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303派遣。

 「ところで、お姉ちゃんは何でこんな奴がいいの?」


 「おい、とんでもない言い草だな。お前は、イケメンで優しい旦那がいて鼻高々だろ。」


 「えぇ、でもこんなに厳つくて大して強くも無さそうなら他にいい人いるでしょ?」


 「ルアン、兄さんに厳しいな。何か、思う所でもあるのかい?」


 「んにゃ、お姉ちゃんが不憫で。」


 「ルアン、希人はねボクの為なら何でもしてくれるの。それこそ、死んでって言ったら躊躇無く死ぬわ。でも、やらない。ボクが、悲しむから。ボクが嫌がる事は、全力で排除する。実際に、そうしてきてくれた。ボクが男だった事も、希人は嬉しいと言ってくれる。希人は、ボクがいないと生きていけないの。」


 「つまりは、希人はお姉ちゃんの下僕って訳だ。」


 「どうして、そう言う結論になる。アキトだって、変わらんだろうが?」


 「いいえ、私はルアンの騎士ですから。」


 「お前が言うと、冗談に聞こえないよ。」


 「ねぇ、ルアン。後で、聖堂に連れて行って。あんた、女神なんやろ?」


「いいわよ、舞香ちゃんも一緒に行く?」


 「まいかね、カーミママとおかいものいちゅの。ゴメンなチャイ。」


 「カミロさん、舞香ちゃんを手離す気全く無さそうね。こりゃ、ミルス様と揉めそうだわ。」


 「おい、やめてくれよ。皇宮が又、壊れるよ。」


 「希人に直してもらえば、いいじゃん。」


 「勝手な事、言うな!」


 「出来ないの、そんなもんなのか?」


 「おぅ、やるよ。何だったら、病院だろうが何だろうが作ってやんよ。」


 「やった、良かったねアキト。」


 「はい、ありがとうございます兄さん。」


 「希人、大丈夫?法案も、作らなあかんやろ。」


 「はぁ、晴明から眷族借りるわ。派遣費用、ふんだくられそうだけどな。」


 「あの子、ガメツイからね。さすが、ビリーさんの息子よね。」


 「兄さん、眷族って何ですか?」


 「オレの従兄弟が使役している、闇の住人達だ。みんな、魔王級の力を持っている。晴明は、何千億もの手下を抱えているから借りようと思ってな。」


 「魔王ですか、大丈夫なのかなぁ?」


 「心配するな、人など虫けら以下の存在だと思っている奴らだ。眼中に、無い。そう言えば、マイトは今闇の眷族と一緒にいる筈だ。」


 「えっ、生きてるんですか?マイトは、無事でしょうか?」


 「無事かどうかは知らんが、生きてはいる。いや、死ねないだけか。」


 「そうですか、あの子なら何とかするでしょう。じゃあ、兄さん都市計画があるのでご教授よろしくお願いします。」


 「えっ、今からかよ。」


 「そんじゃ、お姉ちゃん行こ。」


 「希人、バイバーイ!」


 「パパ、バイバーイ!」


 

 「ねぇ、聖堂ってここが一番大きいの?」


 「大きさだったら、アニスとナジロの方が大きいわよ。スカルは、あまり宗教を優遇してなかったから。」


 アニスの聖堂は、見せたくない。


 あそこには、私とマコの肖像画が大きく張り出されている。


 ここにもと元法皇が言い出したが、全力でお父様が止めた。


 あの二人はいつも揉めているが、私の事になると意気投合して安酒を飲んでいる。


 仕事も色々一緒にしているし、いいコンビだ。


 法皇の財産が、全然無いのには驚いた。


 宗教法人なのだから、もっと信者から巻き上げていると思った。


 お布施は、魔術学校やら身体の不自由な人に使われていたらしい。


 他の司祭は、薄汚れていたけど。


 「ルアン、こっちの宗教は何を信仰しているの?」


 「今は、ホーリヤの主神エッダ様よ。」


 「ふーん、あれってルアンだよね。」


 しまった、私とマコの銅像だ。


 いつの間に、あのハゲ法皇!


 「あれはね、私とマコの等身大フィギュアよ。ほら、向こうでもコレクションしたりしてるでしょ?」


 「ふーん、聖堂でね。下に、豊穣の女神って書いてあるけど。」


 「はいはい、私がエッダの三大神ルアンです。神々しいでしょ、崇めよ!」


 「ハァハー、女神様。やっぱり、ルアンも相当の魔力持ちか。」


 「お姉ちゃんだって、マコと同じくらい凄いんでしょ?」


 「どうだろうね、ボクが持っているのは闇の力だからね。」


 「先言ってた、闇の眷族の事も関わりあるの?」


 「元々、ボクのお父さんが闇の王だったんだけどね。権限を晴明に、譲ったの。ボクがこっちに来て、闇の法力が聖の魔力に変わったから。」


 「難しいけど、聖に変わったんなら良かったじゃない?」


 「わからない、使える法力が凄く減っているの。希人が度々補充してくれるけど、全然足りない。オイク先生の時もルアンがいなかったら、どうなっていたか。」


 「だから、聖堂に来たのね。」


 


 


 


 


 



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