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語り手ー森奥の館ー
とりあえず、大まかな話をしてあげたけどどうだったかな。
君はお伽噺が好きなのかな?今日も来てくれてるね。
お客さんは君一人だけど歓迎するよ。こんな森奥の古い館に好んで来るのは君ぐらいだろうからね。
この話は、実際に王子様が書いたであろう日記帳がもとになっていてね。妹君様も同じく日記帳を残していたんだけど、その2つの日記帳を事情を知るこの僕が所有しているんだよ。
ふふ、こんなことを言っているから胡散臭いと言われるのかな。ただ、君は信じてくれているようだ。
今聞かせた話も、これから聞かせる話も、少し僕がいじったところがあるけれど、そこからきているんだよ。
さて、少しお茶でもいれてこようか。これからまた次の展開へと進んでいくからね。
次はーそうだな。王子様が10歳になった頃の話を聞かせよう。