300魔女達の会合。
郁恵が赤ん坊を抱いて、叶の病室に来た。
「どうしたの、皆揃って?あら、この天使達は誰!」
「向こうのほら、聖母ちゃんの従姉妹と娘ちゃんよ。」
「マイカです、初めまして。」
「モエでちゅ、はじめまちた!」
「あらー、お利口さんね。花梨、お姉ちゃん達にご挨拶よ。」
「ウー、アー、キャッキャ!」
「花梨ちゃんって、言うんですか?よろしくね。あたちのおばあちゃんと、同じ名前。」
「へぇ、おばあちゃんと。それは、どっちの?」
「母方です、元ナジロって言う王国の第二夫人でした。今は、大魔導師をしています。」
「わっ、王女様で魔女かぁ。マイカちゃんも、魔女?」
「魔女?一応、魔術は使えますが魔力はモエの方が多いです。たぶん、血筋だと思います。」
「そっか、あの聖母ちゃんの娘だもんね。二人とも、すごいわね。でも、マイト君は魔術使えなかったわね。」
「マイトは、父親の遺伝とスカルの呪いのせいだと思います。魔力量は、マコに匹敵するのでかなり多いはずです。」
「こりゃ、研究のしがいがあるわね。」
「ダメよ、郁恵ちゃん。マイカちゃん達は、私が大事に育てるんだから。叶ちゃんも、目をキラキラさせないの。」
「美世さん、ちょっとだけかませてよ。」
「貴女は、花梨ちゃんの育児に専念しなさい。叶ちゃんもよ!ラリちゃん、マイカちゃんとモエは渡さないからね。」
「いつも、美世ちゃんばっかり。いいもん、秋人が帰ってきたら可愛がってあげるもん!」
「ラリちゃん、息子をよろしくね。」
「任せて、マリちゃん!」
「先生、花梨ちゃん抱かせてください。」
「叶ちゃん、双子元気いっぱいだったわよ。はい、叶お姉ちゃんよ。」
「ンバー、ウキャ、ンッパ!」
「花梨ちゃん、叶おばちゃんですよ。希達と、仲良くしてね。」
「ホエー、ちったい!」
「うふふ、モエちゃん達も仲良くしてね。」
「アイ!」
「こうしてみると、マイカちゃんはまこにそっくりだけどモエちゃんは秋人の小さい頃にそっくりだね。」
「モエちゃんは、イケメンなの?」
「秋人も小さい頃は、よく女の子に間違えられたからね。」
「どっちにしても、美少女よね。花梨ちゃんは、愛嬌があって可愛いわ。ラリちゃん、たまには顔見せてよ。」
「んふふ、見せるだけよ。あげないからね。」
「あんたの孫、チャうやろ。郁恵ちゃん、コマってるわよ。」
「いいえ、大助かりです。瑠亜にも手伝ってもらえそうだし、叶ちゃんごめんね私ばっかり。」
「あぁ、大丈夫です。母は、独占欲強いですから。トシも、母の物らしいんで。」
「そっか、うらやましい。」
「じゃあ、行こうか?」
「どこ、行くんですか?」
「ちゅいじょきゅきゃんに、いくの!」
「水族館、今改装工事してませんでした?」
「三宮のアトアって言う、所よ。」
「あぁ、あのペンギンのぬいぐるみの所。」
「じゃあ、叶ちゃんお土産買って来るわね。」
「あれまっアトア、メンテナンスでお休みだって!」
「どうしよう、ラリちゃん。」
「なら、牧場に行きましょう。宝塚にいた頃、たまに行ってたのよ。」
「サーナちゃん、府民牧場ってわかる?」
「はい、ラリーネ様。高速なら、すぐです。」
「じゃあ、お願いね。」
「どこにあるの、牧場って?」
「能勢よ、ウサギや羊のふれあいコーナーもあるのよ。牧場ソフト、絶品よ。後、麓の焼肉店安くて美味しいの。」
「タカラジェンヌが、焼き肉ねぇ。」
「いいじゃない、モエちゃんハンバーグ食べれる?」
「ハンビャーグ?」
「たぶん、それってタルタルステーキの事よ。マコが、こっちからお土産に持って帰って来てたでしょ。」
