表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/70

養女

 次の日、早速剣の稽古をしたかったけど、伯父さんの仕事の手伝いで、外出しなければならないらしい。仕方なく、張り切っていたお兄ちゃんと、剣の稽古をする事にした。

 でもお兄ちゃんは、いつもの事だけど手加減してくれない。耐性あっても痛いのに、酷い。

 魔法の障壁があるんだから、物理障壁があっても良いよね。

『スキル 物理障壁を習得しました。魔法障壁と統合されて、スキル 結界魔法になりました』

 はうう…そういうこと?がっくりと項垂れる私に構わずお兄ちゃんは、木刀を打ち込んでくる。私も木でツノウシの短剣と同じもの、作ったよ。軽過ぎるので、重力魔法で重くしてある。

「ちぇっ。やっぱり片手じゃ上手くいかないや。木刀が重く感じる」

「じゃあ、ちょっとだけ軽くしてあげる」

 重力魔法で、重さを半分にする。

「えっ!軽くなった…これもルーナの魔法なの?」

「うん。…って、ちょっと待ってよ!」

 いきなり打ち込んできたお兄ちゃんの剣を、咄嗟に避ける。

『スキル 回避を覚えました』

「いきなりは酷い!」

「敵は待ってくれないからな!」


 兄弟でじゃれていたら、伯母…お姉さんが来た。

「水よ、泡となりて弾けなさい!バブルボム!」

 嘘?!…結界!

 衝撃は来るけど基本水なので、びしょぬれになるだけで済んだ。

「伯母さん!いきなり何するんだよ!」

「おば…?荒れ狂う風よ、彼のものを飲み込みなさい!ストーム!」

 手加減してくれているからか、傷はつかないけどもみくちゃにされて、だけど髪や服は乾いた。

 あぁ…この人は逆らっちゃ駄目な人だ。

「お姉さんの魔法、凄いんだね!」

「あぁん!ルーナちゃんはやっぱり可愛いわ!アレックスはまだ、教育的指導が必要ね!」

「すみませんでした!お姉様!」

「魔法の重要性は理解出来たわね?」

「は、はいっ!」

「なら、剣の訓練だけじゃなくて、魔法もやらなきゃ駄目ね?」

「は、はひっ?」

 詠唱してたって事は、まだ私が使えない上位魔法なんだ。そういえば私、魔法をじっくりと見たことなかったな。なんとなくで使ってたし。

「お姉さん、私、魔法を使う所見て見たいです!」

「いいわよ?他人の魔法を観察する事によって、自分の魔法を効率よく使う事ができますからね。よくみてて」

 呪文が進むにつれて、全身から魔力が少しずつ手のひらに集まってくる。最後の魔法名で、魔力に属性がつく。

「アイスウォール」

『スキル 魔力視を覚えました』

 目の前に、巨大な氷柱が出来ていた。

「さ、これを的にして魔法を打ち込んでみなさい!…アレックス、どこに行くのです?」

 こっそり逃げようとしていたお兄ちゃんが、見つかった。私、お兄ちゃんが逃げようとしてるの全然気がつかなかった。

「僕、魔法は苦手なんだよー!」

「お父さんから水魔法は使えると伺っています。さあ!」

「お兄ちゃんの嘘つき。魔法使えないから水まき出来ないって言ってたくせに」

「しょうがないだろ!ウォーターと、ウォーターボールしか使えないんだから」

「私だって元は水と風魔法しか使えなかったのよ。それでも努力して、氷魔法まで極めたのよ!大丈夫よ、アレックス。使える属性が少なければ、それだけ極めればいいんだから。多すぎても器用貧乏になってしまう人は沢山いますから。ルーナちゃんはそうならないように毎日頑張りましょうね」

 確かにそうだよね。沢山使えても弱い魔法しか使えないより、一種類でも強い魔法使えた方が役に立つ。旅に出る目標があるんだから、頑張らないと。

 よし!命中も上げるつもりでしっかり狙って使おう!

 雷魔法で、薄く削るのを意識して魔法を使う。

『スキル 魔力操作が精密魔力操作になりました』

 そっか、風魔法で削るのと一緒な感じだね。

「凄いわ、ルーナちゃんはその歳で上位魔法も使えるのね」

「変ですか?」

「加護持ちってバレるかもしれないけど、無詠唱で魔法使ってるんだから今更ね。それにログウェル様の加護持ちは多いから大丈夫よ」

 なら、自重解禁して思いっ切り使おう!

「でも、街に一人いればいいほうだから、小さいうちは注意するのよ」

 上げて落とされた。

 でも、外で注意すればいいことだしね。

 折角だから、像にしよう。お母さんの。

 火魔法で溶かしたり、風や雷魔法で削る。

『スキル 芸術を覚えました。木工は、芸術に統合されます』

 スキルのおかげか、無駄にリアルに出来た。溶けないようにフリージングをかけて完成。お父さんに見せたいな。

「ルーナちゃんは本当に器用ね。マリーさんがここにいるみたい」

「うっ…お母さん…会いたいよ」

 ミーティア伯母さんの優しく撫でてくれる手に、すがりつくようにして泣いた。

 

