表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/70

シラコメ普及

 一瞬で王都に着いた事にリリーはびっくりしていた。

「驚いたな。亜空間移動って本当に凄いんだな。」

 オニキスにお子様抱っこしてもらい、列の最後に並ぶけど、例によって列の前に流される。

「王都へようこそ、聖女様」

「わお、さすがだね」

「んー、何故かね?」

 マントを付けていたのに何故分かったんだろう?

 道行く人も殆どの人がこちらを振り返る。マントのフードも被った方がいいだろうか?

 それとも抱っこされてるから目立つのかな?あとは、頭の上のヒスイが目立つか。

(ヒスイ、目立ってるから、影に入って?)

(あたちのせーじゃないのー。るーが目立つのー)

(へ?何で?)

(案外本人は分からないものなんだね)

(周りにいた人たちもルーナちゃんに気づかせてあげないのが悪いわ)

(何の事?また光っては…いないよね?)

(私達は慣れてしまったけど)

〈主様のご威光ですね〉

 んー?よく分かんないなー。

 バートの屋敷に行ったら、仕事に行っていると言われた。へえ。ちゃんと仕事してるんだ。等と失礼な事を考えてしまった。

「あの、よろしければ直接会いに行かれては?」

「へ?でもお城にいるんだよね?勝手に行っちゃだめじゃん?」

「いいえ、喜ばれると思います。ヒューバート様のご両親も、ルミナリア様の話しを聞いて、とても感謝しておられたので」

「感謝、ですか?」

「何でも、アルフォンス様と共にヒューバート様が変わるきっかけを作って頂けたとかで」

「私は、別に…散々変態呼ばわりしてたし」

「それでも、普通に扱ってもらえたことは、とても嬉しかったようですよ?」

 まあ、それは分からない気がしないでもない。

「あ、なら私は王都見学でも…」

「逃がさないよ?リリー」

 有無を言わせぬルーナに、リリーの顔がひきつる。

「え、えええ…」

 なら、王様にもおにぎりを食べてもらおう。たくさん複製しておいて良かった。

 お城と言えば、つい最近嫌な思いをしたばかりだけど、自国の王様はろくでなしだと思いたくないなー。

 門番さんにバートに会いに来たと言ったらすぐに通してくれた。


 通された部屋には、王様と王妃様、そしてバートがいた。

「よお、ルーナ、久しぶり。妹が生まれたんだって?」

「先に言っとくけど、妹に手は出さないでね」

「だから、私はロリコンじゃないと言っているだろう?後ろのお嬢さんは友達?」

「リリアーナ エレインです。初めまして」

「今日は、シラコメのおにぎりを持って来たんだけど、あの…王様達も良かったらどうぞ」

「遠慮なく頂くわ」

 冷めても美味しいけど、収納庫から出したてなので、ほかほかだ。

「へえ…ほんのり甘くて、塩がまぶしてあるのか。海苔で巻いてあるから手もべたつかないし、…お?中に何か入っているな」

「ツナマヨだよ。えっと…オーマノマグロを油漬けにしたものを、マヨネーズで和えたんだよ」

「このマヨネーズというのもルミナリアさんが考え出したと聞いたわ。本当に多才なのね」

 二人の男性が入って来た。

「私の兄達だ」

 おお、王太子と次期宰相だね。

「初めまして。ルミナリアです」

「こちらこそ、小さな聖女様」

「弟が世話になったそうで」

「別に、お世話はしてませんけど。でも少し、安心しました。家族とわかり合えたみたいで」

「忙しさにかまけて放っておいた私たちも悪かったがな」

「まあ、私が馬鹿だったんだよ」

「それは知ってる」

「ぐ…」

「で?どう?」

 バートは溜息をつく。

「相変わらずみたいだね」

「看破使わなくても勝手に逃げるんだよ。ルーナ、やっぱり眷族に」

「またお前は」

「馬鹿な弟で済みません」

「ちゃんと結婚しなさい!」

「リリアーナさん?あなたはどう思います?」

「ルーナの事は私も大好きなので、気持ちは分からなくもないですけど、人としての人生から逃げるのは違うと思います」

「はあ、どこかに物好きはいないもんかね?」

「その魔眼がなくても、バートだからね」

「おい、全否定するなよ」

「まあ、それはどうでもいいとして、シラコメはどうですか?」

「うむ。パンや麺の他にも選択肢が広がって良いと思う」

「そうだな。調理の仕方が少し難しそうだが、慣れれば何とでもなるだろう。その炊飯器とやらの魔道具も、便利そうだし」

「王都へも量次第だが、広まるだろうな」

「あとはいかにたくさん作れるかですけど」

 あとは需要が高まれば、増えてくるよね。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