286姫路観光。
じいじとみぃママは、瑠亜お姉ちゃんと一緒に先に病院へ向かうとの事。
マコは、晴明お兄ちゃんと共にもうドミヤおじちゃんの所に行ったらしい。
私とモエは、まりママとラリーネさんと一緒に姫路城と言う所に行く事にした。
城と言うからには、王様とかの住まいかと思ったら遺跡なんだって。
昔、この辺りを治めていた領主様が住んでいたらしい。
美しい佇まいが評価されて、世界遺産と言うのに認定されているらしい。
そこに行く前に、中央卸売市場へ着いた。
社会見学?、メイドさんの案内で小さな食堂に来ました。
この市場も新しい施設が出来るらしく、もうすぐこのお店も無くなるらしい。
汚くて小さなお店で、愛想も悪い。
だけど、こんな朝っぱらから厳ついおっさんで溢れている。
奥の小上がりに案内されて、まりママが注文をしだした。
「とりあえず、腹ごしらえしましょうね。ここ、お味噌汁が絶品なのよ。市場だから、お魚新鮮よ。」
「まりちゃん、こんなお店良く知ってたわね。」
「研修医だった頃、防人に夜勤明けで連れて来てもらってたの。あの人、私の指導医だったから。」
「今だったら、セクハラね。」
「来た来た、凄いでしょ!」
「わっ、シジミの量半端ない!」
「マイカ、モエ、たくさん食べなさいね。」
私の前には、シジミって言う貝のスープと鉄火丼って言うツナの切り身が乗ったごはんが来た。
モエを抱いたメイドさんの前には、同じスープとねぎトロ丼って言うツナのミンチがご飯に乗った丼。
「ワー、ホギャ!」
「凄い!これ、食べていいんですか?」
「マイカ、食べれる。おばあちゃんが、食べさせてあげようか?」
「大丈夫です、モエはお願いします。」
メイドさんが、貝殻から身を剥いてモエに食べさせている。
あたしも、見よう見まねで食べる。
「ンマ~イ、こんなの食べた事無い!」
あまりのあたしの大声に、店内の人達が笑い出した。
まりママ以外、どう見ても異国の人だ。
ただでさえ、注目を浴びる。
でも、至って好意的な反応だ。
丼に醤油をかけてもらい、こちらもパクつく。
甘~い、ツナは缶詰でしか食べない。
ラトリアで大トロも食べたけど、あたしはさっぱりしてるこちらが好きね。
「マイカ、気に入ったみたいね。たくさん、食べなさい。モエも、すごく食べたわね。こっちに、おいで。アーリちゃんも、食ベてね。」
「ありがとうございます、大奥さま。」
食べ終わって、お城に行く事になった。
すごく、大きくてきれい。
真っ白で、威厳に満ちている。
モエは、お腹いっぱいでメイドさんと車でお寝んねしている。
もったいない、あの子マコに似てこういうの興味ないからなぁ。
皇宮とは違うけど、ホーリヤ城とも違う。
それでも、昔は難攻不落だったって。
あちこちに、罠が仕掛けてあるみたい。
ちょっと、怖いな。
しばらく歩き回ったり休憩していると、あっという間にお昼を過ぎていた。
姫路城を出て、郊外のカフェに来ました。
ここで、お昼にするみたい。
目の前のカラフルな物は、なんでしょう?
「マイカ、フルーツパフェよ。甘くて、美味しいわよ。」
モエも、お口の周りを真っ白にしてパクついている。
アーモンドトーストでお腹いっぱいだったけど、これならいくらでも入る。
「まりママ、ラリーネさんいっぱいありがとうございます。」
「まだまだ、行くわよ。」
えーっ、もっとしてくれるの!
山の中に車で入って行くと、いっぱい獣がいた。
「あれは、魔物なの?」
「違うわよ、ただの獣よ。でも、人を襲う事もあるから車から出ちゃダメよ。」
「ンパッパ、ドーン!」
あっ、火柱が上がった。
「モエ、ダメ!メッ!」
「ホチュ、メッ?」
「今のは、モエちゃんがやったの?すごいわね。」
「ごめんなさい、魔力拘束してたけど興奮し過ぎたみたいで。」
「マイカちゃんも、すごいわね。うちの瑠亜も、魔力出し過ぎてミーナさんに起こられてたから。」
「瑠亜お姉ちゃんも、魔術師なんですか?」
「んと、エクソシストって言ったかな?向こうだと、魔術師になるのかしら。フレアスちゃんと同じだって、言ってたから。」
「すごい、こっちにもたくさん魔術師がいるんですね?」
「いないわよ。」
「へっ!」
「あの子達が、特殊なのよ。類は友を呼ぶって、私たち一般の人は誰も魔法なんか使えないのよ。」
こっちの世界は、魔法は使わない。
なんでこんなに、文明が進んでるんだろう?
魔法が無いから、逆にみんな努力しているんだ。
これこそ、向こうの人たちが学ばねばならないのかも。
モエ、難しいわよ。
特に、貴女は。
姫センさん、ごめんなさい。




