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4、彼は王になった
「ベラ。僕の国は平和になったんだ」
うるさいのが来た。
「ベラ。僕は王になったんだ」
そうか。だからどうした。私には関係ない。
「君がここで1人でいる必要はないんだ。一緒に城で暮らそう」
知らない。私はここでやらなくちゃいけない事があるんだ。
「僕には君の力が必要なんだ」
彼が本当に必要だと思っているのは初代様だろう。
「ベラ。一緒に来てくれ」
彼の妄執に満ちた青い瞳を見ろ。
手に入らなかった物を見て駄々をこねる子供の目だ。
どんなに見た目が良くてもこれはダメだ。
「嫌です」
数年経ってもこの目は変わらなかったか。
「ベラ。まだ僕の国の中は荒れているんだ。
僕は早くこの国を安定させたい。そのために力が必要なんだ」
魔女の力を当てにしているのだろうか。なおさらいけない。
魔女は政治と関わってはいけないのだから。
「魔女の力は国と関わってはいけないからなおさらダメね」