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シャカムニの使者☆にゅうめんマン  作者: 奥戸ぱす彦
2章 にゅうめんマン vs 悪の教団幹部
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にゅうめんマン vs 悪の教団幹部(6)

「ところで、なんで『ひやむぎマン』という男を探しているんですか」

 にゅうめんマンは市役所職員にたずねた。

「市役所に坊主の集団がやって来て、職員に暴行して、『ひやむぎマン』を連れて来ないと市民の生活をむちゃくちゃにすると言っているんです」

「そうだったんですか。……ひやむぎマンのことは知りませんが、そういうことなら俺も市役所へ連れて行ってもらえませんか。市民の平和を守るのが俺の役割ですから」

「いいでしょう。それなら、私たちはこれから市役所に帰るので一緒に来てください」


そういうわけで、にゅうめんマンは市役所へ行くことになった。

「じゃあ行って来ます」

 にゅうめんマンは三輪さんに別れを告げた。

「行ってらっしゃい」

 三輪さんは笑顔で答えた。男たち3人はトヨタの公用車へ乗り込み、悪の坊主たちに蹂躙じゅうりんされた市役所へと出発した。


   *   *   *


にゅうめんマンが職員に連れられて市役所へやって来ると、総務部総務室前の廊下に大勢の坊主がたむろしていた。はげ頭の集団の存在により、元から蒸し暑い役所の廊下が輪をかけて暑苦しかった。すぐそばでは、心配そうな顔の職員たちが集まって様子を見守っている。坊主たちのリーダーらしいやせ型の中年坊主が、にゅうめんマンを見て言った。

「その恰好。お前がひやむぎマンか」

「俺はにゅうめんマンだ」

「おお、そうだ。確かそんな名前だったな。俺が探していたのは『ひやむぎマン』ではなくて『にゅうめんマン』だった。まあ、どっちも似たようなもんだが」

「にゅうめんはこの世で一番おいしい食べ物だぞ。ひやむぎみたいな、うどんなのかそうめんなのかよく分からんマイナーめん類と一緒にするな」

「にゅうめんが世界一だと?笑わせるな。世界一の食べ物と言えばカレーライスに決まっているだろうが」

「……お前は一度痛い目にあわんと分からんようだな」

 にゅうめんマンは坊主をにらみつけた。しかし相手は平然としている。


「食べ物の話はこれくらいにして本題に移ろうか。私は宗教法人六地蔵の根子丹という者だ」

「市民を連れ去る坊主の行列を組織している団体だな。俺に何の用だ」

「単刀直入に言うが、今から私と一緒に六地蔵の本部へ来てもらいたい。管長がぜひお前に会いたいというのでな」

「俺が坊主の行列をやっつけた仕返しをしようというのか」

「そういうわけではないが、ともかく来てもらおう」

「悪いな。にゅうめんを馬鹿にする人間の言うことは聞かないことにしているんだ」

「ならば力ずくで連れて行くしかないな」

 根子丹はにやりと笑った。

「できるもんならやってみろ」

「言われなくてもそうするわ。キエエーッ!!」


根子丹は奇声を上げてにゅうめんマンに襲いかかった。にゅうめんマンは不意打ちをかわし切れず、腕でこれを受け止めた。

「そのスピード、パンチの重さ、ただの坊主じゃないな」

「そのとおり。未来のオリンピック日本代表だ」

 言うやいなや根子丹は再びにゅうめんマンに躍りかかった。にゅうめんマンは今度はかわして反撃したが、こちらの攻撃も根子丹にかわされた。

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