登場人物紹介①(カイル歴504年時点)
ご覧いただきありがとうございます。
なんとか第三章(画策編)まで投稿を終えることができました。
今日から第四章(雌伏編)となりますが、その前に登場人物が増えてきたので改めて紹介させていただきます。
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ソリス男爵家
●ソリス・フォン・ダレン男爵(37歳)
カイル歴467年、辺境伯の騎士爵長男として誕生。
489年に隣国との戦闘で著しい武勲を挙げ男爵に昇爵し、同時にクリスを娶りエストール領の領主となる。
武勇だけでなく、商才に長け投機によりエストール領の商業発展に大きく貢献する。
豪放な性格だったが、隣領より娶った妻には結婚後は徐々に尻に敷かれ頭が上がらなくなる。
その反動で密かに自領の街に自分好みの娼館を作る。
空間収納のスキルと商才で、【商人男爵】の異名を持ち、本人もこの異名にまんざらでもなかった。
後年、息子が行った施策により、【蕪男爵】及び【芋男爵】の二つ名を、不本意ながら得ることになる。
固有スキル:時空魔法(空間収納)
魔法適性 :なし
その他特性:剣術(剣豪)、騎乗、交易
前回の歴史:509年、疫病により病没(42歳)
●ソリス・フォン・クリス男爵夫人(30歳)
カイル歴474年、コーネル男爵家長女として誕生。
幼少時より武芸や内政に才能の片鱗を見せ、周囲からは男に生まれていればと惜しまれる。
15歳で既に男爵家の内政の要となっていたが、ハストブルグ辺境伯の斡旋で隣領のソリス男爵と結婚。
エストール領でも内政の才能を発揮し、農地開発、鉱山開発など、領地の開発と発展に大きく貢献した。
結婚後は男勝りな性格は影を潜め、無意識に【あざとい】素振りをするようになるが、本質は変わらず。
男爵家では一番の影響力を持ち、二男一女を産む。
固有スキル:地魔法(土地鑑定)
魔法適性 :なし
その他特性:内政、剣術(達人)
前回の歴史:509年、疫病により病没(35歳)
●ソリス・フォン・ダレク(14歳)
カイル歴490年、ソリス男爵家長男として誕生。
幼少時より剣の才能に恵まれ、軍略の才能も開花させ、光魔法スキルを使い、周囲からは【光の剣士】、【ソリス男爵家の若き勇】として称えられ、近隣の領主からはその才能を警戒される。
幼少時こそ弟にコンプレックスを抱いていたが、反動で自らを磨き、堂々たる戦士に成長している。
弟を可愛がり、陰日向に救いの手を差し伸べる。
固有スキル:光魔法(空間照射)
魔法適性 :なし
その他特技:剣術(剣聖)、軍略、統率
前回の歴史:506年、国境戦にて戦没(16歳)
●ソリス・フォン・タクヒール(11歳)
カイル歴493年、ソリス男爵家次男として誕生。
転生者で現在は3度目の人生を歩む。2度目と同じ歴史を歩む世界で、前回にはなかった転生前の知識と、前回の歴史知識を活用し、歴史改変で家族と領地を守ることを決意する。
幼少時より身分に囚われない性格と、貴族らしからぬ性格や行動で領民には慕われている。
【あざとい】キャラにめっぽう弱く、母と妹に頭が上がらない。
固有スキル:時空魔法(転送)※消滅後は未発現
魔法適性 :なし
その他特技:器用貧乏(卒なくこなすが大成せず)
前回の歴史:509年男爵当主就任、513年刑死(20歳)
●ソリス・フォン・クリシア(9歳)
カイル歴496年、ソリス男爵家長女として誕生。
母に似ており、天然キャラを隠れ蓑に、ソリス男爵家の次期【影の支配者】となる片鱗をみせていく。
男勝りな言い出したら聞かない性格は、幼少時の母を知る者にとっては瓜二つとのこと。
平素は次兄に似て、気軽にどこでも出向き、貴族らしからぬ振舞いなど、周囲を困惑させることが多い。
医学や農作物の栽培に強い関心を持ち、施療院に出向いたり、屋敷にある次兄の農園を手伝っている。
固有スキル:未発動/地魔法(土壌改善)
魔法適性 :未発動/聖魔法(回復)
その他特技:医術
前回の歴史:509年、疫病により病没(14歳)
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男爵家家臣
●レイモンド・エスティア(32歳)
