ、ちゃんと働いたじゃない!」
「私は、小っこいからね。あんた、大きいんだからお肉いらないでしょ。」
「人の心、勝手に読んで。小っこくて、可愛いんだからいいじゃない。」
「わかった、じゃあサイゼリヤにしましょう。」
「私が行くからって、ファミレスかよ。」
「夏世、面白い。マイカちゃんとモエちゃんにも、食べて欲しいし。帰りに、あんた家寄りたいのよ。」
「何で?」
「マイカちゃんとモエちゃんに、正式な加護を施したいから。」
「そうだね、今のところはまだ大丈夫だけどね。早めに、やった方が良いわね。」
サイゼリヤの帰りに、安倍神社に寄る。
晴明が覚醒したおかげで、神社の格式が上がった気がする。
拝殿で挨拶をして、本殿に入る。
夏世に、マイカちゃんとモエちゃんを連れて来てもらう。
先に、マイカちゃんに加護を施す。
「マイカちゃん、私がやったみたいにモエちゃんに加護を施して。」
「わかりました、みーママ。」
マイカちゃんが詔を唱える。
モエちゃんの身体が、大きく揺れる。
私と夏世が、両方からマイカちゃんに法力を注ぐ。
モエちゃんの揺れが、治まった。
「「フゥ、ガクッ!」」
マイカちゃんと、モエちゃんがその場にへたり込む。
「お姉ちゃん、モエちゃん凄いわね。三人がかりで、やっとよ。真の時、以来だわ。あの子には、加護が出来なかったけど。今回は、何とかなったわね。」
「えぇ、マイカちゃんのおかげよ。先に、加護を施しておいてよかったわ。さぁ、二人を起こしましょ。」
「ホェッ、みーママ終わったの?」
「えぇ、それにしてもモエちゃんの魔力凄いわね。やっぱり、遺伝かしら?」
「遺伝もあるけど、呪いもあるかも。スカル家は、みんな異常だから。」
「マイカちゃんは、キレイな魔力ね。スカル家とは、関係ないの?」
「私は、ホーリヤとナジロの間の子供なので。かなり、バランスがとれてると思います。」
「ムゥ、かよママおっぱい!」
「モエちゃん、お腹ちゅいたの?」
夏世のおっぱいに、一生懸命吸いつく。
「甘えられて良かったね、モエ。」
「そうか、ママに逢いたいよね。」
「んー、違うと思います。たぶん、私の母に甘えたいのかなぁと。かよママは、私の母と同じ香りがするから。」
「マイカちゃんの、お母さん?」
「はい、マイトもモエも母が面倒をみてたので。なんなら、マコも一緒に甘えてましたよ。」
「一緒やん、夏世!」
「そうね、こっちのまこも私が育てた様なもんだし。何だか、まこに逢いたくなってきたわ。まぁ、マイカちゃんがいるからいいけどね。」
「かよママ…。」
「おいで、マイカ。」
「うん…。」




