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299希ちゃん。

 異世界に行く事になったと、突然言われても。


 「孫に逢いたいのもあるが、希人から医学の事で手伝って欲しいと言われてな。どうにも、まこでは細かい事が…。後、ドン君には商業の事を頼みたいらしい。ずる賢い者もいるそうだから、ドン君の様な詳しい人材が欲しいのだと。後、ビリー君と交易についても色々やってほしいとの事だ。」


 「そうね、私達が行っても役に立ちそうに無いしね。それより、病院は放て置いていいの?」


 「あぁ、そろそろ世代交代したかったからな。お目付役に、稲本院長を法人の理事長にしたよ。」


 「あの人なら、大丈夫ね。元々、研究者肌だし。欲が、無いものね。お酒好きなのだけが、玉にきずね。」


 「まぁ、まこの事を一番最初に気付いたのは稲本先生だからな。淋しがって、酒量が増えなきゃいいが。一回、向こうに連れて行くかな。」


 「お祖父様、向こうはどんな感じなんですか?」


 「心配しなくていいよ、マイカ。戦乱も無くなって、落ち着いているそうじゃ。だから、わし等を呼ぶ事にしたんじゃろう。マイカの両親も、相変わらずだそうだ。何か、伝える事はあるかい?」


 「マイトは、私が何とかするって伝えてください!」


 「マイト君は、マイカちゃんの許嫁だったかな?何とかするって、ムリしないでくれよ。」


 「はい、ありがとうございます。」


 「何で向こうの子供達はこんなに優秀なのに、文明が遅れているんだ?」


 「この子達が、特別なのよ。でもね、フレアスちゃんが言ってたわ。向こうの人達は、与えられ過ぎだって。魔法の事なのか資源の事なのか、こちらは考えて分け与えているって。」


 「それなら、少しは希望が持てるかもな。」


 「ねぇ、モエちゃん。おばあちゃんと、明日水族館行かない?」


 「ちゅいじょきゅきゃん?」


 「真里ママ、水族館って何?」


 「お前ばっかり…。」


 「うるさいわねぇ、じじい!水族館って言うのは、海や川のお魚が水槽で見られる所よ。亀さんや、ペンギンさんもいるわよ。マイカちゃんも、一緒よ。」


 「いちゅ!じぇったい、いちゅー!」


 「美世、夏世ちゃんも行くでしょ?」


 「なら、ラリちゃんも誘おう。絶対、むくれるわよ。ついでに、郁恵ちゃんと叶ちゃんの赤ちゃんの所にも行きましょ。マイカちゃん、モエちゃん、赤ちゃんみたいでしょ?」


 【うん、みたい!】


 「サーナちゃん、チャイルドシートと大型ワゴンよろしくね。」


 「はい、大奥様。」



 次の日、堀谷総合病院を訪ねる。


 とは言っても、すぐ隣なのだが。


 ラリちゃんも、待合で待ってくれていた。


 「おはよう、マイカちゃん、モエちゃん、ラリーネお姉さんよ。」


 「おはようございます。」


 「おたよう、ごじゃいまちゅ!」


 「ラリちゃん、自分で言う!お姉さんでは、無いわよね。」


 「あら、私はまだ孫いないもの。」


 「瑠亜ちゃん、お目出度なんじゃない?」


 「まぁ、いいじゃない。」


 叶ちゃんの所に、行った。


 可愛い双子だけど、まだ小さいので新生児ICUにいるのでガラス越しだった。


 「夏世ママ、何で触れないの?」


 「産まれるのが早くて双子だったから、大事にしているのよ。それに、叶ちゃんは男の娘だったからね。」


 「へっ、あたちと一緒?」


 「あぁ、そうか。マイカちゃんも、男の娘だもんね。私がいるから、心配しなくていいわよ。」


 「みーママ、あたち。ありがとうございます。」


 「ありがちょごじゃいまちゅ!」


 「ンフフ、モエ。」


 「叶ちゃん、大丈夫?」


 「皆さん、そっちがマイカちゃんとモエちゃんね。」


 【おはようございます!】


 「元気、いっぱいね。美世さん、夏世さん、お世話になりました。子供も無事で、私…。」


 「希人がバカで、ごめんなさいね。代わりに、モエちゃんのお母さんが頑張ってくれたのよ。」


 「ママ、ぎゃんびゃった!」


 「うふっ、モエちゃんありがとうね。マイカちゃん、これでモエちゃんと遊んであげて。」


 「これ、何ですか?」


 「チェキって、言うの。カメラと同じだけど、下からプリントされた写真がすぐ出てくるわ。はい、二人ともチーズ!」


 叶お姉ちゃんが、紙をブラブラ振る。


 

 そこには、あたちとモエがいた。


 「ちゅごい!」


 「これ、もらっていいんですか?」


 首にかけてもらったそれは、レインボーに輝いてとってもキレイだった。


 「良かったわね、マイカちゃん、モエ。」


 「ありがとう、ございます。」


 むくれているモエの首に、自分のを外しかけてあげる。


 「ありがちょ!」


 「叶ちゃん、名前決まった?」


 「トシが帰って来て、すぐ行っちゃったので。」


 「あっ、トシ君ラトリアの最高司令官だもんね。」


 「お父さんも、忙しそうだし。お母さんが戻ったら、勝手に決めようかなって。美世さん、どっちか名付け親になってくれません?」


 「私?いいのかしら、じゃあ希ちゃんは。」


 「お姉ちゃん、それ希人からもらったのか?バカが、うつるよ。」


 「いいえ、それにします。弟子の名前貰えるなんて、師匠冥利に尽きます。ありがとうございます!」


 「叶ちゃん、変わってるわね。あの最強の希人の師匠なんて、叶ちゃんが実は一番強いんじゃない?」


 「叶お姉ちゃん、希人おじさんのお師匠様なんですか?」


 「そうよ、マイカちゃんも色々教わるといいわ。」


 「よろしく、お願い致します。」


 「こちらこそ、よろしくね。」


 「お待たせ~。」


 「ラリちゃん、郁恵ちゃんの退院手続き終わった?」


 「赤ちゃん引き取ったら、こっちに来るわよ。」


 「叶ちゃん、先に退院するけどムリしないでね。お母さんに、よろしく伝えておいてね。」


 「いいえ、こちらこそお世話になりました。」


 

 


 

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