第68話 βでやらない訳が無い
見晴らしのいい丘にある石壁に囲まれたアレーナ町、町というより小国と言っていいくらいの大きさだった。
門前で審査を受け無事に中に入った後、掲示板にあった案内通りに冒険者ギルドに移動し、入り口にユウヒを置いて手続きをし、宿で従魔も泊まれる場所を確認してからギルドを出て、ユウヒを連れてオススメしてもらった宿に向かう途中、鑑定をされて今に至る。
ギルドでちょっとしたイベントがあったりしたけど、そこは省略させてもらったりするが大体こんな感じ。
それにしても騒がしいから住人や旅人が野次馬してきてて嫌なんですけど、私宿へ向かっていいですかね。
「あの〜、私この町に来たばかりで宿を取らないと困るんですがどうしたらいいですか?」
「それでしたら、どの宿か決まっていましたら教えて頂けますか、後でこの男から罰金を支払いさせますので。」
「いえ、私は要らないので町の何かに役立てていただければ。」
「分かりました、ありがとうございます。町の景観維持費に使わせて頂けますね。」
と駆けつけてきた別の衛兵さんに話をつけると、速やかにその場から離脱するのだった。
ーーー
無事宿を確保し、部屋にて掲示板を確認するとやはり先ほどの事があったよ。
どうやらアレはあの後も暴言を吐き続けて連行されたらしい、私の声を聞いて女性と分かったからか周りからも非難の集中砲火を浴びたらしいよザマァ。
アレはたぶん誰かに付いて来た初心者か、掲示板などからも情報収集を怠って今まで運よく無自覚に鑑定してて罪判定を逃れてたヤツだろうね。
だってさ、検証班の作ったホームページや掲示板スレを見てないことが確定してるんだもん。
βの時にやらかさない訳が無いでしょ、鑑定なんてあったら使いたくなる人多いでしょうに。
あの時は捕まった人が多くいて垢バンにはならなかったけどイエローカードの人はそれなりに出たはず。
検証班の注意書きでも鑑定に付いて気を付けるように記載されてるからね。
ちなみに私は捕まったりしてないよ、あの時は別の事に気を取られてたから周りがいきなり捕まっていくから何が起こったか分からなくて怖かった記憶がある。
それにしても、これからどうしようかな。
とにかく不審者に見えないように私はフードは被らないようにしたら目立ちにくいかな?
でも目立つユウヒをどうしよう、この宿にずっと居させるのはかわいそうだし⋯⋯⋯。
何かいい方法がないかテイマーギルドの人に聞いてみようかな。




