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日本入れ替えグルメ旅・られた肥後褐牛死体一頭食べ尽し

作者: HasumiChouji

「遺族が言っていた事と食い違いが有ります」

 監察医は、その死体を解剖し終った後、担当の刑事に、そう報告した。

「どう云う事ですか?」

「遺族は『長年に渡って引きこもりで、家から、ほとんど外に出なかった』と言っていたそうですが……死体の筋肉は、適度な運動をやっていた人のものでした」

「そんな馬鹿な……」

「『馬鹿な』と言われても、検死結果からすると、生前は、かなり、健康的な生活を送っていたようですね……」

「い……いえ、でも、遺族は……」

「それに、見て下さい、この内臓……」

「え……何と……こんな綺麗な内臓もそうそうない」

「ええ、そうでしょう。かなり、健康に気を使っていないと、こうはならない」

「た……たしかに……」

「これは、〆のもつ鍋に使うそうです」

「それはすばらしい」

 その時、一同の鼻が、うっとりするような匂いを感じ取った。

「まずは、レアで焼いたものです。この肉は、レアでもウェルダンでもいけますよ」

「ああ、美味そうだ」

「黒毛和牛に比べると、少々、固いですが……噛めば噛むほど、いい味が出るようなタイプの肉です」

「ほう……それが、適度な運動をさせた結果ですな」

「それに、煮込んでも美味くなる肉ですので……シチューも絶品ですよ」

「脂が少ない分、いくらでも食べられますな」

「いやぁ、私ぐらいの齢でも胃もたれしないのは有り難いですな」

 一同からは、賛嘆の声が上がった。

 次はウェルダンに焼いたステーキだ。

 実は、これこそ、レアよりも美味く焼くのが難しい。


※トラブルで「入れ替えられた死体」と「日本グルメ旅・肥後褐牛一頭食べ尽し」の原稿が入り混じってしまいましたが、面倒なので、そのまま投稿しました。

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