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王都で

 今日は、みんなで王都に来た。コハクが王都のお洒落な服を欲しがったからだけど、人化して戦うならブーツや防具も必要だと思った。

 サファイアは普通にシャツとズボンだし、モモは私の着られなくなった服をあげた。ヒスイは少しサイズの小さなお古だから、まともな服がない。


 資金には割と余裕があるので、みんなにある程度のお金を渡して、好きに買い物して貰う事にした。


 私は、おじいちゃまとおばあちゃまに会いに行く事にした。

 突然訪ねていったけど、二人とも歓迎してくれた。それと、兄様がいた。仕事でこちらに来ているそうで、フロルさんはお留守番だそうだ。

 久しぶりに甘えて抱っこしてもらって、嬉しかった。

「久しぶりな気がするね。ルーナ。家の方にもいつでも来ていいんだよ?ルーナの家でもあるんだから」

「うーん、今はお母さん達といたいから、ごめんなさい。眷族達もいるから」

「聞いたよ。びっくりした。みんな人になれるんだって?今は?」

「みんなで買い物。服とか防具とか。どこにいても呼べば来るから、大丈夫」

「ちょっと雰囲気が変わったよね、ルーナ。何かあった?」

「さあ?レベルはたくさん上がったよ?」

 さすがに神になったとは言えないけど、気づく人は、何らかの反応をする。神が近い世界とはこういう事なのかなと思う。

「聞いた。すごい数の魔物を納品したって。魔法で戦ったんだよね?黒竜の従魔もいたし」

「んー。私たちはパスがつながっているから、誰が倒しても経験値がシェアされるんだよ。ダンジョンみたいにね」

「それはすごいね。最強の聖女って言われる事はあるね」

「え…何それ?」

「あれ、初耳?黒竜を従える最強の幼女とか」

 酷い。

「従えてるというか、オニキスは自分から頼んで来たんだよ?」

「まあ、ルーナだからね」

 その時、バスチさんが来客を伝えに来た。

「お客さんて、バートなの?もしかして兄様、またバートに厄介事頼まれているの?」

「ちゃんとした仕事だよ。大丈夫」


 兄様達が仕事の話をしている間、おばあちゃま達とお茶したり、書斎の本を見せてもらったりした。眷族達も、帰ってくる。


 今日は泊まっていくようにすすめられたので、眷族達もゆったりと過ごしている。

「あれ?他にお客さんて来てるのか?」

「バート、眷族達の話聞いていないの?」

「おー。マジだったのか。あの話」

「そうだよ?みんな自己紹介して」


 自己紹介が終わると、バートがため息をついた。

「いいな…私も眷族になりたい」

「また馬鹿な事言ってる。結婚相手見つからない位で、人間辞めるような事言わないでよ」

「お子様には分からない悩みなんだよ」

 まあ、確かに今は好きな人もいないし、この先も結婚は無いと思っいるから、私には分からないから、人ごとだ。

「本当に馬鹿だな、お前は。妹を逃げ道にするな。第三王子として生まれたのだから、その責任を果たせ」

 これでも結構、本気なんだけどな。


 そういえばオニキスが私の為に、本を買って来てくれた。世界にあるダンジョンの特産品をまとめた本で、場所も書いてあるからわかりやすい。

 さすがオニキス。私が欲しがるものを分かっている。

 本て高いから、自分の欲しいのは買えたのかときいたら、欲しいのは私の笑顔だと言われた。そういうくさい台詞をたまにオニキスは使ってくるけど、恥ずかしくないんだろうか?

 

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