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ある日、父が死んだ  作者: みゆたろ
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エピローグ

ーーあれから一年の月日が経った。


満開の花びらが咲き誇っている。こんなにもきれいな花を父はもう見る事は出来ないのか、、。

今は亡き父に想いを馳せながら。


「ーーどーしたの?」

隣には今の彼女、幸美(ゆきみ)がこっちを見て笑っている。

「いや、何でもないーー父の事を思い出してね」

「どんなお父さんだったの?」

「とても優しくて、人のいいお父さんだったよ」

「そっか。私も会ってみたかったなーー」

幸美はうつむいた。


「母さんには会ってくれよ」

「今から行くじゃん?ダメって言われたりしないかなぁ?」

幸美は不安そうな声を出した。

彼女の肩に手を乗せて、抱き寄せた。

「ーー大丈夫」


桜の花びらが、彼女の目の前を流れていく。


これから、僕が守っていこうと思っている人。そんな人にやっと出会えたんだ。


母が待つ家に到着すると彼女は大きく深呼吸を三回繰り返して言った。


「行こう」


玄関のドアを開ける。

「ーー母さん、ただいま」

「おかえりなさい。秀二、この人なの?」

母は笑っている。

「あぁ、これからは彼女を守っていきたいと思ってる」

「ーー山本幸美です」

「秀二の事、よろしくね」

「こちらこそお願いします」

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