294ぞうさんパンツ。
「今宵は、過分なおもてなしありがとうございました。」
「このまま、泊まっていけば良いのに。」
「カミロさんが、お乳を張らして待ってますから。ほら、真行くぞ!」
「ママ、いくの!」
「はーい、じゃあ皆またね。」
【うん、待ってる。お姉ちゃん、舞香ちゃん!】
「うちの子達も、すっかり慣れた様だ。ダスティ、ちゃんと送って行くのだぞ。」
「兄貴も、義姉さんの面倒ちゃんとみろよ。」
「はぁ、希人飲ませ過ぎだぞ。全く、お前は何者なんだ。」
毒耐性があるから、酔えないしな。
旨い物は旨いから、少し飲みすぎたな。
「ダスティ、お前このままケリーや真達の護衛頼むよ。後、真やルアンが変な事しない様に気をつけてくれ。」
「希人、俺はホーリヤ騎士団の幹部だぞ。それに、まこちゃんは止める自信が無い。」
「ホーリヤ騎士団は、大丈夫。シュタイックに、言うてあるから。真は、出来る限りでいいよ。」
「なら、そうするよ。まこちゃん、明日ダンジョンに行ってみるか?魔物の事、知りたいだろう。」
「行く、希人いい?」
「ああ、ダスティが一緒なら大丈夫だろう。舞香は、パパとスカル動物園に行こうな。」
「アイ!パーパ、おいちいおべんちょ。」
「わっ、ずるい舞香ばっかり!」
「真にも、美味しいお弁当作ってあげるから。」
「やったー!」
「お前も、家事得意なんだな。」
「お前もって?」
「いや、皇帝も上手でな。何しろ嫁が、あの皇后だからな。」
「どこも、一緒か。」
【ただいま!】
「楽しかったかい、ダスティありがとうな。」
「カーミママ、だっこ!」
「舞香、お寝んねしようね。」
「カミロさん、お願いします。明日、動物園へ連れて行くので朝よろしくお願いします。」
「良かったね、私は魔導具研究所に行って来るから時間があったらおいで。まこ、一緒に来る?」
「ううん、ボク魔導具の事良くわからないから。明日、ダスティとダンジョンに行くの!」
「まこも、バーサーカーか。危ない事、しちゃダメよ。ダスティ、よろしくね。」
「はい、では明日迎えに参ります。」
それから風呂に入って、宛がってもらった部屋に行く。
ここは、元東宮だった所で後に宰相となったビリドさんが賜ったらしい。
元の住人の皇太子は、皇帝になっても居候して二階に住み続けて居たとの事。
ビリドさんも家政婦を雇うのが面倒くさかったので、そのまま居候させたらしい。
皇帝が、家政夫って。
まるで、オレみたいだな。
しかし、趣味の悪い部屋だ。
あちこちに、魔法少女の衣装や小道具が飾られている。
オマケに、キティさんやらドラえもん師匠の等身大ぬいぐるみまである。
全く、オレのタワマンそっくりじゃないか。
髪の毛を乾かしてやると、真は大の字でクイーンサイズのベッドで爆睡し出した。
ちょっと位、イタズラしてもいいかな。
ぞうさんパンツに手をかけて、
「フギャ!ウデッデ、う゛ァー!」
何の衝撃、雷法術か!
ぞうさんパンツまで、式神かよ!
ダメだ、意識を手放しそうだ。
朝起きたら、希人がドリフの雷様になっていた。
はっはーん、僕によからぬ事をしでかしたな。
全く、欲求不満なら言えばいいのに。
男は、面倒くさい。
シチュエーションとか、チラリズムとか訳分からないことにこだわる。
ダンジョン行く前に、ポン刀の手入れしておこう。
僕は法術師だから、遠距離攻撃が得意だ。
ただね、性格的に近接戦闘の方が好きなの。
魔物にも寄るけど、数百程度なら瞬殺出来る。
人間なんて、あっという間だ。
僕は、魔物より人間を殺す方が気が楽だ。
決して、僕が魔物だからじゃない。
たぶん…。
「わっ、危ねえな!」
希人の爆発した頭髪が、僕の素振りで何本かシーツの上に落ちていた。
「あっ、ごめん。起きたんだ?」
「あぁ、珍しく早いな。」
「ワクワク、しちゃって!」
「そうか、ご飯用意するから準備しておきな。後、舞香も起こして。カミロさんも起きてたら、朝ごはんに誘って。」
「うん、わかった。」
「済まんな、私の分まで。」
カミロさんと一緒に、何故かビリドさんもついてきた。
いつ、帰ったんだろう?
目の下が、クマだらけだ。
カリカリベーコンとスクランブルエッグ、それと野菜サラダ。
後は、箱パンとモウのミルクだ。
「美味い!久しぶりに、ちゃんとしたの食べれるよ。希人君、料理上手だね。」
ビリドさんが、褒めてくれた。
男に褒められても、ちっとも嬉しくない。
「希人ね、料理だけじゃなくて何でも出来るんだよ。」
「真、何でもは言い過ぎだぞ。実際、俺は魔術は使えないぞ。」
「えっ、希人君魔術使えないの?凄い、オーラだけど。」
「カミロさんには、見えるんだ。魔力と言うか、法力保有量は多いですね。そのおかげで、耐性は万能ですね。」
「そっ、希人死なないの。後、僕のエサなの!」
「非道い!真、あんまりだ!」
「パーパ、舞香にもエサちょうだい。」
「ははは、家庭円満だな。希人君、うちの弟もマコのエサだったよ。魔術は使えないが、大陸最強だと思うよ。」
やはり、そうか。
あの男も、死ねないんだな。
マイト君は、気づくかな?
「ビリドさん、宰相辞めたのにお仕事大変なんですか?」
「商会は、私が居なくても大丈夫だ。ただ、アキトがね。経験が無いから、大変で。本人も頑張っているし、コルザ様も邪魔にならない程度はやってくれている。ただ、周りが寄ってたかって…。」
あの性格では、大変だろう。
「あまり、無理しないでくださいね。」
「あんたは、ムリが大好きだもんな。」
「カミロ、非道いよ。来週、アカテの温泉に行こう。丁度、まこちゃんとルアンも行くんだし。後は、希人君頼んだよ。」
「なっ、それは…。」
ドラえもんはポケットが、マジコテの原案なのでお師匠様です。
キティさんは、圧が強いので。




