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第三百九話(カイル歴514年:21歳)兵力再編

捕虜返還の調印式も終わり、いよいよ俺たちは旧帝国側の新領土に進駐する日となった。

この日に備え先行部隊を派遣していたし、ヴァイス騎士団長とも入念に打ち合わせを行い、兵力を再編成してきた。


そして今、進駐を前にして軍の主要者を、改築工事が進んでいる、旧サザンゲート要塞に招集していた。



「皆、それぞれの任地から、わざわざこちらに来てもらってすまない。

これまでは皆、さして遠くない配置で任務に就いてもらっていたが、これからは事情が異なる。

そのために、全体での情報の共有と意思統一、疑問点の解消のため集まってもらった。

どうかこの場は、自由に発言を許可するので、不明点があれば遠慮なく言ってほしい」



冒頭でまずそう挨拶して、俺は全員の顔を一人一人見回した。

誰もが精悍な、そして自信に満ちた顔をしていた。



「今日より俺たち本隊は新領土、イズモと名付けた地区に入る。暫くはそちらに掛かりきりになる。

そのため、こういった会合の機会は少なくなるが、旧王国側を任せた者たちは、粛々と任務を遂行してほしい。

その間こちら側の決裁は、家宰であるミザリーを代行に立て、彼女には当面の間この地、旧サザンゲート要塞に詰めてもらう。基本的なことはここで解決できるようにするつもりだ」



そう、国境の関門工事が始まると同時に、関門ができれば無用の長物となるサザンゲート要塞を大きく改築した。

軍事拠点から北(旧王国領)と南(旧帝国領)、二つの領地を繋ぎ、ハブとなる街を目指す。



「この要塞は、最終的には旧王国側の玄関口、そして、兵站を担う物資の集積地となる街として、再構築する予定だけど、帝国側で入植地の準備が整うまでの間、帝国、皇王国より受け入れた家族の、一時滞在場所とする。

これについてミザリー、何か補足はあるかな?」



「はい、イズモ、そしてクサナギの開発状況に応じ、夏頃から順次移住を進める予定ですが、それまではここが多くの方々の仮住まいとなります。

農閑期の冬になれば本格的に人足を集め、一気に街として本来の姿に変えていきます。それまでに、こちら側に残られる方は、人足募集などでご協力いただければと思います」



「では本題に入ろうと思う。

旧王国側の領土だけど、ゲイルは王国側の駐留軍司令官、そして旧魔境伯領駐留軍司令を兼任し、マルスは旧ハストブルグ辺境伯領を、アラルは旧キリアス子爵領を、ダンケは旧コーネル子爵領の兵権を預けるので、その手腕を振るってほしい」



そう言うと、4人は立ち上がり、跪いた。



「我ら4名、身命を賭して当たらせていただきます」



「うん、無理なく、で構わないからね。特に魔境伯領以外は新参者として、それぞれの領民との軋轢を生まないよう、それを第一としてくれたらありがたい」



「はい、公王のお名を汚さぬよう、邁進します」



うん……、やっぱり何となく空気が固いな。



「あと……、大事なこと。改めて言うけど、俺は今も、昔から何も変わっていないからね。

変な肩書は付いてしまったけど、魔境伯だったころ、男爵だったころ、無位無官で皆と共に受付所や射的場で走り回っていた頃と同じだ。皆もそれだけは忘れないでほしい。頼むね」



そう、公王と呼ばれるようになってから、なんとなく皆と距離感ができてしまっていた。

何も変わらないのは、妻たちと団長、そして、ラファールぐらいなんだよね……



「旧王国側に留まる四人には、改めて二つお願い。

一つ目は、今の任務を任せることができる部下を育てること。それぞれの地で、見込みがあると思ったら、どんどん登用を進めてほしい。

二つ目は、駐留軍の強化をお願いしたい。無理に急がなくても構わないので、いずれ兵員が充実すれば、軍を率いて帝国側の新領土に来てもらいたい」



そう話すとミザリーが再び手を挙げて話し始めた。



「行政府からもそれぞれ官吏を各地域に派遣し、予算などのご相談にも乗れるようにいたします。

あと、クレアさんは受付所の指揮系統を再編し、既に各地域で構築しています。なので、私からはその連携もお願いします」



「えっ? クレア、もう?」



「はい。各地域で現地採用も終わり、テイグーンでの研修も修了しました。後は動き出すだけです。

幸い、と言っても変ですが、それぞれのご領地においてはタクヒールさまの施策に倣って、射的場や利用登録の取り組み、競技会に近いものが行われてますから」



「あっ!」



「お忘れでしたよね? 余りにも重大なことばかりでしたし……」



そういうとクレアはクスクス笑った。



「ごめん! 完全に忘れてた」



余りの俺の見事な忘れっぷりに、その場は笑いに包まれ、ちょっとだけ固い空気が和んだかもしれない。

最上位大会のこと、すっかり忘れてた。

前回から延期しっ放しで、完全に飛んでいた。


どうする?



