第7話 召喚獣とは
通称アンバーモール
琥珀の様な目からアンバーの名がついたモグラ。
主に土の中で生活しているが、目は人族なみには見えている、爪はスコップの様に鋭く硬い。
毛皮の触り心地がとても良く、乱獲されやすい。
モンスターだけあり、雑食である。
特技は穴掘りやトラップ設置。
うん、可愛い相棒が出来た。
「君の名前はコハクだよ。」
「キュ〜!」
私にネーミングセンスを求めてはイケない。
取り敢えず喜んでくれたからOKだよ。
それよりも、コハクに聞きたいことがある。
「コハク、ここ土がないんだけど大丈夫?」
「キュッ!?」
この集落って石や岩を使って造られているから、
土がないんだよね。
植物も育ててないし、欲しければ下へ取りに行くんだよここの人達。
召喚したりテイムしたモンスターは1人5体まで連れ歩くことが出来るのだが、行動環境が合わない場合モンスターは弱体する為、テイマーギルドに預かって貰うか自分で用意をしなければならない。
ちなみに、プレイヤーがログアウトしている間はモンスターは消えるらしい、そしてログインすると現れる仕様だ。
冒険者ギルドさえ無いここにテイマーギルドが在るはずもなく、自分で用意するしかない。
急遽、仲良くなった天族の人に皮袋を貰い、下へ向かう人に事情を話し、皮袋を渡して土を入れて来てもらった。
ーーー
お願いした人から土が入った皮袋を受け取り、コハクを入れた。
取り敢えずはこれで良いみたいだ、皮袋から安心した表情をしたコハクが顔を出していて可愛い。
とにかく早くレベル上げ頑張ろう。