表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another character  作者: 皐月
3/6

王子ー1日目ー

何日目と書かれている場合は日記だと考えて下さい。

 僕はミラに事情を説明した。幼いながらも兄が泣いてしまっては思うところがあるらしく、意固地になって説明するのを拒めなかった。


 だから、僕は話した。


 僕の名前が変わったこと。

 みんなが僕やミラに対して今まで通りに接してくれなくなるかもしれないこと。

 そして、僕たちに親といえる人がいなくなってしまったこと。


 なんでこんなことになってしまったのか。それは話すことはできなかったけど、それ以外のことはほとんど全部話してしまった。


 それというのも、ミラが泣かずにいてくれたからだ。僕からしては気を遣ってくれたのか、それとも純粋にミラがよく理解できていなかったのか、知ることはできないけれど、ミラが静かに聞きつづけてくれたおかげで僕は僕でいられた。


 話を終えると「じゃあ、これからよろしくね、シュウお兄様!」とミラは笑った。


 その少し辛そうにミラの笑顔を見て、僕は頑張ろうと思った。


 何を頑張れば良いのか。ミラのためにどうあるべきなのか。僕には全くみえてないし、分からないけどとりあえず頑張るんだ。


 兄として。


 王子として。

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