 その日の夕食後、大切な話しがあるという事なので、大人達にルーナを交えて話しをする事になった。

「話というのは、ルーナを養女に迎えるという話です」

「私…結婚とか、まだ考えられませんし、冒険者になってお母さんを見つけに行きたいので、このままでいいです」

「勿論、生き方を制限するものではない。むしろルーナを守る為にも必要だと考えたんだ」

 ルーナは、伯父さんをじっと見つめる。

「利用するためではなく、ですか?」

「今更利用しなくても、国王を脅し…こほん。大恋愛の結果、ミーティアが嫁いで来てくれたおかげで、伯爵とはいえ侯爵に劣らぬ力があるから、必要ない。二柱の神から加護を貰い、称号にも神々から注目を受けし者とある。これは、ただでさえ強力な加護を強め、他の神々からも加護を受ける可能性があるという事だ。ボルドー伯爵の娘という地位が、よからぬことを考える輩から守ってくれるだろう。そう難しく考える必要はない。両親が二人ずつになって、兄弟が増える、位に考えればいい」

 そんな簡単に考えていいのかな?確かにあと三柱の神々から加護を貰っているけど。

「知っての通り、この地はユグル共和国とも国境を接しているから、そちらからの人間も、たくさん入って来ている。そんな中、能力の高いルーナは目立つ存在だ。私の娘になれば、その手の有象無象から守ってやれる」

「それって、迷惑しかないんじゃ?」

「元々ルーナが五歳になって、国民として登録されたら養女に迎えるつもりだったし、弟の娘だからというだけでなく、私達もルーナを、大切に考えているよ」

「お父さん?」

「大丈夫だ、ルーナ。俺は冒険者としてやり直すつもりだから側を離れる事になる時もあるが、アレックスも学校に行くまでは一緒に暮らすし、ルーナが兄上の所に居てくれるなら、俺も安心だ。来年からは兄上の長男アルフォンスも居てくれるし」

「夏休みには三人とも帰ってくるだろう。アルフォンスとメアリー、今年12歳になる。それと次男のマティスは、今年10歳だ」

「みんないい子達だから、ルーナともきっと仲良くなれる。それと俺にはもう一人兄がいて、アシュトンは王国の騎士だ。まだ独り身だが、大隊長クラスだ。まあ、おかげで、ここには滅多に帰ってこないだろうが」

「うちは脳筋が多いからな。あまり一度に話し過ぎたかな?」

「大丈夫です。あの…本当に迷惑じゃないなら、養女になります」

「そうか。良かった。なら、この書類にサインして貰えるかな?」

 本当に最初からそのつもりだったんだ。

 ゆっくりと目を通して、名前を書いた。

「えっと、お父様と、お母様って呼んでいいですか?」

「勿論、無理に敬語も使う必要はないよ。それにしてもルーナはしっかりとした子だ。フレイドが敬語まで教えると思えないから、マリーさんがしっかり教えてくれたんだろうね」

「そうだな。最もアレックスの方は俺に似て剣ばかり振るっていたが」

「しばらくは、私の指示で動いてもらうぞ、フレイド」

「分かってる。何年も村近くの魔物ばかり狩っていたから、俺だって復帰には時間がかかるさ」


 話しが終わり、部屋へと戻る。

(これで良かったのかな?サファイア)

(ルーナが安全になるならいいと思うけど?)

(ヒスイはどう思う?)

「ぴ?」

 ヒスイには分かんないよね。

(ルーナが安全になったのなら、僕たまに出かけて来ていいかな?ずっと小さいままだと、息が詰まりそう)

(うん。そうだね。息抜きは必要だと思う)

(朝には戻るから心配しないで。ルーナに作り直して貰った首輪もちゃんと付けておくから)

 サファイアは、窓からひらりと飛び降りた。首輪は切って、複製したゴムを錬金術で合わせてある。その際、強化が出来るようになったので、二人の分を強化加工してあげた。錬金術と言えば薬ってイメージがあるけど、成分を分離したり加工したりは一度もやっていない。錬金術師になるつもりはないから、別にいいかな。

 サファイアの出て行った窓の外をじっと見つめる。

『スキル 暗視を覚えました。暗視、遠視、魔力視が統合されて、スキル 魔眼になりました。鑑定に補正がかかります。マップとの連動が可能になりました』

 あれ?…ええと、なる程、見つけたいものがマップに表示出来るようになったんだね。あ、マップは切る事も出来るんだ。ずっとチラチラしてたから鬱陶しかったんだよね。外に出たらつけよう。

 薬草採取なんかが楽になりそう。まだ仕事出来ないけど…薬草の本があったら読ませて貰おう。早く冒険者の仕事やりたいな。



 ルミナリア ボルドー (5)

 人族?  伯爵家養女


 レベル 13  HP 239  MP3511

力 41   精神 1382   敏捷 31

幸運 129


 特殊スキル

 経験値獲得3倍  アイテムボックスEX

スキル習得難易度低下  超速自動回復 

 創造魔法 従属EX  経験値20%シェア

 言語習得率向上


 アクティブスキル

 四属性魔法 上位魔法 光魔法 闇魔法 結界魔法 付与魔法 精密魔力操作 身体強化 投擲 鑑定 錬金術 索敵 解体


 パッシブスキル

 状態異常無効 苦痛無効 記憶力向上 算術

 魔力感知 マップ 命中 ティム 念話 魔眼 隠蔽 回避 芸術 並列思考 短剣 双剣


 サファイアの主 ヒスイの主


主神ガルドの加護 愛の女神ルルティアの加護

魔法神ログウェルの加護 獸神ハザードの加護

 転生神の加護


 神獸フェンリルの祝福


 称号

 転生者 神に注目されし者


 加護の力とか、ステータスも微妙に上がっている。今日はサファイアを抱いて眠れないから、ヒスイを潰さないように包んで眠る事にした。


 スキルがちょこちょこ抜けていたので、気が付いたら編集しています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