カイル歴472年コーネル男爵領の官吏の家庭に誕生。
官僚を目指し、王都の学園では優秀な成績を残す。
卒業後は故郷に戻りクリス付きの文官として活躍。
彼女の輿入れとともにエストール領へと移住し、持ち前の優秀さで、ソリス男爵家の家宰に抜擢される。
エストール領の発展に大きく寄与した功績により、男爵よりエスティアの姓を賜る。
自称タクヒールの一番の理解者。彼を支えることにより、発展するエストール領の将来を夢見ている。
ソリス男爵家では財政面、屋敷の管理、領地運営を兼任、その能力は非常に高く男爵家のナンバー3。
前回の歴史:カイル歴509年に疫病で病没(37歳)
●アン(21歳)
カイル歴483年、現ソリス男爵家メイド長と常備軍兵士長の間に誕生し、幼き頃から父には護身術、母からはメイドとして厳しく教育され、若くしてソリス男爵家にメイド見習いとして仕える。
15歳で正式にメイドとして採用され、当初は長男の専属となる予定が、急遽次男の専属になる。
思い描いた未来と変わり、最初のうちは主人にも冷たく対処するが、仕えるうちに考えを改める。
今はタクヒールの一番の理解者を公言し、常に彼を傍らで支える、かけがえのない理解者となっている。
前回の歴史:ダレク及びクリシア専属メイドを務める
●サラ・コーネル(26歳)
カイル歴478年、コーネル男爵家分家に誕生。
直系ではないが、男爵家の固有スキル地魔法が発現し、以降はコーネル男爵家の地魔法士として活躍。
長女クリスが輿入れの際、従者としてエストール領に移住、地魔法士として領地の開発に大きく貢献。
前回の歴史:509年、失意のままコーネル男爵領に戻る
●ミザリー(19歳)
カイル歴485年、エストール領に生まれる。官僚を志し行政府にて作業員として勤める。後日、働きぶりが家宰の目に留まり直属として召し抱えられる。
期待通りの活躍に満足した家宰から、今後重要と思われるテイグーン開発事業の任務を与えられる。
忌避されがちな辺境の行政官を、期待されたとおり堅実にこなし、更に重用され活躍の場を与えられる。
前回の歴史:509年以降、内政で領主を支え活躍する
●ミゲル(40歳)
カイル歴464年誕生。若き頃より戦場を往来し、騎士爵であったダレンとも戦場で駒を並べて戦う。
剣の腕だけでなく、限られた食材、器材を戦場で工夫し、得意の料理で味方の士気を大いに向上させる。
戦傷を負い戦場での働きができなくなると、親友のダレンの誘いを受け、館の料理長として活躍する。
乾麺の商品開発、調理レシピの作成等で大きく貢献。
前回の歴史:509年、疫病により病没(45歳)
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エストの街
●ゲルド
エストの街に工房を構える親方。タクヒールの出入りとともに、新しい商品開発を行い工房は発展する。
今や多くの親方を配下に抱える工房長となり、カイル王国でも有数の工房になるに至った。
その指導は超体育会系で、口より先に手や足が飛ぶ。
●カール
元々はゲルド親方の弟子であったが、腕はピカイチ。タクヒールの様々な依頼をこなし、数多くの弟子を抱える親方になるまで成長。タクヒールに対し並々ならぬ恩義を感じており、依頼は必ず達成する。
柔和な性格だったが、親方の影響で体育会系になる。
●ヴァイス・シュバルツファルケ
飢饉のため契約していたゴーマン子爵領を放逐され、団員共々飢餓に苦しんでいるところを救われる。
難民施策で救われ、その後の傭兵契約、男爵領内でも重用されていった経緯に多大な恩義を感じている。
剣技は【剣鬼】の腕前で、軍略にも優れ、智勇に優れた傑物。彼の率いる傭兵団は規模は小さいが精強。
ダレク、タクヒール、後の魔法兵団の指導も行い、戦場では参謀として父に的確な助言を与え活躍する。
【前回の歴史】子爵領を放逐後、差し伸べられる手もなく、多くの仲間を失いつつ国境を越える。
グリフォニア帝国南部戦線で活躍し、第三皇子の知己を得た後、常勝将軍と呼ばれ華々しい活躍をする。
放逐から12年後、新皇帝の命を受け、軍団長としてカイル王国に侵攻、ソリス男爵家を滅ぼす。
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ハストブルグ辺境伯陣営
