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ヒスイの進化とマヨネーズ

 翌日、やっと陰から出て来たヒスイは、一回り大きくなっていて、雀位になった。薄い緑だった羽根も新緑色になっていて、光を纏っているように見える。…え?光ってる?


 ヒスイ(0)  主 ルミナリア

 世界樹の分体 中位精霊


 レベル20


 スキル 木魔法 風魔法 土魔法 水魔法

 高速飛翔 応援 威圧 結界 回避


 ヒスイの威圧は怖くないと思う。絶対。

 そして、本当に小さな光が沢山私に纏わり付いていた。電飾人間になったのかと思ったけど、違う。

 鑑定 水精霊 水属性の精霊の幼体。ルミナリアから魔力のお零れを貰っている。


 慌ててステータスを確認するけど、たまにちらちら減って、すぐに回復している。そして、特殊スキルに精霊視が増えていた。精霊の祝福が付いているから、ヒスイが付けてくれたのかな?

(るーの魔力はおいしーの。迷惑はかけないから、追い払わないでー?)

(食料品扱いは正直微妙だけど、いいよ。所でヒスイの威圧って効くの?)

(精神耐性を持ってると効かないのー。にーにの威圧とはまた違うのー。ヒスイは偉いって思わせるのー。でもヒスイはまだ弱いから、あんまり効かないのー)

 精霊視は切る事も出来るようだ。視界が普通に戻った。スキルはそんなに増えてないけど、ステータス確認。


 ルミナリア ボルドー(5)

 人族?  伯爵家養女


 レベル21

 HP  372 MP  6853 力  58

 精神  2122  敏捷  45  幸運 141


 特殊スキル

 経験値獲得3倍 アイテムボックスEX スキル修得難易度低下 超速自動回復 創造魔法EX

従属EX 経験値30%シェア 言語修得率向上 

 精霊視


 アクティブスキル

 属性魔法 上位属性魔法 結界魔法 付与魔法

 聖魔法 複製 精密魔力操作 身体強化 

 投擲 鑑定 錬金術 解体 忍び足 回避 

 索敵


 パッシブスキル

 状態異常無効 苦痛無効 記憶力向上 算術

 家事 魔力感知 気配感知 マップ 命中 

 ティム 念話 魔眼 隠蔽 気配隠蔽 芸術 

 並列思考 短剣 双剣


 サファイアの主 ヒスイの主 モモの主


主神ガルドの加護 愛の女神ルルティアの加護

魔法神ログウェルの加護 獣神ハザードの加護

 転生神の加護


 神獣フェンリルの祝福 世界樹の精霊の祝福


 称号 転生者 神々に注目されし者


 うん。我ながらレベルの割には怖いステータスだと思う。特に魔力がヤバい。サファイアはレベルが58に上がり、モモは27に上がった以外、スキルに変化はない。


 私には算数を教える必要がないと悟った先生が、代わりに教養を教えてくれる。

 中でもマナーが難しくて、全く身につく気がしないけど、覚えなかったら恥をかくのはお父様だと考えて、頑張る事にする。


 先生が帰ったあとは、お兄ちゃん達と剣の訓練。兄様が私の双剣は組みにくいと言うので、久しぶりに木刀を手にした。

 スキルがないからか、扱いにくい。それに僅かだけど、風の抵抗が鬱陶しい。次に手にしたのが身長よりも少し長い棒。

 お兄ちゃんが、リーチの短い私の為に考えてくれたようだ。

 私なりに色々考えて、突いたり払ったり、持つ位置を真ん中位にして、防御にも使えるようにしてみる。

 片手剣よりは私に合っているかもしれない。敵とのリーチを取りやすい。一本で、攻撃と防御の両方に使えるように振るう。そのうちに考えなくても体に馴染んできた。

『スキル 棒術を覚えました』

 槍じゃなくて棒なのか。確かに棒だけど。

 ただし、これはある程度広い所じゃないと使えないだろうな。森の中とかは今までの双剣を使おう。

 中国の映画で使っていた棍みたいな武器ってあるんだろうか?木製では強度が心配だから、金属…は、重くなりそう。振り回すから風の抵抗が少ないのがいいと思うし。


 そういえば、この世界にはマヨネーズがない。前世ではマヨラーだった私には、サラダにドレッシングしかかけられないのは淋しい。パンにもマヨネーズをかけたい。

 確か、卵と酢、油と塩胡椒…混ぜるんだっけ?分量が分からない。うーん、思い出せないな。

『転生神より特殊スキル レコードが付与されました。知らなくても前世の知識を引き出す事が出来ます』

 ふあっ?!凄いスキルありがとうございます。転生神様。

 早速キッチンを借りてマヨネーズを作る。念のためにピュアをかけた。卵だから長持ちはしないだろうな。

「ふあ…美味しい!」

 レコードのお陰で美味しく作れたと思う。複製して、アイテムボックスにもしまう。

「お嬢様、それはどのような物ですか?」

 私の様子を見ていた料理長が聞く。

「えっとね、ドレッシングに卵の味がしたら美味しいかと思ったの。マヨネーズなの」

「味見させて頂いて宜しいですか?」

「うん。どうぞ」

「…!!これは!」

 サラダ用の野菜に付けて、ぱくぱくと食べる。

「!これは素晴らしいです!早速今日の夕食に出させて頂きます」


 マヨネーズは大盛況で、私がパンにも付けたら、みんな真似してマヨネーズが足りなくなった。

 発案者の私がマヨネーズと呼んでいたら、名前もマヨネーズに定着した。みんなに喜んで貰えて、嬉しいな。


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