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6-2
「その6名とは中山兼、藤沢しげる、沢田昌平、山崎太郎、斎藤健吾と、、後は?」
僕は聞く。
「ーー後一人はデータベースに乗ってないのでわかりませんが、おそらく血痕の持ち主だろうと思います」
「いつ頃起きた事件か、調べられますか?」
「少し時間がかかりますが、、よければ」
「お願いーー出来ますか?」
「はい。わかり次第ご連絡します。ーーそれと、この灰皿はこちらでお預かりする形になりますが、よろしいですか?」
警察官の彼は言った。
「はい。そうしてください」
僕は電話を切った。
ーーこの先を調べて、僕は一体どーするつもりなんだろうか?
急に真相を知るのが怖くなった。
あの四人が父を殺したのは間違いないだろう。しかしーーそれを知って僕は彼らに復讐でもしようと思っているんだろうか?それとも僕は彼らを許せるのだろうか?