「幸い、ソリス侯爵領とは運営が別系統になっております。小さな規模にして受付所主導で、お手を煩わせることのないよう、実施はできますが……」



ってか、今計算したら去年が次の合同最上位大会の年だったな……

うわっ、かなりヤバいな……



「取り合えず、今年の秋に行う。それで……、クレア、いけるかな?」



「承知しました。取り急ぎ定期大会は夏を目途に再開し、受付所で案内を出せば、大丈夫と思います」



「お願い!」



そもそもが、二十歳の災厄回避のため、知恵を絞って考えたことだから、それが終わってすっかり忘れていた。

陛下たちも忘れていると……、祈るばかりだな。


なんか、余計なフラグ立てちゃった気がするし……



「ごめん! 話が横道に逸れたけど、イサークも旧魔境伯領内の武装自警団の指揮を引き続き預けるので、引き続き頼むね。今回100名ほど兵員に引き抜いたけど、徐々に補填しつつ、この仕組みを各地で協力して広げて行ってくれるかな」



「はい、承知しました」



「ゲイルとマルスは麾下の兵も多いけど、ゲイルは魔境一帯の防御施設の警備、高架道路の警備があるし、マルスは旧国境関門、サザンゲート砦の警備がある。

なので負担も大きいため、どうか全員で協力して当たってほしい」



これでカイル王国側での軍事面は共有できたと思う。



◇旧王国側駐留軍総司令官 ゲイル(男爵) 総兵力 4,700名(駐留兵+屯田兵+武装自警団)


〈各駐留軍指揮官〉

旧魔境伯領     ゲイル(兼任)合計 2,600名

 常備兵+兼業兵        900名

 アイギス屯田兵 (旧帝国兵) 700名

 イシュタル屯田兵(旧皇王国)1,000名

旧辺境伯領     マルス(準男爵)1,000名

旧キリアス子爵領  アラル(準男爵) 400名

旧コーネル子爵領  ダンケ(準男爵) 200名

武装自警団指揮官 イサーク(準男爵) 500名



「では次に、本隊の中核となる、魔境騎士団について話を進めたいと思う。団長、お願いします」



「魔境騎士団はこれより大きく変わります。

先ずは各位に、指揮官となるものを紹介させていただきます」



団長はそう言って一名ずつ紹介していった。

副団長のゴルドは特に説明は不要だろう。


もう一人の副団長、ハイツ男爵は辺境騎士団設立時に王都騎士団から出向し、第一部隊指揮官を務めていた。

今回の再編で、王都騎士団からはそれぞれ500騎ずつ派遣されてきており、それに加えて王国各地から供出された500騎を合わせて、ひとつの部隊とした。


ぶっちゃけ、形式上は別の国になるので、俺のところへの派遣は、希望する貴族も少ないと踏んでいたし、俺自身も、他の地域を優先すべきと考えていた。

この500騎は、どうしても俺のところへ、そう言って聞かなかった貴族たちから派遣されている。


ってか、派遣して来たのはユーカの学友だった方々の、ご実家ばかりですけど……



ここから先が、それぞれ500騎馬を率いる部隊長となる。


ハーヴェンは以前よりハストブルグ辺境伯が、辺境騎士団の第二部隊指揮官に任じていた。

なので、人選も実力も問題ない。


アロガンツはかつて俺が皇王国との戦いに出た際、団長に直談判して『婿殿の戦場に是非お連れください』と言って譲らず、戦場でも活躍したゴーマン軍の強者だった。

ゴーマン侯爵からの信頼、実力、指揮能力についても問題ない。


シェイモンは、俺は初めて会った男だが、反乱後に父が、新領地経営の一環で召し抱えた男らしい。

それなりに実力も高いらしいが、イシュタル戦でアレクシスに対抗心を剥き出しにして歯向かったらしく、父から『世間を知れ!』そう言って送られて来たらしい。

うん、偶然かも知れないがカタカナ英語で……、最後にyouを付けたら……、『Shame on you』か。

中々面白い男だな。


アイゼン、フェロー、フェルム、ヤウルンは皆、元親衛軍鉄騎兵で、帝国のドゥルール子爵(当時は男爵)とも交流があるらしい。マスルール曰く帝国軍でもエリート中のエリートとのことだった。