「あっ、たびぇれるのー。」
「マイカちゃんも、ハンバーグの方がいいかなぁ?」
「はい、まだあたち乳歯なので。」
「ほんと、しっかりしてる。でも、ちゃんと甘えてね。」
「皆様、着きました。」
高速を降りて山道をうねうね走ってたら、あっという間に着いた。
「サーナちゃん、何してるの?早く、行くわよ。」
「大奥様、私は車でお待ちしております。」
「あらら、そんなこと言う子はお仕置きよ。」
「姉さん、いつからセーラームーンになったん?サーナちゃん、姉さんしつこいから行こ。」
「サーナたんも、いっちょ!」
「ほらぁ、ねっ!」
先に、焼き肉を食べる事にした。
牧場で牛を見ちゃうと、色々とね。
皆、大満足。
モウモウ言いながら、入り口をくぐる。
斜面いっぱいに牧草が、広がる。
「モウ、いない!」
「あら、あの白黒のが牛さんよ。」
「ちったい、こどみょ?」
「ううん、大人よ。向こうとは、違うのかしら?」
「向こうのは、あの銀色の車くらいあります。」
そこには、ミルクを運ぶタンク車が停まっていた。
「ふぇー、あんなに大きいの!いっぱい、ミルクがとれそうね。」
「メ~も、おにゃじくりゃい!」
「羊も、そんなに。セーター、沢山作れるわね。」
「姉さん、モエちゃんの言っている事よくわかるわね。」
「ちょっと前まで、家にもいたからね。」
「あぁ、まこか。」
「そうよ、ビリー君のお店で女の子になるまで赤ちゃんだったでしょ。」
「みーママ、あの人も男の子だったの?」
「そうよ、マイカちゃんと同じ。今じゃ信じられないけど、凄く小さくて可愛い男の娘だったのー。」
「姉さん、よだれ。マイカちゃんに、かかってるわよ。」
「ごめんね、マイカちゃん。マイカちゃんといると、まこの小さい頃を思い出して。」
ふれあいコーナーに行くと、カピバラがぼーッとしていた。
「モエ、マコがいるわよ。」
「ほんちょ、ママ~!」
「あなた達、聖母の扱い雑ね。まるで、まこみたいだわ。」
「ふふふ、そこ行くとうちの瑠亜ちゃんは天使だわ。」
あっ、この人お師匠様のお母さんだ。
めっちゃ、そっくり。
「どうして拝んでるの、マイカちゃん?」
「お師匠様の、お母様なので。」
「ほれ、やっぱりわかる子にはわかっちゃうのよ!」
「ダメよ、マイカちゃん。この親子は、ただの脳天気だから。」
「真里ちゃん、姑になってからきつくない?あれ、モエちゃんは?」
「あっ、あそこ。」
「サーナちゃん、ありがとうね。ちゃんと、見守ってくれて。それにしても。」
ふれあいコーナーのウサギさんと、おむつをプリプリさせながら社交ダンスを踊っていた。
「さすがに、皇女ね。華麗な、足捌きだわ。」
「そこじゃない様な、気がするけど。」
「マイカちゃんも、する?」
「いえ、あたちは武門の家系なので。」
「えっ、まさか剣とか槍とか?」
「はい、剣はマコから教えてもらってました。槍は、近衛師団長のレイナックおじさんから。」
「二人共に最強だって、老師が言ってたわ。」
「マイカちゃん、何かあったら助けてね。」
「いえいえ、そこにこの世で最強の魔導師がいるじゃないですか?」
「美世ちゃん、最強なの?」
「姉さん、闇の王をコテンパンにするんだから最強よね。」
「あらら、私可憐な乙女なのよ。」
「放ておこう、みんな牧場ソフト買いに行こう。」
「もう、待ってよ。サーナちゃん、信じちゃダメよ。」
「大丈夫です、真実は知っていますから。大奥様に、一生ついて行きます。」
「ダメな人、増えたわ。」




