15、王様と白雪姫の前に魔女は現れた
「君の喉にこんなモノが詰まっていたんだ」
「へぇー、そうなのー?」
王城では彼らが戯れていた。のんきなもんである。
私が色々気を揉んでいるところにこの状況か。
すごいイライラする。
状況から察するに私が食べさせたリンゴが喉に詰まり死亡し続けていたのだろうか。
毒では彼女は死なない。物理的に死ぬ要因があれば1度は死ぬ。
けれど死ぬ要因がなくなれば健康な時の姿に戻り生き返る。
魔女と関わり呪いに対抗する力を持つ私や彼、おじさん……お父さんは魅了されない。
彼やお父さんは私が彼女を殺す事に反対するだろう。手っ取り早い手は使えない。
魅了されていないのに正気じゃない。全く面倒な事だ。
当初の予定通りやっていくとしよう。解呪の手段は初代様から聞く事が出来た。
どうしたら出来るかを聞かなければ答えてくれないのは、指示された事しか出来ない器物だからしょうがないだろう。今まではおばあちゃんの指示があったから教えてくれていたのだ。
私が聞かなかったのも悪いんだ。魔女になった自覚が足りていなかったのだ。
……反省終了! とりあえずあそこの2人には黙ってもらおう。
「お楽しみの所失礼させていただきます。そこのお嬢さんを私に渡していただけますか?」