そんな人間が何故? とも思い、レイモンドにも面接してもらったが、為人ひととなり面では全く問題なかった。

『我々は帝国軍の流儀に思うところがあり、かつ、同胞が受けた恩は返さねばなりません』

皆、律儀に口を揃えてそんなことを言っていた。


なんとなく、昔マスルールが言った言葉に似ているよな? そんな印象を受けた。

俺は彼らを指揮官とするに当たって騎士爵に任じたが、大きく驚かれたのは言うまでもない。



「団長、まだ一万騎には及びませんが、魔境騎士団をよろしくお願いします」



「お任せください。ここまでご用意いただいたからには、どこに出しても恥ずかしくないレベルに、徹底的に鍛えて見せますよ」



あ! 俺……、いけないスイッチ押しちゃった?

団長のシゴキを知っている、ゴルドとアロガンツは、顔が引き攣っているような……


ゴメンっ!



◇魔境騎士団団長:ヴァイス(子爵)8,000騎


・副団長:ゴルド(男爵)魔境騎士団+元辺境騎士団+ファルムス兵 計2,000騎

・副団長:ハイツ(男爵)王都騎士団+王国派遣部隊        計2,000騎


本営直属

 救護部隊指揮官 マリアンヌ(準男爵)

 兵站部門指揮官 ウォルス (準男爵)

 魔法戦闘指揮官 リリア  (準男爵)

 工兵部隊指揮官 アストール(準男爵)


〈指揮官〉

 ハーヴェン(準男爵)辺境騎士団より  500騎

 アロガンツ(準男爵)ゴーマン侯爵より 500騎

 シェイモン(騎士爵)ソリス侯爵より  500騎

 アイヤール(騎士爵)元キリアス子爵兵 500騎

 アイゼン (騎士爵)元帝国軍鉄騎兵  500騎

 フェロー (騎士爵)元帝国軍鉄騎兵  500騎

 フェルム (騎士爵)元帝国軍鉄騎兵  500騎

 ヤウルン (騎士爵)元帝国軍鉄騎兵  500騎



「今回の再編成で、もう一つの目玉は、クリストフ率いる特火兵団だ。ここに属するロングボウ兵たちは、全て常備軍として再編成した。クリストフ、概要を」



「はい、先ず最大の特徴は、全員がロングボウ兵で構成されており、更に全て騎兵であることです。

新領土は広大です。歩兵では展開が間に合いませんが、騎兵ならいち早く増援に向かえます。

そして専任として、アウラの他、元皇王国の風魔法士2名を配属させ、今は彼らも魔法士として戦術の習熟訓練に励んでおります」



「俺もこの3,000のロングボウ兵と風魔法士の組み合わせは、大いに期待しているのでよろしく頼むね」



「はい、それに先ほどのクレア殿のお話、我らにも面白いご提案があります。落ち着いたらご報告させていただきます」



そう言ってクリストフはニヤリと不敵な顔をして笑った。これは何か……、楽しい予感がする。

ひとまず後日の楽しみにした。



◇特火兵団司令官:クリストフ(男爵)3,000騎


 長槍隊:クリストフ   ロングボウ騎兵 1,000騎

 副指令:グレン(準男爵)ロングボウ騎兵 1,000騎

 指揮官:ギース(騎士爵)ロングボウ騎兵 500騎

 指揮官:アラン(騎士爵)ロングボウ騎兵 500騎



「アレクシスには、本来なら新領土に子爵領、そして近い将来は飛び地となったソリス子爵領も含めて采配を奮ってもらいたいと考えている。でもそれは、もう暫く待ってほしい。

今は申し訳ないが、先ずはイズモの開発と、屯田兵たちの入植促進、戦力化に力を注いでほしい」



「はい、もちろんです。因みに、新領土側への入植はどれぐらいの人員を予定されていますか?」



「当面は、元皇王国のロングボウ兵1,000名と歩兵1,000名、元帝国の鉄騎兵2,000名と歩兵1,000名、合計5,000名かな。

それにその家族、概算だけど一万人程度を預ける形になると思う。

差し当たり彼らには、開発工事に従事してもらうことになるけどね。入植が落ち着けば、その中から常備兵の登用も進めたい」



アレクシスに預ける以外に、残った元皇王国の歩兵1,000名はイシュタルに、元帝国の歩兵500名はアイギスに、それぞれ実績のある土地に入植してもらおうと考えている。



