3話 運のない哀れな者
場所が変わりここ、天の都に2人の天使がカフェで会話をしていた。
場所:天の都
現世と異世界の狭間にある空間に位置する、天使たちが住む場所。
アンジェリ「……リーラ〜約束の時間から10分遅刻してるよ〜。」
アンジェリ
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リーラとは友達関係でよくカフェで話している。
天使の階級では少し上で、異世界でも名が知られてるほどらしい。
リーラ「すみません、実は今日上の階級からお呼び出しをくらっちゃって……。」
アンジェリ「え……なんかやらかしたの?!」
リーラ「私がというより……最近送った異世界に転移させた人たちが……。」
アンジェリ「あーそういえば昨日だったか、リーラが代表して異世界転移させた日………。それで、もしかしてその人たちがなにかやらかしたの…?」
リーラ「まあ…うん。指示通り12人送れたけど……。そのうちの3人が早速やらかしてね…。」
アンジェリカ「……3人?!待ってうける、それで何したの…?」
リーラ「1人が村人の家の壁を破壊、もう1人が村人5名誘拐、それで最後の人が村一つ消し飛ばすっていう大犯罪……。」
アンジェリ「もしかしてリーラ……あんたって…。悪魔側からやってきたスパイ……?てかその村とかって全部違うとこで起きた出来事なんでしょ…?」
リーラ「うん…違うとこで起きた…って私は悪魔側なんかじゃありません…!!」
アンジェリ「冗談冗談!…冗談で言ったんだよ、まあその様子だと今後大変なことが増えて行きそうだから、いつでもうちを頼りな…力になるからよ…!」
リーラ「ありが……。」
バキ!
その時アンジェリの隣にある空間にヒビが入った。
アンジェリ(ヒビ…もしかして悪魔側からの攻撃…?!)
リーラ「……アンジェリさん!これは…….。」
バリン!
ヒビの入った空間は壊れそこに異世界との行き来が出来る穴が出来た。その中から1人の男がリーラのたちの前に現れた。
リーラ「あなたは…?!」
???「どこだよここぉぉぉぉぉ?!?!?!」
アンジェリ「止まれ…そこの者!」
???「………そうだ止まるんだ!そこの者!」
そこでその男はリーラに指を刺した。
リーラ「えぇ…私ですか?!」
アンジェリ「貴様に言ってるんだ…!名を名乗れ!」
名を名乗れと聞き急にその男はモジモジし始めた。
???「わ、私ですか…?私の名前は……って。なんか私って一人称俺様には合わねえなぁぁぁ!!それじゃ…おいらは帰るとするよ…砂糖って言う甘い名前をした男の気配を感じたからな…。」
そのまま謎の男は異世界に帰っていき空間も閉じたのであった。
アンジェリ「何だったんだ…あいつ…。」
リーラ「あの人は昨日異世界に送ったうちの1人ですね…。確か名前はフリーダム…っておっしゃってました。」
アンジェリ「え……ってことはあいつ異世界にきて二日目で空間ぶち破って天の都まで来たってこと…?」
リーラ「そうなりますね……。」
アンジェリ「飛んだバケモン連れてきたな……。」
場所は変わって家の壁を修復し終えネグサ村から出ようとする佐藤たちがいた。
斉藤「佐藤様…大変申し訳ございませんでた…!!」
佐藤「いーよいーよ、壁直しに関してはほとんど斉藤がやってたし…。(斉藤が頑張ってる中少し離れた場所でちょくちょく寝に行ってたなんて言えない…。)」
斉藤「それで佐藤様…この後どこか行く場所などはございますか…?」
佐藤「特にないよ…このあたりどこになにがあるかも何もわかんねーし。」
斉藤「でしたら村から西の方に進めば大きな町があるみたいですので行ってみませんか…?」
佐藤「そうなのか…!てかなんで知ってんだ?」
斉藤「先ほど村の方から教えていただきました。」
佐藤「なるほどな、なら行こうぜ…!」
2人が町に向かう途中1人の少女が泣いてるとこを見つけた。
佐藤「大丈夫かい…?」
少女「うん…。」
佐藤「親はどこにいるのかな…?」
斉藤(佐藤様が人助けをしている……あまりの心の広さに涙が………。)
少女「わかんない…朝起きてたらいなくなっちゃってたの…。だから探しに歩いてたら迷子になっちゃったの…。」
斉藤「いなくなってた…。」
佐藤「斉藤…どうした?そんな眉間にシワを寄せた顔して…。」
斉藤「実はこの近くにはもう一つ村があって、昨日そこで村人がどんどん誘拐されていくって話を聞いたんですよ…。」
佐藤「なんだその怖い話…ってか斉藤村の人から色々教えてもらってたんだな…。」
斉藤「……壁を直してる途中に村の人たちの会話を盗み聞きしてたんですよ。」
佐藤「なるほどね……それじゃあ早速そこに行ってみるか!」
そのまま斉藤が少女をおんぶし、近くにあるもう一つの村、ツレサルー村に行くことになった。
佐藤「そのツレサルー村って後どんぐらいかかりそう…?」
斉藤「私の予想ですが、歩けば20分、走れば5分で着きますね。」
佐藤「思ってた数倍近いな…なら早く行こぜ!!」
ツレサルー村へ向かう途中佐藤たちの前に立ちはだかる敵が現れた。
怒りのスライム「……おいそこ止まれ!!」
佐藤「………なんか可愛らしいのが現れたぞ!」
斉藤「スライムですね…クエン酸があれば対抗できそうですが……。」
怒りのスライム「マジで殺そうとしてない……?」
佐藤「てかなんか名前に怒りって入ってるけど、これは怒ってるのかな……?」
怒りのスライム「そうだ……!俺は怒ってるんだ…!お前ら自分たちがしたことわかってるよな…!!」
佐藤「何かしたのか…斉藤?」
斉藤「いえ…私は特になにも。」
怒りのスライム「てめぇら自覚すらしてねぇーのかよ!村に置いてある壺…!てめぇらが面白半分で壊した壺のことを言ってるんだ……!」
佐藤「覚えてるか…斉藤?」
斉藤は首を横に振った。
怒りのスライム「おめぇらマジかよ…。」
あまりの酷さに怒りがだんだんと薄れ呆れがかってきてしまった。
呆れのスライム「とりあえずてめぇらの根性……叩き直してくれるわ!!」
佐藤「この感じ戦闘か…?!」
斉藤「……構えてください…攻撃がきますよ!!」
スライムが佐藤に向かってたいあたりをしてきた。
佐藤「うわぁぁ!」
佐藤が素早く避け攻撃を繰り出す。
佐藤「……くらえ…パンチ……!!」
呆れのスライム「ぴゃぁぁぁ……。」
パンチを受けたスライムは大きく後ろへ吹き飛び、勝てないと思ったスライムはそのまま森へと全力で逃げていった。
佐藤「ふぅ…楽勝だったな……。」
斉藤「流石でございます…!」
佐藤「……なんかスライムに勝てたせいか、自分に自信が持てたぜ!今ならどんな相手でも勝てそう…!」
斉藤「ではそのままツレサルー村まで向かいましょう!敵の方は全部任せます…!」
佐藤「任せろってんだ…!!」
この発言がこの後、大きく後悔することになるなんて、まだ佐藤は知る由もなかった。




