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ある日、父が死んだ  作者: みゆたろ
31/39

9-3

「先生が話しておきたい事があると言っていたので、電話しましたーー今先生、読んできますね」

彼女は看護婦なのか?看護師になるのか。

ーーこの際、今はどーでもいいか。

彼女は走り去っていく。


数十分、待合室で座って待っていると、先程の看護師さんが走ってきた。

息を切らしている。


呼吸を整えたあと、彼女は言った。


「すいません。お待たせしました。先生が待っていますのでこちらにどうぞ」


案内してくれる彼女に続く。


僕が通されたのは、カンファレンスルームだった。

これからの治療方針や、病名など。

そう言った説明をされる部屋だ。


扉を開けると、医師が座っていた。


「ーーお電話してすいません」

医師がそう言った。


「ーーそれでお話とは?」


「あなたのお母さん、原口恵さんの容態ですが、重要な事を見逃していまして」

医師はそこで、乾咳を一つした。


ーー見逃し?何だそれ?


僕はようやくの思いで、その思いを飲み込んだ。


「それであなたのお母さんですが、少し毛細血管がつまりかけているようですーー酷くなると倒れたりもする可能性もあります。なので気を付けてあげてください」

「はぁ」


ーー何をどう気を付ければいいのか?僕には分からない。


医者は言った。


「ーーまず、食生活に気を付けていれば下さい」と。


そんなに対した事ではないらしい。

「ーーはい。わかりました。ありがとうございます」


いろんな事が一気に起きているせいで、僕の頭はショート寸前の状態のようだ。

医師の言葉もほぼ理解が出来ないまま、僕はその部屋を出た。



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