◇イズモ屯田兵団司令官:アレクシス(子爵)5,000名


 ロングボウ兵予備隊  1,000名

 歩兵予備隊      1,000名(元皇王国軍歩兵)

 鉄騎兵予備隊     2,000名

 歩兵予備隊      1,000名(元帝国軍歩兵)



「マスルールは、元帝国軍の出身であることを強みに、我々と新領土の領民たちを繋ぐ、結節点になってほしい。今回、元帝国軍の鉄騎兵400騎と歩兵500名を常備軍に編入しているので、新領土駐留旅団として、預けたい」



俺は彼らに、イズモ以外の新領土全般の巡回や治安維持や人心の安定に当たってもらいたいと考えていた。なので、全員が元帝国軍の人間で構成し、住民たちに寄り添った対応を期待している。



「正直言って、900名規模では到底覚束ないのは分かっている。なので、可能なら現地雇用や帝国移住者連絡会などを通じて、兵員増強を図ってほしい。最終的には2,000名から2,500名程度の規模に」



「これには、現地の住民も含まれますか?」



「そうだね。志願者には門戸を開いてあげてほしい。一応身辺関係は確認のうえで」



彼らを旅団と呼称したのは、規模ではなく目的から来ている。

本拠地を離れた場所にも必要に応じて速やかに展開、任務を遂行できる部隊として、歩兵であるが騎馬で移動できることを前提としている。

幸い旧国境から帝国側に広がる一帯は牧草地も多く、馬の補充も行えると読んでいた。



◇新領土駐留旅団長:マスルール(準男爵)鉄騎兵400騎+歩兵500名



「ラファール、諜報部隊として二部隊を任せたい。軍として機能する部隊と、領民に溶け込む部隊。

今の配下では足らないと思うので、新領土を中心に網を張り巡らせてほしい。

これには内務卿から予算を付けてもらう。表向きの軍としては500名、それを取りまとめてほしい」



「承知しました。それに当たってお願いがあります。

先ず表向きの軍、これが到底足りません。各地の軍、自警団、人足から引き抜くことをお許しください。

次に新領土の網、これにはどの程度の予算を掛けて良いのでしょうか?」



「人手については、了解した。諸将も協力してやってほしい。

予算は……、最初の一年は思うように使っていい。だが、半年経ったの時点で成果と実績を考慮して翌年を決める、それならどうだ?」



「ははっ、ありがたく。公国の安寧のため存分にいきますので、内務卿、覚悟しておいてくださいね。

あとゲイルの旦那、魔境伯領からはそれなりに人を抜かせていただきますよ。なんせ俺は山賊ですからね」



「ラファール、私の鍛え上げた人材(金庫番)を送りましょう。存分にとは言いましたが、金庫に穴が開いていては仕方ないですからね」



「そうだな、痛いが仕方ない。旧領以外で目端が利き、信頼できる奴らはまだ少ないからな。今回は山賊にしてやられるしかないだろうな」



◇諜報部門司令官:ラファール(男爵)正規軍500名+非正規軍(未定)



「最後になったがキーラ、傭兵団の団長代行として、100名をテイグーンに、100名をアイギスに、そして100名は新領土に展開させてほしい。いずれは、旧領に100名、200名は新領土の団長が所有する領地に移ってもらう前提で」



「承知しました」



可能なら傭兵団は全員を新領土に移したかったが、元狩人で魔境専属の部隊もいるし、テイグーンの安定にも最低限の兵力は残しておきたい。

そのため、取り敢えず団長とも相談の上、今は三方面に展開してもらうことにした。


◇双頭の鷹傭兵団:団長ヴァイス(子爵) 総計 800名

 代行(副団長) キーラ(準男爵)


