表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/85

275マコレ、改名。

続編始めました。

よろしく、お願いします。

 ここが、闇の世。

 

 闇なのに、暗くは無いんだな。


 ここで私は、どうなるのだろう。


 一体、何をすればいいのか?


 お腹は空かないが、喉渇いたな。


 ケリーもいないし、今は皇太子では無くただの罪人か。


 生活魔法位、使えたらな。


 父上の遺伝かなぁ。


 私は、何故あの人達を殺そうとしたのだろう?


 ドミヤ伯父から、異世界を見て来いと言われた。


 異世界は、何でもあり何でも叶う所だった。


 そして、有り余った希望を皆と奪いあっていた。


 その中でも、あの人達はその希望を独占している様に見えた。


 幸せそうで、持っている力をひけらかす。


 あの力を奪えば、エッダの大陸は上手く行く。


 異世界のバカ達を利用して、エッダを豊かにする。


 とりあえず、ここにとどまっても。


 魔力は、ある様だ。


 魔術は使えないが、演算機能に支障はなさそうだ。


 今、持っている物は何も無い。


 さぁ、歩くか。


 闇の眷族と言っても、人間とは違う。


 何だろ、無機質な物体が人を型どっている。


 後をついて行くと、聖堂の様な場所が見えた。


 ここに入るのには、精神を閉じねばならぬそうだ。


 演算機能が、使えなくなる。


 これで、私は終わる。


 「お前の父親も、ここに来た。」


 不意に、前を行く眷族が言い出した。


 「ここに、何をしに来られたのですか?」


 「あれを捨てに。」


 そこに、あったのは心臓?


 まだ、生々しい。


 どういう、事だ。


 父上は、まだ生きている。


 それ以上、眷族は何も答えてくれなかった。


 私の意識も、ここで無くなる。


 マコレ、愛している。



 「マコレ、疲れたね。一休み、しよう。どうしたの?」


 「マコは、マイトのことかんじてりゅ?」


 「わからない、モエが産まれてからはあんまりね。マイトに、何かあったの?」


 「うん、いしきがにゃくにゃった。いきては、いりゅみたい。」


 「昔、マレトもしばらくそんな事があったわね。どうしてたのかは、言わなかったけど。」


 「聖母様、老師達が戻って参りました。」


 「いこ、マコ。」


  

 「モエ、パパが帰って来ましたよ。お兄ちゃんにも、挨拶しましょうね。」


 「ウ~ア、バヴ~!」


 「ほう、まこ大分小っこくなったな。」


 「じいじ、あちらは向こうの聖母だよ。」


 「そ、そうか。では、あの子供たちもか?」


 「初めまして、マレトの妻のマコトです。後、姪のマコレと娘のモエです。この度は、バカ息子が迷惑をかけて申し訳ありませんでした。きっちり、落とし前はつけてもらえたでしょうか?」


 「いやはや、ウチの娘と違ってしっかりしておるの。マイトは、ちと修行に行かせてある。」


 「ウッ、ドスン!」


 マコトが、後ろに倒れた。


 「何じゃ!大丈夫か?」


 「もうしわけ、ありません。マコは、きんちょうで。あたちが、きゃわりに。」


 モエを抱いていた、マコレが代わりに話す。


 「私が、聖母様と赤ん坊を見ときましょう。ちょっと、失礼しますよ。」


 何人かメイドが来て、老師と共にマコト達を連れて行く。


 「お願いします、老師殿。済まんな、マコレ。」


 「マレトおじちゃん、マイトは?」


 「こちらの王様が、命を助けて下さった。今は、闇の世に落ちている。」


 「やみのよ?」


 「あぁ、王様が支配する世界だ。そこから這い上がれなければ、マイトは終わりだ。」


 「おわりなにょ?」


 「実は俺も、堕ちた事がある。マコの為に、自らだけどな。」


 「ほう、お主も堕ちておったか。道理で、わしの鑑定が効かぬ訳じゃ。何を代償に、した?」


 「はい、命を。」


 「そうか、わしと同じ抜け殻なのだな。楽しいのか?」


 「えぇ、とっても。」


 「果たして、マイトも命を差し出せるかな?」


 「マコレが、居りますから。」


 「おじちゃん…。」


 「マコレよ、名前を変えよ。わしの孫として、マイカと名乗れ。しばらくこの世で、こ奴らの娘として暮らせ。」


 「モエがいりゅよ。」


 「あの子は、ちと危険じゃ。マレトよ、気づいておろう。」


 「わかりますか、あのまま向こうにいたら大変な事に。お願い出来ますか、王様。」


 「父で、よいぞ。わしの妻に、預けよう。バランスが、とれるじゃろう。マイカよ、じいちゃんでええからの。」


 「えっと…。」


 「おいおい、慣れればよい。晴明、どうした?」


 「紛争は、終わったみたい。モロッコとアルゼンチンが調停に乗り出すって。日本は総理が、代わるみたいだね。」


 「だいぶ、儲かったな晴明。」


 「何の事かなぁ。」


 「それで、ホーリヤ軍とか言ったか。帰ってもらっても、構わんぞ。」


 「いえ、残らしてください。マコ達の事があります。後、ドミヤ様も気がかりなので。」


 「わがまま言うなよ、シュタイック。」

 


 


 




 


 


 


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