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出発、そしてマジカルマスター

 ユニーク人数4000超えました。読者の方が増えて、嬉しい反面少しでも楽しんで頂けてるのか不安です。これからも私なりに努力します。

 毎朝のストレッチに飛ぶ練習が増えた。腕が増えたと同じような感覚で、無理なく動かせる。神経も通っているから、ぶつけると痛いし、生え際の方は触られるとくすぐったい。

 最初は反重力の魔法も使っていたけど、思いきりはばたく事で問題なく飛べる。

 ただ、移動する飛び方がなかなか上手くいかない。たくさんはばたくと上に行っちゃうし、ゆっくりだと落ちてしまう。

 羽根を目一杯広げて滑空したら、意外といけそうだ。休みながらはばたくヒヨドリみたいな飛び方だ。

 そして、飛翔のスキルを覚えた。これは予想通り。

 

 お母さんの具合は日に日に良くなっているから、王都を出るのももうすぐだと思う。

 ウォーターベアのブーツも出来たし、おじいちゃまとおばあちゃまが背中の大きく開いたワンピースを色違いで何着か作ってくれた。

 そのままじゃ飛んだ時にパンツ見えちゃうから、下にスパッツを穿いている。


 このお屋敷には本がたくさんあるから、時間の許す限り読んでおこうと思う。

 レコードのスキルの応用で、後から読んだ内容を思い出せるのだ。

 うーん。一番上の棚に、魔物図鑑がある。踏み台はあるけど、届かない。…もう少し、腕が伸びればいいのに。

『補助魔法 ロングハンドを覚えました』

 別に本当に腕が伸びる訳じゃない。腕を伸ばして戦う海賊の人じゃないんだから。

 魔力を伸ばす感じで、本も問題なく取れた。これがあれば、飛んでる鳥も捕まえられるかもしれない。

 お母さんは、補助魔法は使えるのかな?種類が分かれば習得出来るかもしれない。

 リビングでお茶を飲んでいたお母さんに聞いてみたら、ロングハンドしか習得していないらしい。習得理由は、鳥の魔物が美味しそうだったから。

 似たような事考えてて、笑ってしまった。


 サファイアが何を訓練していたのかやっと分かった。飛べるようになったのだ。

 コハクみたいに空中を、かけるように飛ぶ。これで私達全員飛べるようになったけど、距離を飛べないモモが可哀想。

 それでも空中鬼ごっこしたり、すごく楽しい。モモも張り切っているし、私も上手く飛べるように頑張ろう。

 ギルドの手紙で、お父さんが国境付近まで来たことを知った。ただ、国境を跨ぐ山に竜が住みついているから、狩ってから帰るそうだ。

 父様によると、同じ山に以前も竜が住みついて、街に被害が出ていたのを冒険者時代のお父さんが狩ったそうだ。それがあってボルドーの英雄と呼ばれるようになったらしい。

 何それ羨ましい!私も戦いたい!

(だめよ、竜はとても危険な魔物なの。ワタシなら勝てるけど、ルーナちゃん達には危険過ぎるわ)

(それならお父さんも危険って事だよね?二人だけで倒そうとするなんて)

(そうねぇ。ワタシはルーナちゃんのお父さんを知らないからどれ位強いか知らないけど、たった二人だけでは無謀だと思うわ)

(お願いコハク!魔法で援護するだけでいいから、お父さんを手伝いたいの!)

(んもう。言い出したら聞かないんだから。ただし、兄様の許可を取る事。お母さんだって心配させたらだめよ)


 空を飛んで帰りたいと言ったら、兄様は難しい顔をしていたけど、お母さんは鷹揚に頷いた。

「大丈夫よ、私とあの人の娘だもの。全く、私の目の届かなかった約1年間の間に、すっかりお転婆に育っちゃったわね」

「えへへ」


 まだ完全な春とは言えないので寒いけど、ワンピースとスパッツには温度自動調節と、クリーンの付与をしてある。普通の服に付与を付けられたのは、生地がいいから。飛ぶからマントは付けられないし。

 空中鬼ごっこをしながら進む。飛ぶのに疲れたモモをポケットに入れて、索敵をしながら飛んだ。

 飛ぶのが一番上手なのはやっぱりコハクで、次が辛うじてヒスイ。すぐにサファイアに追い抜かれそうな気もする。私は相変わらずはばたいて滑空を繰り返している。もっと練習して、安定して飛べるようになりたいな。

 草原に、10匹程度のオークを見かけた。私はみんなに手出し無用と伝えて、鉄棒の先からダークソードという暗黒魔法の刃を出す。飛びながら一撃必中を狙ってオークの首を狩ってゆく。一匹だけ剣を持っているオークを剣ごとダークソードで切り裂いて、地面に降りる。新しい暗黒魔法のマナドレインと、生命力を奪うドレインを覚えた。

『全魔法が一定水準に達したので、魔法スキルが統合されてマジカルマスターになりました』

 えぇー、何その恥ずかしい名前。絶対口に出したくない。

 前世の私の5歳位の頃はプ○キュアとか好きだったけど、今考えるとないわー。

 一匹だけ混じっていた剣を持ったオークは、オークソルジャーっていう、オークの一応上位種らしい。それだけ解体して肉と魔石はアイテムボックスの中に。残りは纏めて収納庫に入れた。生きてる時は嫌なオークでも、死んだらただの肉と一緒。食肉採取の依頼の時に出そう。

 

 スキルもいくつか増えたし、たまにはステータス確認しておこうかな。


 ルミナリア ボルドー(5)

 神人  伯爵家養女

 レベル 63

 HP 5172 MP 19172 力 3108 

 精神 10152 敏捷 3027 幸運 551


 特殊スキル

 経験値獲得10倍 アイテムボックスEX スキル取得難易度低下 レコードEX 瞬間回復

 創造魔法EX 従属EX 経験値シェアMAX

鬼神化 祝福 守護 言語習得率向上 精霊視


 アクティブスキル

 マジカルマスター 精密魔力操作 身体強化

 複製 投擲 看破 錬金術 解体 忍び足

 索敵 飛翔


 パッシブスキル

 状態異常無効 苦痛無効 記憶力向上 算術

 家事 直感 命中 ティム マップ 念話

 魔眼 隠匿 気配隠蔽 回避 瞬脚 芸術

 並列思考 威圧 短剣 双剣 棒術 体術


 サファイアの主 ヒスイの主 モモの主

 コハクの主


主神ガルドの加護 愛の女神ルルティアの加護

魔法神ログウェルの加護 獣神ハザードの加護

戦神ゴードンの加護 豊穣神レレイの加護

転生神の加護

 神使の虎の守護 神獣フェンリルの祝福

 世界樹の精霊の祝福


 称号 転生者 神々に愛されし者 神に至る者

    聖女


 私のステータスは壊れているかもしれない。加護の底上げが凄いんだろうな。それでもやっと、スキルの値に体が追いついた。と思う。

 獣魔達は、人化のスキルを隠さなくなったコハクがレベルは変わらず313、飛行スキルの増えたサファイアも変わらず81、ヒスイが49、モモが61になっていた。

 そしていつの間にかサファイアが16歳、モモが6歳になっていた。サファイアの年齢は、フェンリルにしてはまだまだ子犬同然らしい。モモに至っては細胞分裂で増えるので、年齢の概念が無いようだ。


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