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283出産ラッシュ。

 「行っちゃったわね、寂しいわ。」


 「ドレイクの所に、行きましょう。」


 「又か?あまり入り浸ると、迷惑になるのでないか?」


 「そうね、朝からずっといたもんね。孤児院の子ども達、まだ学校かしら?」


 「年少さんは、そろそろ帰って来るんじゃないですか?保育所の子ども達も、そろそろですよ。」


 「じゃあ、迎えに行きましょう。あなた方は、ついてこないでね。教皇に上皇なんて、怖くてしょうがないですから!」


 「お主らの方が…。」


 「何か、おっしゃいました!」


 「いえ!」


 「私達も、帝都に戻りますわ。ほら、あなたお義父さんしばらく来ないわよ。」


 「ずるい、向こうで舞香ちゃんと遊ぶ気でしょう。」


 「いえいえ、旦那を連れて行かないとアキトが可哀想ですから。」



 猫型ボムバスと象型ボムバスが、孤児院に帰って来た。


 出迎える元この大陸の最高指導者達に、抱きつく子ども達。


 【ただいまー、じいじ、ばーば!】


 【お帰り、おやつ食べるから荷物置いて手を洗って来るのよ。】


 【はーい!】


 ついて行ったシスターも、一緒に元気良くお返事する。


 シスターから、学校に全員分の算盤が届いたと報告があった。


 孤児院の子供だけでなく、全員分だ。


 算盤って、何?


 どうやら、計算をする時に使う物らしい。


 貴族階級の文官は持っているが、細工が大変で高価な為庶民はなかなか使えないとの事。


 教頭先生が使えるので、算数の先生に教えて行くみたい。


 誰からって聞いたら、真ちゃんがマジカルボックスで持って来てくれたって。


 こちら側が色々用立てなければいけないのに、何て細かい気遣いかしら。


 どこかのバカ娘とは、大違いだわ。


 「ハックション、チキショウ!てやんでぃ!」


 誰だよ、マコ?



 「レイナック殿、少し急ぎ過ぎでは無いか?」


 「いえいえ、ボムコプターに二人乗りですから遅いくらいですよ。しっかり、掴まっててくださいね。」


 張り切って、おるわい。


 オイクちゃんの子供となれば、孫の様な者じゃかろのう。


 わしも、もうすぐひい爺ちゃんになるらしい。


 紛争が佳境になる頃、突然魔物が暴れ出した。


 マコちゃんが、何かやらかしたみたいだ。


 そして、放置したまま向こうに行ってしまった。


 何やら、マイトも向こうでやらかしたらしい。


 そのタイミングで、向こうの聖母一家がやって来た。


 少しづつ、こちらの立て直しにも協力してもらっている。


 アキトとコルザが中心になってやってくれてはいるが、何せ未知の事なのだ。


 さて、この大陸の未来はどうなるのやら。



 「秋人殿、フレアスちゃんは何処ですか!」


 「あっ、レイナックさん。フレアスお姉ちゃんは、イワノフと一緒っすよ。」


 「それで、あのバカノフは何処に?」


 「落ち着いてください、あなた。フレアスちゃんは、愛に生きているのよ。」


 「でもね、でもミーナ。お父さんは、フレアスちゃんの事が~!ゴブッ、ガゴッ!」


 「いい加減、子離れせんか~い!」


 怖っ、ミーナさん。


 レイナックさん、大丈夫かなぁ?


 あれ、しばらく意識戻らないぞ。


 「お見苦しい所をお見せ、しました。主人には、言って聞かせますので。」


 言って、聞かせてね。


 実力行使は、ダメだよ。


 「では、宴の用意が調いましたので。」


 肩にレイナックさんを担いだメイドさんが、案内してくれる。


 ミーナさんも部下のメイドさんも、怖ぇ~よ。


 瑠亜ちゃん、染まらないでね。


 サロンに行くと、野口さんと向こうのマレトさんが盛り上がっていた。


 瑠亜ちゃんは、ずっとマコさん達を愛でている。


 「では皆さん、大したおもてなしは出来ませんがゆるりとお楽しみください。」


 田じぃの音頭で、歓迎会の様な物が始まった。


 相変わらず、海の幸に山の幸が盛り沢山だ。


 向こうの姉さんも、ホタテが大好物らしい。


 マイカちゃんは、赤子のモエちゃんを甲斐甲斐しくお世話している。


 マコさん、母親だよな。


 向こうもこっちも、変わらないなぁ。


 どうしてるかな、姉さん達。


 「秋人よ、よくやってくれたの。まこっと、お主の様な息子が居ればな。」


 「鷹人さん、私は姉さんの弟なんですから息子みたいに思ってくれたらありがたいですよ。それでも、寂しいですね。」


 「そうでも、ないぞ。あのマイカは、恐らくまこ以上の逸材じゃ。子育て出来なかった分、わしの愛情を注ぎ込んでやるわ。」


 「私だって、愛情を注ぎ込んでいるんでですよ!」


 厄介な人が、起きてきた。


 「レイナック、それよりお前さんミーナちゃんを放ったからしにしてよいのか?あまりフレアスちゃんの事ばかりだと、三下り半を突きつけられるぞ。」


 「えっ、それは…。」


 これから天主教を取り仕切る人が、これでは。


 「レイナック、結婚式はどうするのじゃ?ビリーに、頼んでおるのか?」


 「いえ、まだ余裕がなくて。」


 「それでは予定通り、わし等と合同結婚式じゃな。フレアスちゃんも、親の結婚式には戻って来るじゃろ。」


 「ありがとうございます、王様。天主教は、永の忠誠を誓います。」


 大袈裟だよ、レイナックさん。


 あれ、野口さんがいない。


 「田じぃ、野口さんは?」


 「かなえちゃんが、産気づいたみたいですよ。高速飛行艇で、明石に帰りました。」


 おれ達も、帰ろう。


 親達を安心させなきゃ。


 




 


 

郁恵先生も希人も、いない。

叶ちゃん、大丈夫かなぁ?

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