296閃光のまこ。
動物園、ZOOにやって来ました。
入園料、高えーよ。
貴族料金かよ!
オレは、平民だぞ。
園内用の移動バスまで、用意してくれた。
皇帝のお忍びだと、思われているみたいだ。
似た、他人なのに。
舞香、法術使ったらダメですよ。
こっちの動物園は、放し飼いか。
デケーな、羊が普通にトラックくらいあるじゃねーか。
牛、モウって言うのか。
こいつも、タンクローリーくらいあるぞ。
ミルク、いっぱい出そうだな。
ライオンかと思ったら、山猫かよ。
バスには結界が張ってあるそうだが、普通に怖えーよ。
「ウキャ、アー、ウー!」
舞香、楽しそうだな。
ふれ合いコートに、到着。
ウサギや亀など、触って楽しめる動物がいる。
ウサギ、やっぱりデカい。
秋田で見た、ジャンボ兎と一緒だ。
亀仙人、おったよ。
普通に、乗って遊べました。
「アーン、ウアーン、パパー!」
「どうした、舞香?どっか、痛たでちゅか。」
「ウチャギとキャメのきょうちょうに、まけた!」
ヨチヨチ歩きでも、亀には勝とうな。
「二匹ともに、舞香より大きいだろ。舞香も、早く大きくなろうな。」
「うん、おべんちょ食べる。」
適当に空いてる休憩所で、お弁当を広げて水筒を出す。
「パパ、これにゃに?」
「カニクリームコロッケ、こっちじゃカニさんは食べないらしいぞ。」
「オイチ、のりたまのおむすびもオイチ。ンッ、グゥ!」
「ほら、山葡萄ジュース飲みな。」
「はぁ、はぁ、いちちゃえった。」
昔を思い出すなぁ。
まだ、小さかった真と二人でよく出掛けたっけ。
あの子も食い意地張ってるから、よく食べ物を詰まらしてた。
「パパ、パパー!」
「うん、どうした?」
「なんか、とおくをみちゅめていたよ。ほきゃのおんにゃのきょと、かんがえてたでちょ!」
「パパは、舞香一筋だよ。ちょっと、ママの小さい頃思い出してただけだよ。」
「ほんとー?こっちにょひと、みんにゃびじんだもんね!」
ませてきたな、舞香。
食べ終わった。
「舞香、お土産買いに行こうか。その後、ギルドにママを迎えに行こうな。」
「わーい、いっぱいかっちぇねパパ。」
これは?、何かな。
黒光りするあのGさんの、特大クッション。
アースさん、ホイホイしてください!
舞香、買うの。
どして、どうして?
この特大ゴキブリ、皇帝がゴミ処理用に改良したものらしい。
今まで、生ゴミや腐った死骸に悩まされていた帝都が綺麗な街並みに生まれ変わった。
それ以来、このGは帝都のゆるキャラなんだと。
ユルくねーよ、GだぞG!
しかも、デカい。
等身大で、二メートルかよ。
舞香、どこに置くの?
小銀貨三枚、意外と安い。
孤児院で、古布を再利用して作ってるみたい。
そういう事、じゃねぇよ。
「舞香、Gアレルギーのママに怒られるよ。」
「だいちょうぶよ、ダンジョンにはやちぇいのまみょのGがいっぱいいるって!」
何ですと!
真、生きて帰って来いよ。
「ダスティ、ダンジョンってここか?魔物って、こいつらの事か?」
「あぁ、低階層はこんなものだ。あの黒いのは、レベルが低くて大した事ないぞ。ただ、集団で動くから見た目がな。まこ、何やってんだ!ダンジョンが、崩壊するわ!」
いきなりGに向かって、超聖級火焔地獄砲を叩き込みやがった。
周囲に、何も残っていない。
って言うか、地形自体が変わっている。
インフニティドラゴン瞬殺どころか、集団虐殺できるよ。
こんな所で、何やってんだ。
「フゥ、我が人生に悔いなし。」
「お前、誰だよ。先、行くぞ。今度から、勝手に攻撃するな!」
あら、落ち込んでいると思ったら泣いてるぞ。
「まこ、G苦手なのか?」
「あんなの得意な人なんか、いないよ。」
「そうか、悪かったな。女の子には、きついよな。」
「えっ、ボク元男の子だよ。」
「わっ、皇后と一緒かよ。かわいそうと思って、損した。」
「何でよ、ほら向こうから何か来たよ。」
何で、こんな低階層でメタルドラゴンが大量に湧いてんだよ。
あれ、伝説のオリファルコンドラゴンもいるよな。
「ねぇ、ダスティ。あれって、金属?倒したら、お金持ち?」
「確かに、お金持ちだな。でも、魔法は効かないぞ。硬いから、打撃も効果は無い。おいっ、まこ!」
ドラゴンの集団に、突っ込んで行った。
くそっ!
はい?
いっぱいの、インゴット。
「ダスティ、マジコテにしまって。」
「どうなってる、何があった?」
「元素の組み換えをして、分解してみた。希人みたいでしょ。」
「いや、よくわからん。とりあえずしまっておくよ。」
「売れたら、折半ね。」
「いやいや、倒したのお前だろう。」
「硬い事、言うなよ。お前とボクの、仲じゃないか。」
何だよ、その場末のチンピラみたいな言動は。
「わかった、孤児院に寄付するよ。」
「おっ、偽善者!ボクの取り分は、希人に内緒ね。」
全く、太っ腹なのかせこいのか?
「まこ、一旦帰るぞ。」
「えっ、何で?」
東宮が、破壊されないように。




