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シャカムニの使者☆にゅうめんマン  作者: 奥戸ぱす彦
7章 にゅうめんマン、悪の教団に乗り込む
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にゅうめんマン、悪の教団に乗り込む(16)

管長室を探して大きな建物の中をうろつくうちに、にゅうめんマンは建物内部の案内図が壁に掲示されているのを見つけた。最初に3階で見つけた案内図には3階の部屋の配置しか載っておらず、そこには管長室も見当たらなかったが、その後1階の案内図を確認したときに、目的の部屋がその階の特定の位置にあることを突き止めた。ちなみに、この頃にはもう、大量の坊主たちの気配はこの建物からなくなっていた。多分、にゅうめんマンが建物の外へ逃げ出したと思ってみんな出て行ったのだろう。


だが、物事はなかなか思い通りには進まない。早速にゅうめんマンが管長室へ向かうと、その部屋の扉を塞ぐように4人の坊主が陣取っていた。その顔にはおぼろげに見覚えがあった。


「お前たちは確か……」

 にゅうめんマンは言った。

「忘れたとは言わせないぞ。俺たちは、この間浜辺でお前と戦った六地蔵ファイブだ!」

 六地蔵ファイブを代表して2号が言った。

「4人しかいないみたいだけど?」

「マスコットガールの卦六臂は諸事情により置いてきた。どうしても納得できないなら六地蔵フォーとでも呼べばいい」

「何だっていいよ――それはともかく、すまないがそこをどいてくれないか。その部屋に用があるんだ」

「それはできない。どうしてもこの部屋に入りたければ、俺たちを倒すことだ」

 3号が言った。

「この建物に侵入したにゅうめんマンが姿をくらましたと聞いて、ここにいればそのうち現れるかもしれないと考えて、待っていたんだ。お前をやっつけるためにな」

 そして、坊主たちの読みどおり、にゅうめんマンはこの部屋へやって来たのだった。六地蔵ファイブが普段から頭脳を鍛えていた見事な成果が現れたわけだ。


「なるほど。それならこちらも容赦しないぞ」

 にゅうめんマンは言った。1号がそれに答えた。

「容赦など無用。こちらも簡単に負けるつもりはない。にゅうめんマンを倒すために、みんなで策を練ってきたんだ。――以前お前が根子丹師匠をやっつけたときに放った技があるだろう?」

 根子丹は、かつてにゅうめんマンをギリギリまで追い詰めた、宗教法人六地蔵の幹部だ。

「根子丹をやっつけた技……ギャラクシアン・エクスプロージョンだったかな?」

 にゅうめんマンは答えた。

「全然違う。魔貫光殺砲まかんこうさっぽうだ。自分が出した技くらい覚えておけよ」(詳しくは「第12話 にゅうめんマン vs 悪の教団幹部(10)」をチェック!)

「そういえばそうだった。で、魔貫光殺砲がどうしたんだ」

「その技を応用して、にゅうめんマンを倒す必殺技を1人ずつ開発した」

「それはおもしろい」

「余裕をこいていられるのも今のうちだ。早速だが、まずは俺の技を受けるがいい!」

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