 魔境騎士団へ出向中   500名

 テイグーン駐留     100名

 アイギス駐留      100名

 新領土駐留       100名



これが今、直属の軍勢として展開できる全容となった。


・カイル王国側の領地には、総勢4,900名と予備兵力が1,700名

・新領土側に展開するのは、総勢12,100名と予備兵力5,000名



「総兵力は約24,000名、これにゴーマン、ソリス両侯爵、ボールド、クライツ両子爵の軍を併せれば……

約27,000名か……、感覚が少しおかしくなるな」



そう、今から僅か5年前、その当時の兵力は350名程度、自警団を入れでも850名でしかなかった。

1年前ですら、武装自警団を含めて5,400名だ。まぁ、その4年間でも6倍になっていたが……

1年で更に4倍、冷静に考えると末恐ろしいな。


でもこれって……、俺はある歴史を思い出した。


安土桃山時代の終わり、奥州仕置で僅か一万石前後から、一気に三十万石にのし上がったものの、領地を持て余してすぐ没落したと言われる、木村吉清に似てないか?

それにすぐ後ろに、油断のならない伊達政宗ジークハルトがいる状況って……


そう思うと、改めて俺は自身の置かれている立場の危うさに、ため息を付いた。

まぁ、相手は龍じゃなく狐だけどね……


此処から先、俺には二つのチート、歴史知識とソリス男爵領史がない。

歴史書の方は、前回の歴史で俺が処刑された日を過ぎたあと、ごく最近になって改めて見てみると、何故か全てのページが真っ白になっていた。


まるで此処から始まる、俺の未来は真っ白であることを示しているかの如く……

残る現代知識も、一般人の経験とラノベだけの情報、その程度の上っ面でどこまで通用するのか……


俺は少し、この先の未来に恐怖しつつ、それでも前に進む覚悟を決めなければならなかった。


(参考)


◆旧ハストブルグ辺境伯兵

  元辺境騎士団    500名

  南部戦線参加部隊 1,000名

  元留守部隊     500名

-------------------------------------

 計2,000名

  1,000名を魔境騎士団へ編入

  1,000名を旧辺境伯領駐留部隊

※辺境騎士団3,200名、辺境伯軍1,000名は兄と共に移転



◆旧キリアス子爵兵

  元辺境騎士団    200名

  南部戦線参加部隊  320名(※初期離脱者)

  元留守部隊     300名

  最終合流者      80名

-------------------------------------

 計900名

  500名を魔境騎士団へ

  400名を旧子爵領駐留部隊



◆旧コーネル子爵兵

  魔境騎士団     150名

  元留守部隊     100名

  新規登用      150名

-------------------------------------

 計400名

  200名を魔境騎士団へ

  200名を旧子爵領駐留部隊

※子爵兵400名は、新伯爵領へ移転



◆元イストリア皇王国兵

  ロングボウ兵   2,000名

  新規ロングボウ兵 3,000名

  新規歩兵     1,000名

-------------------------------------

 計6,000名

  2,000名を特火兵団へ(ロングボウ兵)

  1,000名を特火兵団長槍部隊へ(ロングボウ兵)

  3,000名を屯田兵へ(歩兵+ロングボウ兵)



◆元グリフォニア帝国兵

  屯田兵       200名

  鉄騎兵      4,000名

  歩兵       2,000名

-------------------------------------

 計6,200名

  2,000名を魔境騎士団へ(鉄騎兵)

   500名を新領土駐留旅団へ(鉄騎兵)

   500名を新領土駐留旅団へ(歩兵)

  3,200名を屯田兵へ(歩兵+鉄騎兵)



◆旧魔境伯領軍

  各所駐留常備兵   400名→450名

  各所駐留兼業兵   400名→450名

  傭兵団       200名→300名

-------------------------------------

 計1,200名(200名増加)

 

 

◆魔境騎士団

  旧魔境伯兵     450名 → 500名

  傭兵団       500名

  ゴーマン侯爵兵   300名 → 400名

  ソリス侯爵兵    300名 → 400名

  コーネル伯爵兵出向 150名 → 200名

  王都騎士団出向   300名 → 1,500名

  ※旧辺境伯軍       → 1,000名

  ※旧キリアス軍      →  500名

  ※鉄騎兵         → 2,000名

  ※王国貴族より供出    →  500名

-------------------------------------

 計8,000名(6,000名増加)



◆特火兵団

  ロングボウ兵       →2,000名

  特火隊(ロングボウ兵)  →1,000名

-------------------------------------

 計3,000名(1,000名増加)

いつもご覧いただきありがとうございます。

次回は『新領土での始動』を投稿予定です。

どうぞよろしくお願いいたします。


※※※お礼※※※

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誤字修正や感想、ご指摘などもいつもありがとうございます。

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