●ハストブルグ辺境伯
カイル王国の南部国境防備を任されている実力者。
旗下の貴族たちも戦いに慣れ、かつ精強で、幾度となく敵国の侵攻をはねのけてきた。
直系男子に恵まれず、現在生存している子供は全て女性ばかりで、後継者に悩んでいる。
ダレクとタクヒールには庇護者として、並々ならぬ好意を抱いており期待もしている。
●キリアス子爵
辺境伯の懐刀と言われる実力者。辺境伯の娘を娶り、後継者候補の一人として目されている。
家柄は子爵であるが、その実力は伯爵クラスで敵国からも一目置かれている。
優秀な故に本質を見抜く目は鋭く、時にその言葉は厳しく苛烈になり、味方からも距離を置かれる。
●ゴーマン子爵
ソリス男爵領と西側を接する領地を治めている。
貴族にありがちな典型的な権威主義者と目されている。貴族としての体面にこだわり、商売に精を出す成り上がり貴族を快く思ってはいなかった。
ただ、新しい発想や施策を柔軟に取り入れる器もあり、タクヒールの行動や言動には注目している。
●ヒヨリミ子爵
ソリス男爵領と東側を接する領地を治め、何を考えているかわからない、と言われる不気味な存在。
表立ってソリス男爵家とは対立しないが、裏では目障りな男爵を貶めるよう画策している。
黒幕として、正体が分らぬように、幾度となく妨害工作や破壊工作などを目論見、暗躍している。
隣国のグリフォニア帝国とも裏で密かに通じており、不逞な企てを行っているふしがある。
-ヒヨリミ・フォン・エロール(子爵家次男)
目上には媚び、目下には極めて尊大に振る舞う。
【前回の歴史】では、長兄が死亡した後に、後継者としてヒヨリミ子爵領を継ぎ、幾度となくタクヒールと衝突、その関係は最悪と呼べるほど悪かった。
●コーネル男爵
ソリス男爵領と北側を接する領地を治めている。
母の実家で、一族には固有スキル(地魔法)が使えるものが多く、各地に派遣している。
平素は工事等で引く手数多だが、戦場では陣地構築など地味な役目が多く【戦場の日陰者】と言われる。
現在は母の弟が跡を継ぎ、幼少時をよく知る姉の依頼は断れず、立場が弱いのが悩みの種である。
●クライツ男爵、ボールド男爵、ヘラルド男爵
ハストブルグ辺境伯旗下の男爵で、キリアス子爵と同様に国境線東側の領地を治めている。
一般の男爵と比べれば、兵は精強で動員力も高いが、西側の2つの男爵家と比べるとかなり見劣りする。
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グリフォニア帝国
●グロリアス・フォウ・グリフォニア
グリフォニア帝国第一皇子で、国境線を守るゴート辺境伯は彼の親派。
目下のところ、皇位継承争いで拮抗する第三皇子を非常に警戒し、虎視眈々とカイル王国を狙っている。
●グラート・フォウ・グリフォニア
グリフォニア帝国第三皇子で、皇位継承権争いで第一皇子とはしのぎを削っている。
現在は帝国南側の戦線でスーラ公国と争っているが、決め手を欠き戦線は膠着している。
●ゴート辺境伯
グリフォニア帝国の国境防備、侵攻時の先遣隊を担う辺境伯で、配下は鉄騎兵団を始め精強である。
サザンゲート殲滅戦の歴史的敗北で戦力は低下、失態により第一皇子陣営内での発言力も低下している。
●ブラッドリー侯爵
グリフォニア帝国第一皇子陣営の実力者。【前回の歴史】では、第三皇子との政争もうまく躱し、第一皇子と共倒れする事態を回避した。カイル王国侵攻時は、ヴァイス軍団長に従い、エストール領を侵攻し、降伏したタクヒールの処刑にも立ち会った。
ご覧いただきありがとうございます。
10月1日の初投稿から、なんとか1か月投稿を継続できました。
ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、ありがとうございます。
凄く嬉しいです。毎回励みになります。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
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いつもは1日1話投稿ですが、今日は人物紹介もあり、時間をずらして3話投稿予定です。
お時間のある際に、ご覧いただければ幸いです。