第72話 あれ、勇者は?
3人と別れた後、忘れないように予定通りに闘技場へ向かった。
闘技場の受付に50年ほど前の闘技大会でこちらに勇者らしき人物が来たか情報を確認してみたんだけど、驚くべきことにそんな情報は無いと言われた。
念の為、筋肉⋯⋯格闘家エルフのことも聞いてみたら、そちらは50年ほど前に準優勝した記録があったみたいで、じゃあ勇者は優勝してるんじゃないかと確認させて貰ったら魔法使いの女の子が優勝していた。
おいっ、勇者はどうした?
何でも爆裂魔法の使い手で相手を場外へ吹き飛ばすダイナミックな子で有名になったらしい。
その子はしばらく格闘家エルフと人族の男に勝負を挑まれては返り討ちにして2人を土下座させていたとか。
おい、ヤロー共何してるんだよ。
勇者であろう人物が男で人族なのがわかったのはいいとして女の子に対してストーカーか?
やはり勇者も脳筋なの確定?
恐らく自分達が勝ったら仲間にならないか交渉してた感じなのかな?
受付さんにお礼を伝えてその場を後にすると、一旦聞いたことを置いてコハク達のお土産を買いに商店街に向かった。
何かツッコミどころが多すぎで一度スッキリしたかったんだよ。
ーーー
宿に戻ってみんなとおやつタイムをした後、改めて考察したいけど情報が足りないんだよね。
魔法使いはあまりのしつこさに負けて仲間になったんだと思うけど、魔法使いが何故闘技大会に参加してたのか、勇者は闘技大会に出場しなかったのか、3人揃ってから何処へ向かったのかがまだわかってない。
闘技場からはあれくらいしか情報が出なかったから他で探さないといけないし、何処を探せばいいのやら。
やっぱり今回も時間がかかりそうだからユウヒ対策の材料を集めるのを優先しよう。
後必要なのはアレーナ町の少し南西の林にいるらしいカメレオンみたいなモンスターの皮がいるのと、北東の沼地に住んでいる蛇モンスターの皮と毒腺が必要だからそれを集めに行かなきゃね。
真逆の方向だからどちらを先にしようかな、嫌な沼方から行くべきかそれとも⋯。
ーーー
先に沼を目指すことになりました。
そしてユウヒが材料集めに参加する事になりました。
理由はユウヒが身体を思いっきり動かしたかったみたいなので決定しました。
⋯と言うのは建前で沼はプリンが苦手な場所なんだよ、自分が凄く汚れるのが嫌いみたいでね、スライムなのに珍しいタイプの実はキレイ好き。
スライムは下水道やら沼地にも生息するくらいだから身体の汚れなんか気にしないかと思ってたよ。
それもあって基本プリンは鞄にinしたまま索敵担当になるのでユウヒが頭数的に必要になっちゃったんだよ。
闘技場は旅人であれば何時でも使える仕様ですが、住人は年に一度開かれる闘技大会にのみ参加出来る仕様です。
後、ユウヒのことばかり気にしてるソラですがハガネさんはちゃんとソラの分も材料要求してますよ〜。




